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  チベット亡命政府ペンパ・ツェリン首相 初来日

 

2022年9月21日、チベット政権主席大臣(チベット亡命政府首相)のペンパ・ツェリン氏が公式に日本を初訪問しました。新型コロナウイルスのパンデミックの影響等がありましたので、今回が初めての来日でした。

 

大使館に相当するダライ・ラマ法王日本代表部事務所のツイート:

チベットは、中国共産党政権による弾圧のため、現在インドのダラムサラという場所に亡命政府を構えています。

主席大臣とは、所謂首相です。その立場は、現地語でSikyong(シキョン)と呼ばれます。

Wikipediaは、シキョンをこう説明しています:『シキョンとは、現在のチベット亡命政府であるガンデンポタンの政治上の最高指導者を表す用語である。チベット亡命政府の政治最高指導者と訳され、また摂政、首相という訳もある。チベット亡命政府は「シキョンはチベット中央政権の『主席(President)』という意味」としている。』

 

 

余談、国際的なチベット支援者の間では、シキョンという呼称を(特に英語で)何と翻訳すべきか、よく議論になります。たった一言やたった一つの呼称でも、政治では影響が大きいので、文化の壁のある翻訳は重要な議論なのです。

 

  RFAから取材された背景

 

さて、主席大臣は、10日間の滞在で、様々な行程をこなされました。

これについて、私ランダムヨーコは、RFA(ラジオ・フリー・アジア)の取材を二度受けました。

 

まず、RFAをご存知ない方のために説明を貼っておきます:『ラジオ・フリー・アジア(英語: Radio Free Asia、略称:RFA)は、1994年にアメリカ合衆国議会が立法した「国際放送法」(International Broadcasting Act)に基づき、1996年に米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局である。自由アジア放送とも呼ばれている。 ラジオ・フリー・アジアは1950年代に反共プロパガンダ作戦の一環として中央情報局の資金によって設立された。 第二次世界大戦中の1941年7月に米国のプロパガンダ機関である戦争情報局が設立され、その後継機関としてドワイト・D・アイゼンハワー政権がアメリカ合衆国広報文化交流局(USIA)を設立し、各国での親米世論形成、東側への政治宣伝、反共工作などを行い、USIAのラジオ・テレビ部門は後に放送理事会 (BBG。Broadcasting Board of Governors)へと受け継がれた』(Wikipedia)

 

今回は、RFAのチベット語の部門から取材されました。

どうして私に声がかかったのかというと、日本の熱心なチベット支援者の一人だと認識されているからです。

私と主人(石井英俊 / 自由インド太平洋連盟 副会長)のチベット関係の活動は様々ありますが、例えば2018年11月にダライ・ラマ法王が来日され、東京・横浜・福岡でご法話をされた際には、福岡での受け入れを担当し、イベント翌日には拝謁させていただき、翌2019年には亡命政府のあるインド・ダラムサラにおいて開催された第8回チベット支援団体国際会議に夫婦で参加(世界40数カ国から約180人の参加、日本人は他に2人のみ、ダライ・ラマ法王の謁見あり)しました。日頃からチベットを中心とする様々な人権問題において『フリーチベット福岡』(代表 石井陽子)として活動している中で、2021年5月にはその活動を報道する形で『チベットTV』(インド・ダラムサラにあるチベット亡命政府の公式なWeb TV)への夫婦での出演もありました。

 

また、最近での大きな案件ですと、去年8月に『新疆ウイグル等における深刻な人権状況に対する決議案』(所謂中国非難国会決議)の採択を求め、5つの国会議員連盟との合同会議を開催(議員連盟側の事務局を自民党・長尾敬先生が、民族団体側の取りまとめ事務局を私の主人の石井英俊が担当)し、その後その決議案が衆議院では可決されたものの参議院ではまだなので、今年6月に参議院での可決を求める合同記者会見を開きました。チベットからは大使に相当するダライ・ラマ法王日本代表部事務所の代表・アリヤ・ツェワン・ギャルポ博士がご登壇され、代表部事務所のホームページにも報告記事を掲載してくださいました。

こういった活動の積み重ねにより、国内外でのチベット人コミュニティに熱心な支援者として認識していただいている次第です。

 

  『昨日シキョンに会ったか?』

 

こういった背景のもと、日本の支援者といえば石井夫婦と思ったRFAチベットの記者から、『昨日シキョンに会ったか?』と東京出張中に突然メッセージが来たのでした。実際私は、日本チベット国会議員連盟(会長 下村博文先生)総会に主人の石井英俊が招かれ、議事の中でODA事業についての報告をするようになっていたので、一緒に参加させていただいており、総会終了後にシキョン(主席大臣)とも少しお話をさせていただいていました。

