ミュシャ展行ってきました
どうもこんにちは霧島です。やっと暖かくなってきましたね。この時期は何着たらいいのかめちゃくちゃ悩みます。春と秋は似たようなカッコしてる感ある。←
先日、去年から楽しみにしていたミュシャ展に行ってきました。以前森アーツセンターギャラリーでミュシャ展が行われた時も行ったのですが、今回も六本木でした。国立新美術館。
さて、今回の目玉はなんと言っても今まで国外に出されることがなかったスラヴ叙事詩です。
ミュシャは、美しい女性や植物の文様が特徴的なポスターなどが有名かと思いますが、その一方で彼の故郷であるチェコや自身のルーツであるスラヴ民族をテーマにした作品も数多くてがけました。そしてこのスラヴ叙事詩は、ミュシャが50歳で故郷に戻り、約16年もの歳月をかけて制作した全20点の連作です。最大縦6m、横8mにも及ぶ大作で、美術館で目の当たりにしてそれはもう圧倒されました…。
元々プラハ市のために描かれたもので、同市に寄贈されたのち、1960年代以降はモラヴィア地方のモラフスキー・クルムロフ城にて夏期のみ公開されてはいたものの、ほとんど人の目に触れることはなく、ようやく2012年5月にプラハ国立美術館ヴェレトゥルジュニー宮殿にて全作品が公開されたとのこと。チェコ国外では世界で初めて全作品をまとめて公開することになったのが、今回のミュシャ展です。
今回私は平日に行ったのですが、草間彌生展も開催されており、チケット売り場も若干並んでました。(東博とかに比べたら全然だけど)
普段はあまり音声ガイドは聞かないのですが、今回はしっかり聞きました。
会場に入ってすぐ、壁いっぱいの巨大な絵が待ち構えています。大きいからもうほんとどの位置から見ても楽しめます。遠く離れて全体を眺めるもよし、ギリギリまで近づいて細部を見つめるもよし。でも本当に大きいので上の方までは裸眼だと厳しいです。双眼鏡とか持ってきてる方もちらほらいて、なるほどと思いました。
どの作品でも共通して印象に残っているのが、現実と空想の入り交じった象徴的な構図と、絵画の中からこちらをじっと見つめてくるような、何かを訴えかけてくるかのような人々の視線です。
絵の前にただ立ち尽くすしかないというか、じわじわと何かがこみ上げてくるような、そんな不思議な体験でした。
また、一部撮影可能なスペースがあったので、ここぞとばかりに写真に収めてきました。皆さんにもおすそ分け…と言いたいところですが私の残念な写真の腕前では到底伝わらない……是非直にご覧頂きたいところです。
「スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い」スラヴ民族復興
また、驚いたのはこちらが未完成の作品だということ。手前の美しい人物たちは丹念に書き込まれていますが、後ろの男性達は明らかにのっぺらぼう……他の作品は遠くの風景でも遠近法は使えど丁寧に書き込まれていた印象があったので不思議に思っていたのですが、どうやら制作の段階で色々と反対があったようですね…
このふたりのモデルは、少女がミュシャの娘のヤロスラヴァ、少年が息子のイジーだそうです。
「イヴァンチツェの兄弟団学校」クラリツェ聖書の印刷
の、こちらは一部だけ。
「スラヴ民族の賛歌」スラヴ民族は人類のために
もう1点、絵自体が光り輝いているというか、自ら発光しているかのような作品もあったのがとても印象に残っています。こちらも是非生で見ていただきたい…見た瞬間「この絵のことか!」ってわかるくらい輝いてます……一応図録も買ったのだけど生で見たのと全然違うから……
展覧会の後半には馴染み深いというか、ポスターや装飾品の展示などもありました。また、その他にも様々な仕事をしていたのがわかる展示が盛りだくさんで、時間の都合上2時間程の滞在だったのですがめちゃくちゃ疲れました。←
展覧会は6/5までです。チケットは1600円。チェコまで行かずとも六本木に行けば1600円で見られる…なんというお得感……
私ももう一回くらい行けたらいいな…
というわけで今回は久しぶりに展覧会に言ったよという話でした。ご興味のある方は是非。
したらば!
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