坊主頭初めて描いた。 | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

坊主頭初めて描いた。

どうもこんばんは霧島です。
絵を描くと暑くなってくる体質なので(?)仕事中は平気なんですが、作業を止めると途端に現実が寒いです。
もう20日だって………


さて、昨年公開してすぐ「THE FIRST SLAM DUNK」を観て年末年始に漫画を全巻読み直しアニメの再視聴は諸事情により途中で挫けたのですが先日再度映画を観てきてまた興奮したのでブログを書こうかなと思います。(一息)

こちら予告のリンク。

 

 

以下いつもの映画振り返りより激し目にネタバレするので、ネタバレ嫌な人は観てから読んでね。













はい。




最初に私とスラムダンクという作品の位置関係?のようなものを提示しておきますが、スラムダンクは子どもの時アニメを観たのが最初で、そこからマンガに入った勢でした。

今回の公開にあたって声優さんの総入れ替えがあることなどは公式発表より前になんとなくそうなるんだろうな〜と思っていたので(単に相当古い作品なので)特に私個人は違和感なかったのですが、プロモーションに関してファンからの不評もあったようでなるほど…と思いました。


まあそんなことは置いておいて。


最初に感想を言うと、めちゃくちゃよかった…!


公開日翌日にほぼ前情報無しで臨んだのですが、やっぱり衝撃的だったのはリョーちんを軸に物語が進んでいく構成になっていたことですね。

いきなり知らん二人組出てきた…!と思ったらあれよあれよとフラグが立ち…

花道も決定的な部分は明言されずとも、相当重い人生を歩んでると思うのですが、リョータもヘビーでしたね…。

原作で「アヤちゃん…♡」てなってて花道と意気投合するリョータに父や兄を事故で亡くした過去があるなんて思わなかったもの…
でもなんかそういう部分も含めての意気投合だったのかなとも思います。

あとめちゃくちゃ驚いたのがこの設定の原型自体は連載の時からあったらしいこと…(本編には描かれていませんが)
いや、出生とかその人物がどのような人生を経て「今」=「物語世界」を生きているかということは生きたキャラクターにするためにもちろん重要なことだと思うのですが、本編でそこに全くフォーカスしてないのすごい…と思いました。

井上先生ご本人も、本編で描けなかったからこういう形の映画にしたというようなお話もされてたので、描きたい気持ちはもちろんあったんでしょうけど、あえて本編では入れなかったのかなと思うんですよね。

それを今回本編最後の戦い「山王戦」にまじえつつ描いてくれたのが一読者としてめちゃくちゃありがたい…嬉しい…という気持ちでした。


まぁそういった「リョータの物語が始まるんだな…」というプロローグが終わってからのオープニング…めちゃくちゃかっこよくない???

音が重なっていくイントロに手描きのキャラが増えていくの…リョータから始まって花道で終わる湘北メンバー…歩き方がみんな違うのも体格とか性格の違いを感じてうひゃぁ…(感嘆)てなったんですが、山王が階段から降りてくる演出も、絶対王者の貫禄があってよかったですね…下剋上最高じゃん…

本編はギャグとかは結構カットされていて、試合もすごくリアル…というかこれはめちゃくちゃいいポジショニングでバスケの試合が観られる映画だなという感じでした。

ギャグに関しては井上先生も苦渋の決断というか、映画と漫画という媒体の違いによる表現の仕方の違いで苦心されたようで…そりゃぁ…映画監督じゃなくて漫画家だもんなぁ…となるなどしました。

マンガだと小さいコマで済むギャグコマを同じテンポ感でスクリーンで表現するには…というような。

私は結構1週目はストーリーを追うのに精一杯で、「今画面の隅で花道なんかしてなかった!?」みたいな感じになりがちだったのですが、2週目では拾えて本筋ではないところでクスッとできたりして、これ何度も観るたびに新しい発見あるやつじゃん…みたいな…私そういうの大好きです…


あとそれぞれの見せ場激アツでしたね…各キャラがフィーチャーされる度に応援席さながら「みっちゃーーーーん!!!」て叫びたくなりましたね…ていうか何回かシュート決まる度にマジで拍手しそうになって焦りました。没入感やば…


そうだそうだ、忘れてはならないのが3Dと2Dの境界…
初めは多少違和感がありました。どうしても観客席とかに目がいってしまったり…でも試合始まったら私はだいぶどうでもよくなりましたね。

だって画面で井上先生の絵が動いてるんだもん!!!


原作を読み返して再度当たり前のことを認識した次第ですが井上先生本当に…絵がうますぎるんだよな…

re:SOURCEでは絵コンテや3Dをさらに井上先生が加筆した資料などが見られるんですが、こだわりがすごい。
このこだわりを2時間分の映像にぶつけたの…?どんな労力…?と途方に暮れますが、それ故に説得力がすごいです。

それはもちろんキャラの演技にも表れていて、絵コンテとリアクションが変わっている部分なんかもあってこの時こういう状況でこういう感情で、だからこいつはこう動く、みたいなのがものすごく鮮明なんだなと感じました。

いや漫画家という仕事上そういうの全部把握してなきゃだめなのはもちろんわかっています、わかっていますがすごいことだと思います…


だからこそ生きてる感じがすごいんだなぁ…


映画本編に関しては原作知っているのが前提という部分が大きいと言うか、(知らなくてもストーリー自体はもちろん問題なく追えますが)知っているとあの時こういうことがあったのか…!みたいな描写が結構あるのでより楽しめるなと思いました。


あと試合ラストに向けての演出や効果や音響なんかはもうホントに…めちゃくちゃアツいので…あれは映画館の大画面で観られてよかった…ホントに…

声優さんに関しても、過去のアニメの声優さんももちろん好きですが、今回の配役も個人的にはピッタリだなぁと感じました。

より実写に近い自然な感じというか。特に私は彩子さんの声がマンガ読んでた時と一緒だなぁという感じでした。

まぁとりとめもなく書きましたが、この作品を通して描かれたのは苦しい時のあと一歩だと思います。スポーツをしてるとそういうタイミングって明確にあって、試合でリョータが踏み出したその一歩は、長らくリョータや母親が囚われていた兄の死から踏み出す一歩にも繋がっている。

なおかつ現実で生きていても、誰しもに苦しい時のあと一歩ってあると思うんですよね。

その一歩を後押ししてくれる素晴らしい作品だなと、一本の映画としてもとてもいい作品だったと思います。


ということで初めて描いた桜木花道。なぜ花道なのかというと好きだからです。(推しは水戸くんで顔は流川が好きだが…)


したらば!


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