総会や報告についての詳細は、石井英俊のホームページの投稿をご覧ください。この史上初のチベット支援ODAについても非常に重要ですので、また別の記事を書いてくわしくお伝えしようと思っています。

 

▼9月21日、チベット議連総会に招かれ、議事の中で報告をする石井英俊(撮影:ランダムヨーコ)

 

さて、私が色々と把握しているという前提で、①主席大臣来日の意義、②チベット議連は強いので日本政府も強くあるべきだろうがどう思うか、という大まかな質問に2つ答え、9月23日にその記事が出ました。

 

記事はチベット語なので残念ながら私には読めません(チベット人とは通常英語か日本語で意思疎通)が、記事中にアルファベットで私の名前が出てきます。

チベット人の仲間に聞いたところ、私の部分は、質問に答えた通り、主席大臣来日の意義深さと、いかにチベット議連のプロジェクトがチベット人の生活支援になっているかや、日本の国の規模的にもっと支援をして然るべきなのでもっと日本政府の支援が大きくなることを願っているといったコメントが掲載されているようです。

▶︎https://www.rfa.org/tibetan/sargyur/sikyong-japan-09232022140216.html

 

全体像:

私の名前(青でハイライト):

Twitterにも出ました:

 

そして、この記事掲載から3日後に再び『昨日シキョンに会ったか?』とRFA記者から連絡をもらいました。亡命政府とはいえ、チベットという独立国家の政権の主席大臣のことですから、その方にお会いしたかを頻繁にメディアに聞かれるのも不思議な経験です。

 

2度目の取材は、動画にて行われました。9月27日に出されたこちらの記事には、音源もあり、私の音声も3:03の紹介(福岡&Yoko Ishii la - 石井陽子さん)の後から出てきます。英語でそのまま使われている部分が少し聞こえます。『例えばアメリカやイギリスは財政的に、そして人権問題としてチベットを支援している』と欧米からの支援と日本からの支援を比較してコメントしている部分が使われているのが分かります:

▶︎https://www.rfa.org/tibetan/sargyur/sikyong-japan-09272022132404.html

 

全体像:

私の名前(青でハイライト):

Twitterにも出ました:

 

そして、10月1日には、私へのインタビュー動画を含めた主席大臣の日本訪問についての報道動画がRFAのFacebookにアップされました。コメントの同じ部分が引用されています。

▶︎https://www.facebook.com/watch/?v=804830150841163&extid=NS-UNK-UNK-UNK-IOS_GK0T-GK1C&ref=sharing

 

この取材が安倍元総理の国葬の日(9月27日)で、式の開始30分前だったので、テレビを見たり情報収集をしたりと色々慌てていて、目の前のデスクライトは付けたものの、部屋全体の電気を付け忘れて真っ白な巨大な顔になってしまいました(苦笑)。

 

  ひたすらチベット支援

 

東京出張に、RFAによる取材に、とひと段落したのも束の間、10月1日は中華人民共和国の建国記念日である国慶節でしたので、福岡にある中国総領事館前で抗議活動を行いました。フリーチベット福岡の代表として、私はチベットの国旗を掲げました。

 

動画も撮影しました。抗議は英語ですが、日本語字幕を付けています。

 

#GlobalDayofAction: RESIST CHINA - Protest in Fukuoka, Japan 【国慶節】中国総領事館前抗議 #ResistChina #CCP #中国共産党

▶︎https://www.youtube.com/watch?v=KkGJkTOVF_8

 

Twitterにも同じ動画を投稿しました。現在5,474回再生されています。

 

様々な方々が共鳴し、共有してくれていますが、英語がご堪能な批評家の西村幸祐先生も引用リツイートしてくださいました。

▶︎https://twitter.com/kohyu1952/status/1576546988832985089?s=20&t=e0_DFtv7qKFnDo34Hdqt0A

翻訳:『そもそも、建国当時から自国民を含む7,000万人もの人々を虐殺してきた全体主義国家の建国を祝うなんて狂気の沙汰だ。日本は50年前、中国共産党と外交関係を結ぶという致命的なミスを犯したのだ』

 

同じ動画をFacebookにも投稿しています。世界のチベット人達が反応してくれました。2,900回以上再生され、55回シェアされています。コメントもチベット人ばかりです。

 

我々夫婦の活動は、ボランティアであり、手弁当でして、資金が限られた中でやっています。

資金がたくさんあれば、人脈は国内外で幅広いので、もっともっと色々なことが展開できるはずなのですが・・・。

とはいえ、資金の工面も実力のうちですので、地道に継続して頑張って行きたいと思います。

 

 

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