
「巨大恐竜展2024」に行ってきました。
須々木です。
パシフィコ横浜で開催中の「巨大恐竜展2024」に行ってきました。
パシフィコでは夏に毎年、恐竜のイベントをやっているイメージで、いつも結構気になっていましたが、今まで行っていませんでした。
恐竜は昔から好きなので、心惹かれつつも幾星霜。
今回も「やってるな~」くらいの感覚でしたが・・・
「ロンドンの大英自然史博物館で開催され、今年1月、大好評のうちに閉幕した企画展の国際巡回展」
――という話を聞き、「おやおや?」となったわけです。
大英自然史博物館と言われると、そうそう見られるものじゃないし、急に「見るしかない!」という気持ちになりますね。
当初はRWと関係なく勝手に行く気でしたが、ミーティングで話していたら、結局「みんなで行くか!」となって、ミーティングの扱いになりました。
というわけで、お盆や土日祝日を避けて、平日のオープンとともに入場!
ここからは写真を交えて。
今回は企画展タイトルのとおり、「巨大」というのが大きなテーマ。
恐竜の中でも首が長い恐竜として知られている「竜脚類」が推されていました。
史上最大の陸上動物と言える種類です。
でも、恐竜以外の「巨大」も並んでいて、そちらもかなり見応えがありました。
ステップマンモス。でかい。
魚竜の一種であるショニサウルス(頭骨)。全長は約21メートル(推定)。でかい。
ちなみに、魚竜は海生爬虫類です。
翼竜の一種であるプテラノドン。ちなみに、翼竜は恐竜ではありません。
左は「世界最大のアンモナイト化石」らしいです。でかい。
この化石の殻の直径が約1.7メートル。生きていた時は2メートルを大きく超えていたと考えられるとのこと。
他にも、クジラ、鳥類、ダイオウイカ、二枚貝、メガネウラ(昔のでかいトンボ)なども紹介されていました。
恐竜に限らず、いろいろな生物種の「でかい」を紹介していました。
そして、そのあとは恐竜がメイン。
コンカベナートル。いかにも肉食恐竜。
みんな大好きティラノサウルス。威厳を感じます。
スピノサウルスの模型。首から先はロボットになっていて動いたり唸ったりします。
ギャン泣きの子とテンションあがる子がいました。
ディロン。近年では定着してきた感のある、羽毛を持つ恐竜です。
こういうのを見ると、「恐竜を爬虫類に含めるのはどうなんだ?」と思わなくもない。
ティラノサウルスに次ぐ知名度を誇るであろうトリケラトプス。
左半身が骨格と筋肉系、右半身は生体復元という面白い模型でした。
ティラノサウルスをもう一発。真横からのアングルは、手を加えなくてもアイコンと言っても良いですね。
そして、いよいよ「大英自然史博物館」の展示スペースです。
壁面も大英自然史博物館をイメージした重厚な石造りっぽい雰囲気になっていました。
竜脚類の一種、サルタサウルスの大腿骨。
大英自然史博物館スペースの中央部。
今回の企画展の目玉展示です。
世界最大級の巨大竜脚類パタゴティタン・マヨルムの全身復元骨格標本。
日本初公開です。
圧倒的にでかい!
後方からのアングル。
もっと後方からのアングル。
これは一見の価値ありでした。
実際にその場に立って、体感してわかるスケール感です。
小難しい知識がなくても直感的に凄さがわかるのが、大きな魅力でしょう。
鎧竜の一種、デンバーサウルス。造形が面白いです。
このあと展示スペースが終わって、充実のショップコーナー。
平日だったので、入場したときはわりとすいていましたが、途中から子供連れなど結構な人でした。
土日は凄いんだろうなぁ。
というわけで、写真で紹介したのは一部ですが、恐竜が好きな人はもちろん、あまり知らない人の入門にもちょうど良い感じの企画展でした。
「巨大恐竜展」と言っても「巨大恐竜」に限定することなく、うまく関連するネタを取り入れ、王道から最新ネタまでバランスよく組み込まれていました。
恐竜研究はますます盛んになっていて、新たな発見も相次いでいるので、全然聞いたことのない名前も多かったです。
今後も楽しみです。
恐竜は実際にこの地球上を闊歩していたという揺るがない事実が何より大きな魅力。
そして、生態的にも造形的にも、非常に個性が豊かで、シルエットだけでもわかるような多くの種類がいます。
総じて、恐竜は、ロマンとエンタメをかなりのハイレベルで併せ持つ存在だと勝手に思っています。
よって、たとえ直接的でないとしても、「創作」を高めるうえで学びにつながる要素を多分に含んでいるはず。
面白いと感じさせるうえで「リアリティ」というのは重要だと思いますが、この点で言うと、恐竜は正真正銘の「リアル」なので、あまりに強力。
多様なビジュアル、造形美も無視できません。
シンプルにデザインが良い。
そして、地球史上でも有数のドラマ性。
地上を制圧するような勢いの大繁栄期を経て、巨大隕石によって終焉を迎える。
やがて、恐竜時代を細々と生き延びた小さな哺乳類が我々につながっていく。
あとは、ミステリー。
古生物学、もしくは自然科学全般について言えることですが、この世界に「正解」があるのに、その正解をなかなか知ることはできないという魅力。
恐竜そのものは誰もが存在を認識しているのに、そこには尽きることのない謎があり、人々を魅了し続けます。
故に、ロマンとエンタメ。
良いです。
sho