TVアニメ版「ラプンツェル ザ・シリーズ」(TV映画1作+TV放送全68話)を見ました。 | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

TVアニメ版「ラプンツェル ザ・シリーズ」(TV映画1作+TV放送全68話)を見ました。

 すっかり暖かくなり4月は目前。今年がもう4ヵ月目に突入すると思うと時の流れが速すぎて震えてしまうけれど、桜を眺めつつ散歩に励みたいと思います。

 

 引き続きD+に癒しと楽しみを貰いながら過ごすこの頃。「リロ&スティッチ」を久しぶりに見たんですけど爆泣きしてしまった。大人になった今だとリロではなく姉のナニの方に感情移入してしまうからというのもあるかもしれませんが、ピュアすぎて泣けた。

子どもの頃は一時期どこを見てもスティッチグッズ溢れて私は反感を持っていたのですが、今は無性にスティッチのグッズが欲しい…。

 

 初見作品で好きだな~と思ったのは「塔の上のラプンツェル」のTVアニメ版「ラプンツェル ザ・シリーズ」(TV映画1作+TV放送全68話)でした。ディズニー映画から派生したTVアニメ版は、子どもの頃に長期休暇期間等で放送されていた「アラジン」シリーズ、「チップとデールの大作戦」シリーズ、「わんぱくダック夢冒険」シリーズ等をとびとびで見た程度だったので、しっかり全話視聴できたのは何気に今回がはじめてだったのでは?

 

 映画の後日譚でTV版の前日譚「あたらしい冒険」。また魔法の髪が伸びたラプンツェルの話。

 

 映画の尺では深堀されなかったオリジナル設定や世界観をじっくり堪能できて楽しく見ることができました。「元からラプンツェルはTVシリーズ込みの企画だったりした?」と思いましたが、映画公開から7年後にTVシリーズが開始していたのでその線はなさそうかな?どんな企画会議があったのか気になる。

 

 昨今のディズニー作品では強い女性像を全面に押し出す傾向がありますが、ディズニープリンセスの雰囲気を残しつつ、ラプンツェルや色んな女性キャラの活躍を描いたバランスが私的にとても良い塩梅でした。

 エンタメ作品としてもちゃんと面白かったです。カートゥーンのヒーローアニメのノリも強く出ていたので少年漫画的な熱さもあり、日常ほのぼのギャグあり、バトルあり、冒険あり、友情ありと要素盛り沢山でした。

 しかし、まさかディズニープリンセス物で百合の波動を感じて萌える日が来るとは思ってなかったな…。オタクの業は深い。

 

 ヒロインとヒーローのカップルは映画ですでに成立していたので、意外とロマンス要素が控えめで、ふたりの強い絆を見せつけられる感じだったのも印象的。カプ厨なのでその後のイチャイチャは大好物なのですが、同人誌でしか見れないような展開を大体やっててすごいなと思った。福利厚生が厚い。映画だけを見た段階では、ラプンツェルとユージーンにはそこまで魅力を感じていなかったのですが、今ではすごく好き。オタクって現金な所ある。

 

 プリンセス物はお姫様が主人公なので、下手したら王子ポジのキャラが添え物になってしまいそうだなと思っていたのですが、TV版ではユージーンのキャラがすごく良い仕事してた。光落ちした元盗賊なので口が回る小悪党感は健在で、むしろ映画の時以上にナルシストでチャランポランで2枚目半・3枚目な道化役を熟していた。ラプンツェルが相手の時だけは王子でありヒーローであり思いやりを見せるけれど、基本は好きな人にしか優しくないので周りからの信用ゼロなのもダメ男っぽくて笑える。

 

 そして、なにより好きだったのは絵柄や背景といった「美術」面です。サムネの絵を見て視聴始めたくらいなので一目見た時から既に好きだったけれども、いや~素敵だった。絵本の絵がぬるぬる動く感じや、アナログのアクリルガッシュ絵具の質感を残した色鮮やかな背景、配色やデザインどこをとっても可愛く美しく、たいへん目が幸せでした。新曲の歌も多く全体的にすごく豪勢な作りだったなと思いました。

 

 作業用にと思って軽い気持ちで手を出したTVシリーズでしたが、大変楽しめて僥倖でした。

カートゥーンアニメは常に小ネタや皮肉の応酬があり、コメディ調で小気味よく話が進んで行くので、それも自分の肌に合っていたのかなと思いました。終盤の盛り上がりはシリアスになるので温度差で風邪引きそうですが。

 

 他の派生TVシリーズも見たくなったので、どれから見るか嬉しい悩みができました。一先ず「ベイマックス」のTVシリーズも美術面が好きそうな雰囲気なので近々手をつけたいと思います。

 

noz