アニメ『ASTRO BOY 鉄腕アトム』(2003年版)全50話を見ました。 | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

アニメ『ASTRO BOY 鉄腕アトム』(2003年版)全50話を見ました。

 長い間、浦沢直樹の『PLUTO』を読みたいなぁ~と思いつつも、でも『鉄腕アトム』もそこまで詳しくないんだよなぁ~と思っていたのですが、アマプラで2003年版アニメが全話見られることに気付き、「『鉄腕アトム』と『PLUTO』を履修するのは今か?!」と、ここ数日間アトム漬けな日々を送っておりました。米原です。

 

鉄腕アトム初心者によるクソ雑相関図

 

 アニメ『ASTRO BOY 鉄腕アトム』は原作にあるアトムの誕生年、誕生月に放送開始するというかなりの大型企画作品。何気に子どもの頃は毎朝苦手な早起きをしてリアタイしていました。しかし、ちょうど『PLUTO』の原作部分である「地上最強のロボット」の回を学校行事で見られなかったことで早起きする心を折られてしまって以降視聴を諦めた幼い日の思い出。

 そんなこともあり『PLUTO』に手を出すのが現在になったという経緯があったり。この度約20年ぶりの視聴となります。

 

 アニメの殆どがアニメオリジナルストーリーで構成されてるという情報だけは掴んでいたので、正直あまり期待していませんでした。しかし、1話完結の話が多い中、20分程の尺で収められたテーマ・内容・クオリティーから見てスタッフにも手塚治虫ファンがいるんだろうなというのがヒシヒシと伝わってくるというか、ある意味で本来の鉄腕アトムにもなかった「手塚治虫作品っぽさ」が詰め込まれていたように思います。スタッフの「俺が考えた最強のアトム同人誌はコレだ!」みたいな熱量があったような気がします。

 アニオリの話やアレンジはどれもすごく好きな作風が多かったのですが、教訓やヒューマンドラマの側面が強く、冷静になると「鉄腕アトムでココまでする必要ははたしてあったのか?」と思わなくはないのですが、シナリオの勉強している身としてはとても勉強になりました。熱量がある同人誌を見るのは楽しいですし。

 

 原作とは違う点がすごく多かったという点ではアレですが、作品や企画全体の完成度はかなり高かったのではと思います。そういう意味でも後に読み始めた『PLUTO』も浦和直樹のアレンジが多かったものの、作品としての完成度がすごく高くてさすがの手腕だな…と唸りました。楽しい視聴&読書体験でした。

 

 『ASTRO BOY 鉄腕アトム』 『PLUTO』と見て思ったのは、自分は本当にロボット系(あと動物系)に弱いなぁと思いました。「この純粋な存在を前に人間って奴は…1度滅びた方がいい…」となってしまってダメだ。『PLUTO』は毎巻泣かされたもの。

 

沢山刺激されたので、自分の創作も引き続き頑張って行きたいと思います。それではまた来月!もう2月とか早いよ~。

 

noz