もう6月が終わる…だと?
どうも遊木です。
ぼちぼち生きてます。
さて、今月は全然ブログを書けていませんが、ここいらでまとめて近況報告をば。
■HCP共同作品第2弾
まず、6月は何をしていたかというと、だいたいHCP共同制作「潮騒と泡沫のサマー・デイ」の制作に勤しんでいました。
前作の「黒羊は夢に哭く」は作画が私と米原の2人だったので、私が指示書を作っている間に米原が素材を作り、終わるころに次の指示出しをし…のサイクルが丁度良かったのですが、今回は自分含めて作画が4人いるので、指示出しが追い付かないという……。私、今週からようやっと自分の分の素材作りだしましたよ(遅)
作画担当の残りの3人には一旦ペースダウンして貰って、7月からまたガツガツ素材制作に取り掛かる予定です。
■HCP個別作品6作目
共同制作とは別に、ジレンマ猫の次作の制作にも取り掛かっています。というのも、来月が私の担当だからです。
今年は「HCPの強化」ということで、毎月なにかしらHCP関連の更新をするというのがサークルの方針ですが、一応何を更新するのかは前もって決まっていて、7月はジレンマ猫…のはずです。
ただ7月は共同制作の修羅場とも被るので、場合によっては2作目のように本編の続きではなく、外伝的なものになるかも…うう…頑張って本編の続きをあげられるようにします。
■オリジナル連載漫画準備
(この子が主人公のやつ)
その他には、自分のオリジナル漫画の連載準備をしていました。
メインキャラのデザインがなかなか決まらないのと、とっちらかったネタメモの整理に手こずっていますが、かなり力を入れて準備をしている作品なので、しっかり形にしてなるべく早く公開したいと思っています。
ただこの作品は、話を考えるときに30分ぐらいかけて主人公になりきらないと納得する話が思いつかないので、実は他の作品を作る時より倍以上のエネルギーを使います。(私は普段「神の視点」で物語を考えることが多い) なので、連載を開始する前に2話ぐらい先までネームのストックを用意しておきたいのですが…これも難航中。
全部難航してんな。
■「スカブロ」見に行きました
今月は映画を二本見に行きました。まずは「スカブロ」から。
優待券を貰ったので、久々に横須賀の映画館に行きましたが、昔とまったく変わっていなかった…ホント学校の視聴覚室のようだ。
映画の方は、横須賀ならではの地元愛を感じる作品だったな、と。
若干誇張表現だとは思いましたが、横須賀の少し汚れた部分、街と米軍との独特の繋がり、言葉にし辛い住民の閉鎖的な感性などが、存分に盛り込まれていました。
町興し等では、その場所がいかにすばらしいかをPRすることが多いですが、「スカブロ」の場合、名指しで街を主人公にしているのに、あえて既存のPR方法に反して「薄汚れたところもひっくるめて地元を愛している」という作り方に新しさを感じました。(さすがにあそこまでワルの街ではないと思うが)
完成度は全国上映作品と比べると微妙なところがまだまだありますが、地元の人間が見たら「あそこの道、普段から使ってるわ」的なノリで、まるで自分も作品の一部になったかのような感覚を味わえるし、それ以外の人に対しても「あ、こういう方法で地元のことを表現しても良いんだ」という一例になったのかなと思います。
余談ですが、私が見ていた回では小泉進次郎くんが出た場面で笑いが起こりました。
■「美女と野獣」見ました(ネタバレあり注意)
ようやっと見られました。
実は前回のミーティングで、三幕構成の勉強に「ズートピア」を見たのですが、そのときに「あぁ、最近のディズニーはこんな感じなのか」と思っていました。面白かったし、笑いのテンポは流石だったし、ニクジュディ最高かよ…とは思いましたが、私たちの世代が植えつけられている「ディズニー・アニメのイメージ」とは大分変わったんだなぁと。というか、正直ピクサーのイメージなんですよね。ああいうの。
なので久々に「美女と野獣」を見て、すごく懐かしい気持ちになりました。「そう!これがディズニーだよ!」という感覚。圧倒的なキラキラした演出、魅力的な歌と踊りで視聴者を納得させてしまうこの感覚が、私の知っている「ディズニー」のイメージだな、と。
実写版としてのまとめ方も上手かったなぁと感じました。大筋はアニメ版と同じなのに、少しだけプラスされた要素が作品の完成度をあげていたと思います。
まず第一に、「魔女」の使い方が良かったです。アニメ版では単なる「きっかけ」としてしか意味をなしていなかった彼女に「キャラ性」を与えたことで、物語に深みが出ていました。
ベルたちより一つ上の次元の「人間の観察者」という役割を持って、世界に紛れ込んでいた彼女の存在は、「野獣(王子)の成長」だけにスポットがあてられていたアニメ版より、現代に合わせたもっと広い視野の物語としてこの作品をまとめ上げていたと思います。
あと、個人的にはガストンの描写が良かったです。アニメ版よりヴィランズとしての表現がより強固になっていたので、最終的に谷底に落ちてしまうときも、実写媒体に耐えられるものになっていたなと。(キャラの生死に関するネタは、アニメだと許されても実写だ許されない場合があると思うので)
あとは、何かと話題になったル・フウの存在だったり、マダム・ド・ガルドローブに女装させられて逃げる三銃士のうちの一人が、女装に対して好意的ととれる描写があったり、アニメ版よりも自立しているベルのキャラ性だったり、監督が端々に盛り込んだ「Free」というメッセージが、個人的には上手いバランスで物語に盛り込まれていたと感じました。
単純なラブロマンスとしても楽しめるし、深読みしようと思えばそれに耐えられるだけの作り込みもしてあるし、全体的に完成度の高い作品だったと思います。
■「ファンタジー・アート展」に行きました
天野先生の世界観を堪能してきました。
デジタル媒体が多い昨今ですが、やっぱり「生」のものは圧倒的に作品が放つ威力が違うなと感じました。本当に「作品に圧倒される」というのを、肌で感じられます。
特に天野先生はやっぱり黒と金の色彩作品が多いので、デジタルだとその良さが半分以下になってしまうんですよね。ラッセン展のときにも感じましたが、やっぱりね、こう、画材の厚みとかも作品にとって大事な要素なんですよ。うん。
こういう展覧会を見ると、個展って良いなーと思います。
そんな感じで6月を過ごしていましたが、やばいですね。
時間流れるの早いですね。もう6月終わるよ。
諸々頑張ります。
aki