今期のアニメ
須々木です。
今期は珍しく一気見ではなく、複数作品をこまめに追っています。
いずれも最初の数話を視聴した段階での感想等です。
●らんま1/2
アニメ公式 OP ED
漫画原作。週刊少年サンデー(1987~1996年)。高橋留美子。
アニメ制作はMAPPA。
「うる星やつら」に続く高橋留美子作品の再アニメ化。
とりあえず、ただただ懐かしい。
この令和の時代に「らんま」の新たなアニメを見ることになろうとは。
現代のコンプラの影響は当然あるわけですが、ギリギリまで頑張っている様子がよく伝わってきます。
振り返ると豪華すぎる旧アニメシリーズの声優陣も、わりとしっかり集結して単純に凄い。
引き続き頑張ってほしいところ。
最後まで原作通りでやるのかな?
●アオのハコ
漫画原作。週刊少年ジャンプ(2021年~連載中)。三浦糀。
アニメ制作はテレコム・アニメーションフィルム。
恋愛、スポーツ、学園を「青春」というコンセプトでうまくまとめている作品。
スポーツも、主要キャラがバドミントン、バスケ、新体操に分散しているのは珍しい気がします。
安定して良い読後感を提供してくれるという意味で、人にオススメしやすいタイプかもしれないです。
ただし、青春ヘイトなタイプの人にとって、致死量は大きく超過しているのでご注意。
第1話からアニメの気合の入り方が凄いです。
もともと原作が持っていた爽やかな雰囲気に、アニメ的な空間描写の美しさが上乗せされている印象です。
OP、EDも良い。
と言いつつ、原作漫画の感情の演出や躍動感が秀逸なので、アニメから見るか漫画から見るか迷っているなら、漫画から見ることをオススメしたい。
●ダンダダン
漫画原作。少年ジャンプ+(2021年~連載中)。龍幸伸。
アニメ制作はサイエンスSARU。
サイエンスSARUでアニメ化ということで気になってちょっと漫画を読み始めたけれど……ヤバいですね。
性癖を隠す気もなく、圧倒的描画力と構成力で押し切るスタイル。
これだけ描けるなら何を描いても成立しそうです。
そして滲み出る、藤本タツキの系譜。
少年漫画でオカルト(あとラブコメ&青春)……というと使い古されたネタに思えますが、そんな生易しいものではなく。
読んでいて「えぇーー」と言いたくなる頻度暫定1位の漫画です。
サイエンスSARUということで、それなりに個性が光るものを期待していましたが、やはりアニメも容赦ないです。
「絶望先生」と「シャフト」的なある意味で奇跡のマリアージュを感じます。
原作とアニメ制作陣の波長が合い過ぎている。
原作の演出から改変しているところも納得感しかないです。
と言いつつ、原作漫画がいろいろと凄すぎるので、アニメから見るか漫画から見るか迷っているなら、漫画から見ることをオススメしたい。
●チ。-地球の運動について-
漫画原作。ビッグコミックスピリッツ(2020~2022年)。魚豊。
アニメ制作はマッドハウス。
アニメ化と言われて「(安全面で)大丈夫なのか?」と思った作品。
15世紀前半のヨーロッパの「P王国」では、「C教」という宗教が中心となっていた。
地動説は、その教義に反く考え方であり、研究するだけでも拷問を受けたり、火あぶりに処せられたりしていた。
……という世界観ですが、「C教」とか「P王国」とか伏字にすることで煽っている感が半端ないです。
でも、原作に忠実で、アニメ3話ラストでちょうど1巻のラストまででした。
連続2クールなので、一気に全部アニメ化ですね。
流石に中途半端なアニメ化はできないので、見事なクオリティです。
と言いつつ、原作には原作の衝撃がありますし、理屈を並べる部分はやはりじっくり読める漫画が強い。
アニメから見るか漫画から見るか迷っていて、深く味わいたいタイプの人は漫画からをオススメしたい。
あと、劇薬ではありますが、原作漫画は広く中高生にオススメしたい気もします。
ということで、4作品を簡単にご紹介しました。
いずれも一見の価値ありです。
ところで、アニメのトレーラームービーって結構好きなんですよね。
テンション上がります。
sho