大ベルセルク展とYAメモリアル号
須々木です。
先日、「大ベルセルク展~三浦建太郎 画業32年の軌跡~」に行ってきました。
本来、今年1月から2月にかけて開催予定だったものが延期されて9月開催となりました。
昨年、開催の情報をキャッチして「当然行くわ」と思っていましたが・・・
まさかこんな気持ちで観覧することになると、そのときは思ってもみませんでした。
行ったのは平日真昼間でしたが、それでも結構な待機列があるくらい盛況で(もちろん会場内は人数制限してゆとりがありましたが)、改めてこの作品の人気を感じました。
展示は白黒漫画原稿、カラー原稿を中心に、ベルセルクの世界を時系列で追っていくのがメイン。
本当に惜しみなく原稿が展示されていました。
一つずつじっくり見ていきましたが、見るたびに読んだときの気持ちがよみがえってきますね。
そして、やはりコミックとはまた次元の違う存在感。
一枚の紙に描かれたものが、ここまで人を魅せるのかと。
原稿に関しては撮影不可でしたが、その他、立体物もあちこちにあって、それらは撮影可でした。
いくつか掲載しておきます。
また、会場ラストには、この展覧会のため昨年収録されたインタビュー映像が流れていました。
非常に優しそうな雰囲気で穏やかに語る様子が印象的でした。
ここから先、クライマックスに向けて話が収束していくと語られていましたが、それを三浦先生の手で描いてもらうことが叶わないのは、本当に残念です。
人の生き死にはどうすることもできないとは言え。
ただ、その手から紡がれた偉大な作品は多くの人の魂に刻み込まれ、次代に受け継がれていくと確信できました。
本当に、行けて良かったです。
ベルセルクはコミックス派ですが、ちょっとこれは特別なので、ヤングアニマル本誌をゲットしました。
三浦先生が直接ペンを入れた最後の原稿をスタジオ我画のメンバーが仕上げた最新364話を掲載し、メモリアル号と銘打ったものです。
特別寄稿メッセージ小冊子とベルセルク名場面BIGポスターつき。
コミックス派なので、364話をしっかり読むのはもう少し先のことになりますが、編集部のメッセージや小冊子はひと通り読むことができました。
いずれも、人間・三浦建太郎が垣間見えるもので、本当に一人の人間として尊敬され愛され親しまれていたのだと感じることができました。
特に、小冊子については、込み上げるものがあります。
巨大な喪失感とどう向き合うか、その試行錯誤。
そして結局、「創るんだ」と。
“2人の自伝”、待っています。
改めて、感謝を。
sho