めーたんてーぺかちゅうをみてきました | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

めーたんてーぺかちゅうをみてきました

 こんばんは。寒暖差で鼻をやられている米原です。映画を見に行くにあたり、以前久しぶりにコナンとクレしんどっち見ようかなぁ~とか言ってた気がしますが、TLに流れてくる評判で気になって気になって仕方がなくなってしまい「名探偵ピカチュウ」を見て来ました。空いてる方が良いと思って平日の朝一に見に行ったんですが、他の映画公開の初日だったのかすごい数の主婦と女子学生っぽい人たちが推し寄せており、チケットとグッズ会計が長蛇の列。まさかの公開時間をちょっと過ぎるという事態に焦った。最初に映画予告で場を繋がない仕様だったら泣いてた。

 

 毎回、日本の漫画やゲームをハリウッド映画化と聞くと、嫌な記憶が呼び起こされることが多いのですが(公開予告で入ってた「実写版ソニック」はソニックがあまり可愛くないという点ですでに不安しかない)、Twitterで感想を斜め読みしてる限り評判は悪くない印象。「初見を字幕版で見るとピカチュウのシワシワを追うのに必死でまったく字幕を追えないから1回目は吹替という選択肢はアリ」という情報を掴んでいたのでそれを参考に吹替版を見て来ました。

 

 いや、そうはいってもですよ。自分は赤緑青金銀と間が空いてパールしかしてないライトユーザーです。モフモフや可愛い生き物は大好きですが、いうてピカチュウよりフシギダネ派ですし?ガチのポケモンファンの方たちよりは冷静に見られるだろう、て感じで見に行きました。

 

 それでもね。ダメだった。抗えないなにかがその映画にはあった。即落ち2コマ。フラグ回収お疲れ様でした。解散。あ、吹替にして正解でした。

 

 まず「ピカチュウ」の中身が「カフェイン中毒の若干くたびれた雰囲気のおっさん」というのがダメだった。最初は勝手にハードボイルドなピカチュウなのかと思ってたけど違ったわ。ピカチュウとくたびれたおっさんのギャップとかそんなの全世界が好きじゃん?(偏ったオタクの意見)通常アニメの大谷ピカチュウのように「可愛い」が全面に押し出されてた可愛いの権化であったならば、逆にそこまでハマらなかったと思う。ユーモアのあるトークでジョークを飛ばし、時折発揮するおっさんのスマートに決められないダメっぷり。なんなんだ。なんなんだお前は。(キレ

 あとデットプール役の俳優ライアン・レイノルズが声を当ててるとか、配役したスタッフは天才でしかない。ユーモア溢れるオヤジピカチュウの爆誕。もうね、合い過ぎていた。見た目以上にキャラが愛しいピカチュウに仕上がってしまっていた。ダメですね。許されない大罪です。

 

 あとポケモンたちが物語や映像の中ですごい自然だった。違和感がないことに違和感。例えば「ジュラシック・パーク」では「現代に蘇えった恐竜」が目玉であり見せ場なので、「恐竜」が登場すれば「あれは◯◯だ!」て感じでファンサービスと言わんばかりの名前と紹介映像が随所でババン!と出るんですが、この作品では人間とポケモンの扱いや画面に映る割合がすごい自然。「あからさま」感をあまり感じなかったというか。物語の流れであまり関係がないポケモンが全面に真正面から映ることがあまりなく、背景やモブの一般人と同じようにポケモンが扱われてる感が良かった。あの世界ではポケモンがいるのは当たり前な空気感がすごい。

 おそらく、普通に「ポケモンを映画化した!」という内容だったら、ドラゴンボールのような悲劇しか待っていなかったと思うのですが、「ハリウッド映画」と「探偵物」という要素の相性の良さが絶妙だったのも大きいと思います。映画化の作品に「名探偵ピカチュウ」を選んだのは大正解だったと思う。内容が面白かったのもありますが、ピカチュウ見てるだけでも、なんか満足した気になれてしまうので、おっさんピカチュウが気になる人は見て損は無いかと思います。目が幸せなのでずっと見てられる。

 

 しかし、これも既に各所で言われてるけど、出来が良かった分、現実に限りなく近かったが故に、現実にポケモンがいない絶望感と喪失感と虚無感があまりに酷い。現実なんてクソゲーです。なんか、稀に噂では「映画を見た後に自殺者が出た」とか聞くことあるんだけど、「自分が本来いる世界はココじゃないのでは?」感ってこんな感じか???て今までのオタク人生の中で感じたことのないヤバみを感じてる。なんで私の側にはフシギダネもコダックもガーディもワニノコもいてくれないんだ感が自然と込み上がって来る。ヤバイ…現実と虚構の区別がついてない…コワイ…ツライ…。ぬいぐるみを買うと精神が安定するそうなので今度ポケセンでも行くかな…。

 

 はぁ…。現実と虚構の区別を付ける為にコナンも見なければいけない様な気がしてます(クレしんは近所の劇場でそろそろ公開終わってしまいそうなので見れ無い可能性が高い)。はい。それでは今回はこの辺で。

 

noz