前回の記事に関連して。
グラム・パーソンズのことはイーグルスから辿って知ったのですが、ランディ・マイズナーの次くらいに好きなアーティストです。
私はこの二人の歌声には、本当に癒されます。
天使性というのかな、似たものを感じるんです。
上・ランディ 下・グラム
同じようなヘアスタイルで、どちらも甘いマスクですね。
そんな風貌も、天使的なイメージ。
虚像というなかれ、アーティストの魂というのは、その作品や醸し出す雰囲気に現れるものだと思うのです。
ランディもグラムも、1946年生まれ。
バーニー・リードンを通じて、面識あったかな?
ちなみにこの二人の存在は、私にとって心の糧のようなものであって、男性としての好みのタイプ違うんですよ。
ライブ映像などを見ていて私がときめいてしまうのは、POCOのポール・コットンです。
(キャー!!)
話を戻しまして。
グラム・パーソンズは、以前こちらのページで紹介した「She」という曲に、私はかなり慰められるのですが、今回UPする「$1000 Wedding」も大好きな曲。
グラムが亡くなってしまってからリリースされた、セカンドソロアルバム「Grievous Angel」(1974年)より。
エミルー・ハリスがコーラスつけてます。
フライング・ブリトー・ブラザーズの頃のカッコいいカントリー・ロックやトラディショナルナカントリーを歌うグラムもいいですが、この曲のように、シンガーソングライターらしい曲もいいですよ。
「$1000 Wedding」、歌のあらすじはこんな感じ。
1000ドルかけて開かれることになっていた結婚式。
でも、花嫁は逃げてしまった。
「めずらしいことでもないさ」と、花婿が強がってる。
「そんなふうに振る舞わないでくれよ、葬式じゃないだろ?」
花婿は、友人を誘い飲みに行ってしまう。
でも友人たちの表情は、嘘くさい。
誰か、昔みたいに、彼を飲みつぶしてしまえばいいのに・・・。
Supposed to be a funeral
It's been a bad, bad day
葬式だな。
ひどい、ひどい一日だ・・・。
グラムのこの歌は、哀しきダメダメ感がしみじみと漂っていて、味わい深いです。
彼の作る歌は、客観的に語っているようでいて、生身の人の心を感じさせるものが多い気がします。
ランディの作る歌は、ストレートに嘆き、自虐せずに粘り、そして前向きに希望を持つ・・・そんなイメージですよね。
それが心の暗闇を歌っているのか、光を歌っているのか。
違うんだけど、人の心を感じさせる歌声であるところが一緒、と思うのです。
どこかピュアで、そして繊細・・・。
ランディは、イーグルスのアルバム「Hotel California」(1976年)より、スカッと爽やかな「Try And Love Again」を。
カリフォルニアの風のような、澄みきった声。
こむずかしい曲は、ランディには似合わないですよね。
Gram Parsons - $1000 Wedding
Eagles - Try And Love Again