興味ある科学のネタに思いを馳せて。vol.1
十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。
偉大なSF作家、アーサー・C・クラークが提唱し、俗に「クラークの三法則」と言われるものの三番目です。
どこまでもリアルを追求していく科学と、どこまでも創作の話であり続ける魔法を直感的に結び付けるもので、シンプルな文言でありながら奥深さを感じます。
これはあくまでクラークの深い洞察を文章化したものですが、この考え方は多方面に恩恵をもたらす気がします。
科学を追究する者にとっては、「とても信じられないような、それこそ魔法のような結論が導かれたとしても怯んではいけない」と。
というわけで、須々木です。
最近は、消化していなかった科学系の読み物を倒しています。
でも、多分倒しきれないので、ある程度のところで次のフェーズに移行の見込み。
いろいろ読んでいると、クラークの三法則を引用するまでもなく、最新の科学は、それこそ魔法のようなとんでもない、そして面白い発見が日々なされるなと思うわけですが、その中でも個人的に興味をひかれるネタを集めてブログ記事にしよう。
そんなことを思って、思いつくままリストアップしていったら、かなり量が多かったので、少し方針を変えて、シリーズ物にしてしまいます。
不定期でブログネタがないときに更新の方向。
なお、僕は専門家でもなんでもないので、本当に難しい話はよく分かりません。
よって「よく分からないけれど、なんか面白い!」くらいの感覚です。
記述の正確性にはご注意。
あと、日々研究は進むので、明日には新発見があり情報が古くなる可能性もあります。
その点もご注意。
興味をひかれる科学系のネタは、本当にたくさんあるのですが、記念すべき第一弾は・・・
超弦理論(超ひも理論)
「物理学」とは、wikipediaの記述を拝借すると・・・
自然界に見られる現象には、人間の恣意的な解釈に依らない普遍的な法則があると考え、自然界の現象とその性質を、物質とその間に働く相互作用によって理解すること(力学的理解)、および物質をより基本的な要素に還元して理解すること(原子論的理解)を目的とする。
というわけで、物凄く純粋な探求心に突き動かされて、この世の根源に迫っていく学問です。
脈々と続く物理研究の果て、現在の研究のフロンティアは、この世界の万物を記述する「究極の理論」に迫りつつあります。
そして、この話題でいま最もホットなのが「超弦理論」です。
まだ仮説段階であり、組み立てては崩れて、新たなアイデアが組み込まれ急に発展して・・・みたいな状況であり、どのように落ち着くのかは分かりませんが、「究極の理論」もしくは、それに迫る理論として注目を集めています。
詳しく語れるほど深く理解していないので詳細は省きますが、ブラックホールの特異点や宇宙誕生の瞬間など、従来の理論では記述不可能だった極限的な状況を思考するための強力な武器となる可能性があり、ワクワクします。
「超弦理論」という言葉自体は結構前からありますが、日々研究が進み、定期的に話題になる関連するネタも面白いものが多いです。
余剰次元、Dブレーン、ホログラフィック原理などは、個々にかなり興味をひかれるものです。
「常識」という言葉が陳腐に感じられるくらいのインパクトがそれぞれにあり、発想自体が非常に刺激的です。
4つの力(電磁気力、弱い力、強い力、重力)のうち、重力が極端に小さい理由について、ブレーンワールドによる説明は非常に簡潔で、はじめて聞いたときは「これはスゴイ・・・」と思ったものです。
なお、これらは非常に面白く興味ある分野ですが、理論物理で使われる数式などはほぼ何も分かりません。
数学難しいヨ・・・
ただ、科学雑誌などでは定期的にとりあげられるときは、数式が分からない人でも楽しめるくらい親切に解説されるので、助かります。
ちなみに、「超弦理論(超ひも理論)」については、Newtonの最新号で非常に分かりやすく特集されているので、興味があれば是非。
sho