胸に突き刺さる青春 | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

胸に突き刺さる青春

どうもこんばんは霧島です。

今月は色々とばたばたしていたのですが、落ち着いたタイミングで久しぶりに映画を観に行ってきました。

岩井俊二監督のラストレターです。神木くんが高校生役をやるというので…

 

全体を通して作品の持つ雰囲気というか空気感がとても好みでした。

何か大きな事件が起きるとか、登場人物に明確な目的があるとかいうわけではないのに、それでも「知らんがな」とならない。

気が付くとその世界にきちんと引き込まれている。役者さんの演技や撮り方など様々な要素があるのだろうと思いますが、そういった人物の魅力を描くことができるかどうかというのは物語る上でものすごく大切なところだと感じているのでなんとかして学び取りたいところです。

それが出来ればちょっとコンビニに行くだけの話も面白くなるんだろうな。

 

あと特筆すべきは広瀬すずちゃんと森七菜ちゃんですね…めちゃくちゃかわいかった。

容姿はもちろんなんですけど動きというか所作というかその空間の瑞々しさが半端ないんですよね。

あれは役者さんの力なのか撮り方に何かあるのか…

 

この雰囲気とても好きだぞ…と思って他にもいくつか岩井監督の作品を観たのですが、どの作品も少年少女の切り取り方がめちゃくちゃ秀逸だなと思いました。こういう人生は、あるぞ、という感じがするんですよね。

私が見た中でキャラクターもストーリーもとても好きだなと思ったのはLove Letterでした。

1995年、中山美穂さん主演の作品です。こちらも文通を扱った作品でしたが、時代が時代なのでまたその色々とアナログな感じもいい味を出しているんですよね。

こちらもラストレターとは違う形での一人二役があったのですが、これ自体も物語の素敵な要素になっていて最後までみて全てのピースがスッキリハマるような爽快感と切なさとが良い具合に胸に残る素晴らしい作品だったと思います。

今文章書きながらもう一度観たくなってきたもんな…

 

他にも花とアリスや打ち上げ花火などいくつか観たのですが、今現在刺さっているのは「リリイ・シュシュのすべて」です。

大好き!というよりは嫌いじゃない…という言葉の方が感覚的には近い気がします。否定的な意味ではないのですがうまい言葉が見つからないな。

 

今でこそ有名な役者さんが多数出ていた作品だったのですが、ほんとにデビューしたてとかだったそのタイミングで(新人俳優として)観ていたらまた違う印象を抱いていたのかなとも思います。実写映画という媒体は俳優さんを観に行くというのも少なからずあると思うので…(私が神木くんを観にラストレターを観に行ったように)

いやでもリアルタイムというか少年少女の時分で観てたら刺さる程度では済まなかった気もするので大人になってから出会って良かったんだろうな。

まだ読めていないのですが文庫本も買ってしまったくらいには刺さりましたね…早く読みたい…

他にも気になる作品があるので制作の合間に観ていきたいです。流し見できるタイプではないいのでしっかり時間を取らねばな。

 

さて、それでは一月が終わりますが二月も頑張って行きたいと思います。

したらば!

思い出したように着色した女子高生。

 

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