『錦絵にみる明治時代-丹波コレクションが語る近代ニッポン-』展に行って来た。 | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

『錦絵にみる明治時代-丹波コレクションが語る近代ニッポン-』展に行って来た。

 去年よりかなり早く梅雨に入りそうな空気ですね。いつも5月は冬と夏を反復横跳びした様な気温に振り回され体調が芳しくない米原です。

 

 先日、『錦絵にみる明治時代-丹波コレクションが語る近代ニッポン-』展を見に行きました!2月に引っ越して来てからようやく展示会に行けた!仕事や用事で全然行けてなかったから久々の展示会だ…。というかコロナ禍以降全然行けてなかったので、下手したらほぼ3年ぶり?とかだったかも?時間が経つの早くて恐ろしい…。

 

ここが博物館入口かと思ったらこちらは出口専用でした。

 

 場所は神奈川県立歴史博物館の特別展示。コロナ対策として現在は事前予約必須。前期後期合わせて330点の明治時代の浮世絵を展示ということで、今回は165点程が展示されていたと思います。特別展のみの場合は600円ですが、この歴史博物館もはじめてだったので常設展も見れる850円チケットを購入して見てきました。

 正直、「あまり広くないスペースの小規模な展示会だろう」と舐めていたんですが、いや、あれで600円は全然安いな…、と個人的に思いました。明治はじめから終わりまでの事柄や事件、人気の題材等の解説も添えてあり、その頃の勉強にもなったので「明治時代」が好きな人もかなり楽しめるのでは?と思いました。予想していたよりもサイズが大きめの浮世絵も多く、見ごたえがありました。平日に行ったこともあり、私を入れて3人くらいしかいなかったので大変快適だったんですが、採算取れてるんでしょうかね…。県立だし私が気にすることでもないんですが…。

 

 あと驚いたのが、殆どの作品が撮影OKだったことです。※フラッシュ撮影はNG※

 

 でも、途中から「あ、これは図録を買おう。」と思ったので早々に撮影はやめたんですけども。というか、私はゴリゴリの手ブレ芸人なのでね。写真に収めるのは諦めました。はい。

 あとカメラが入って来た明治時代ならではというか、「実際に撮られた写真と並べて展示される浮世絵」という何気に珍しい光景では?と思って撮って来たものをいくつか。

 

 早々に写真を諦めた手ブレ芸人なので写真があまり残ってないのですが、この時代の浮世絵は、構図や人物配置、見せ方がより「漫画」に近い雰囲気を感じました。明治時代になると「洋館」が一気に増え、背景の建物にパースの技法がガンガンに使われていることが目に見えて分かりやすかったです。

 

 人気の題材としての西郷隆盛や華やかな博覧会、挿絵用や新聞掲載用に作られた小さい浮世絵などもあり結構見ごたえがありました。漫画『ゴールデンカムイ』が好きな人も楽しめるのでは?と思いました。まぁ、本土で起こってる事が主なので北海道はあまり関係ないですが、個人的にはニヤリとしてました。

 

 生で見る迫力や色の発色はやはりいいですね。健康に良い。常設展の神奈川の歴史も一通り見るつもりだったので、余力を残しておかねば…、と全力で集中できなかったのが少し失敗でした。常設展も楽しかったです。地元の博物館も神奈川の歴史を扱っていたので、共通点や違いを見るのも面白かったです。コロナ禍でもなければ1日中いたかったのですが…無念です…。

 後期の展示に行けるかは分からないけど図録を買っておけば安心!と思って図録も買って来たのですが、明治時代の年表や展示作品の絵師一覧とか乗ってて普通に資料としても優秀でした。でもやっぱり生で見た迫力が良かったので、後期もできれば行きたいなぁ。

 

 そういえばこれ書いてる時に思い出したんですが、館内がかなり熱い!というか、当日が涼しい日だったので気持ち厚手の服で行ったら汗だくで周ることになったので次行く時は調節しやすい服で行こうと思いました。はい。

 

 美術館や博物館帰りのあの頭の疲労感を久々に味わってテンション上がりました。自分の創作の進捗が遅くて鬱々としてたので良い気分転換になりました。また散歩がてら展示会に行きたいと思います。蛇足ですが、久々に内容のあるブログ書けて良かった…気にしてたんですよね…地味に…。それではまた次回。

 

noz