
「光の芸術家 ゆるかわふうの世界~宇宙の記憶」展に行ってきました。
ここ数日で一気に冷え込み冬本番という感じで震えあがっている米原です。今日は母にチケットを頂いたので久しぶりに芸術鑑賞をして嬉し楽しな1日でした。
世界初のオリジナル技法「光彫り」で制作している作家ゆるかわふうの展示会。展示の題が「ゆるカワ風」なのかと思いましたが、こちらは作家名でしたね!私の頭がゆるふわでした。すみません。
「光彫り」とは発泡断熱材を削ったり溶かしたりして描く技法で、作品の後ろからライトを当てると絵が浮かび上がってくるように見える。自分でこの技法を編み出し作品を制作しているそうです。透かし彫りや浮彫っぽい技法ですね。
暗い場所で青く光る作品に囲まれると、海の中を連想するからかとても落ち着いた空間になっており、かなり癒される場になっていました。美術館や展示会行くと、脳が疲れ果てる感じがするのですが、この展示はかなり気軽に見れて心が休まりリラックスできたので貴重な体験でした。
写真OKだったので何枚かライト当てる前と後を見せてくれる作品の画像をはります。
ライトアップすると美しい青の明暗が浮かびあがる。
ライトアップ前はシンプルに石を削ったような作品。
同じ作品なのに、ライトアップの有無でこんなに印象が違うのか!と驚きました。
沢山削った凹んだ場所ほど明るくなり、削らない所ほど光を通さず暗くなるので、近づくと凹んで見えた場所が一番前に飛び出ていたりしてそちらもギャップがあって面白かったです。
現代アートと聞くと、「考えるな、感じろ!」的な作品が多いイメージがありました。壮大であったり、伝えたいこと、表現したいテーマがあるのだけは分かる…。けれど、展示作品だけを見て作品の意図を汲み取るのは難しく、受け取る側である自分に教養や感性、作品を読み取るテイクニックが備わってないとダメかな…自分にはまだ早かったかな…となってしまいがちでした。
ですが、今回の展示では「作者の思考」「題材や作品の意図」「使う素材の意図」「制作過程」等が詳しく解説され、「へぇ~!そうなのか。」と私みたいに「現代アートは自分には難しいかも…」と思っている人でも大変とっつきやすい内容だったと思います。大変親切設計な展示でした。
現代アート鑑賞入門としても良い展示会なのでは?と思いました。
今年ももうすぐ終わりですが、気持ち良く年越しできるようにしたいと思います。それではまた。
noz