クールなタイトルをつけましょう。
須々木です。
・意外といろいろな種類がでてきて面白かった。原作者の意図を最大限くむか、完全スルーするかでも差が出た。
・やはり、つくり手のつけたタイトルは強い。
・今回、作品ごとにつけやすさの違いはあったか?
・漫画の方が大変。シナリオがあるやつのほうが大変だった。
・イラストが大変。自分で妄想しなきゃいけなかった。
・イラストは、パッと見て、パッと決める感じ。
・イラストはフィーリング。遊木のイラストは、どうとでもつけられるけれど決め手がない。北村君のは、そもそもどうつけるか悩ましかった。
・凛ちゃんの漫画は、選択の余地がないという意味で難しかった。のぞみんの漫画は、すでについているタイトルが完成されていて手を入れられなかった。
・小説の方が、考える上では楽しかった。要素が多くて、選択の余地が広かった。
・普段の創作で、タイトルをつけるタイミングは?
・完成してからつけることが多い ⇒ 遊木、霧島、北村
・完成するまでについていることが多い ⇒ 須々木、米原
・タイトルがつかないと、はまらない。軸が通らない。プロットが固まった頃に、タイトルも確定させることが多い。タイトルは中身に影響する。
・タイトルは悩むから、つくっているときにその時間をあてられない。
・最初に仮題をつけておいて、それからちょこちょこ考えていく。最後に、複数の案から選ぶ。
・自分は、のぞみんとタイトルを決める過程がすごく似ていると思う。仮題をつけないと、しっくりくるかはかることもできない。
・確定すると、それしかないと思えるようになる。はまった感触がある。決まる感覚は良い。
・イラストは、pixivにあげる瞬間に。
・小説のタイトルを考えるのは新鮮だった。他のとは違う感覚だった。
今回は、先日のRWのミーティング(議長は須々木)の模様を軽くご紹介しようと思います。
ミーティングではいろいろな話題を扱いますが、その中でメインとして扱ったのが、「クールなタイトルをつけましょう。」というもの。
※RWの「ミーティング」は、いわゆる会議に限定したものではありません。月に2回、集まって色々やったり話し合ったりするものです。議長制なので、議長は毎回変わっていきます。
簡単に言えば・・・
本日のミーティングでは「作品のタイトル」について話し合いをしました。
— 遊木秋勇(Random Walk) (@rw_akiyu) 2017年2月6日
既存の作品で印象的なタイトルだと思うものをあげたり、互いの作品にタイトルを付け直してみたりなど、なかなか面白い議題だったと思います。今後の制作活かせると良いですが…。 #random_walk pic.twitter.com/5SuR3SYxAp
・・・ということです。
ざっくり2部構成で、
≪前半≫ 優れたタイトルとは?
・世の作品のタイトルで、センスを感じるものを列挙。
・優れたタイトルの、どこが優れているのか。その所以を考察する。
≪後半≫ RWメンバーの過去作品に新たにタイトルをつけ直す。
・最近2年くらいのRW作品(漫画、小説、イラスト等。連載中のものは除く)のうち、事前にリストアップしたものに、みんなが新たな名前をつける。
・まず匿名の状態でそれを並べ、軽く感想を述べる。
・続いて、考えた人が、それぞれどのような意図をもってタイトルをつけたのか説明する。
・その上で改めて意見交換。
・世の作品のタイトルで、センスを感じるものを列挙。
・優れたタイトルの、どこが優れているのか。その所以を考察する。
≪後半≫ RWメンバーの過去作品に新たにタイトルをつけ直す。
・最近2年くらいのRW作品(漫画、小説、イラスト等。連載中のものは除く)のうち、事前にリストアップしたものに、みんなが新たな名前をつける。
・まず匿名の状態でそれを並べ、軽く感想を述べる。
・続いて、考えた人が、それぞれどのような意図をもってタイトルをつけたのか説明する。
・その上で改めて意見交換。
というような感じで進めていきました。
せっかくなので、実際に挙げられたものや、出てきたコメントに軽く触れておきます。
※議事録から大胆にコピペ引用。
≪前半≫
実際の作品で、それぞれが印象的だと思ったものを10~20個挙げてもらいました(重複も結構ありました)。
内容はあまり考慮せず、単純にタイトルがどれだけ頭に残るかというやつです。
挙げてもらった後、原作の媒体で分類したので、その形式で掲載しておきます。
一部、ミーティングのときに出てきたコメントを添えています。
▼小説
・「地獄変」
・「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(原題: Do Androids Dream of Electric Sheep?)」
・「人間失格」
・「吾輩は猫である」 ・・・いまどきのラノベタイトルの走りではないか。当時として、タイトルがセンセーショナルだったのでは。発想が現代風だと思う。
・「そして誰もいなくなった(原題: And Then There Were None)」
・「街と、その不確かな壁」
・「すべてがFになる」
・「氷菓」 ・・・内容を見ると、このタイトルはさらにグッとくる。内容がドラマティックなわけではないのに、迫るものがある感覚は秀逸。
・「舟を編む」
・「世界の中心で愛を叫ぶ」
・「ライ麦畑でつかまえて(原題: The Catcher in the Rye)」
・「四畳半神話大系」 ・・・最初から気になるタイトルだが、内容を見るとさらに完璧に思えてくる。
・「夜は短し歩けよ乙女」
・「限りなく透明に近いブルー」 ・・・芥川賞でサクッと読める作品だが、うまいタイトル。内容は物凄くドロッとしていて、全然透明な所はないはずなのに、物凄くしっくりくる。言葉じゃ言い表せない。
・「容疑者Xの献身」
・「死神の精度」
・「ラブソファに、ひとり」
・「さみしさの周波数」
・「バカが全裸でやってくる」
・「羊たちの沈黙(原題: The Silence of the Lambs)」
・「号泣する準備はできていた」
・「虐殺器官」
・「日本以外全部沈没」
・「謎解きはディナーのあとで」
・「なめくじに聞いてみろ」
▼ラノベ
・「いつか天魔の黒ウサギ」
・「デュラララ!!」 ・・・圧倒的インパクト。
・「とある魔術の禁書目録」 ・・・これから「とある~」が増えた気がする。
・「生徒会の一存」
▼漫画
・「聲の形」
・「らんま1/2」 ・・・少年誌はシンプルなタイトルが多くて、あまり印象的なものは多くないが、これは良い。少年誌的条件を満たしつつ、しっかり印象にも残る。「銀魂」もしかり。
・「銀魂」
・「昭和元禄落語心中」
・「家庭教師ヒットマンREBORN!」 ・・・最初なぜこの単語がつながっているのかと思った。ヒットマンで殺すのに、REBORNで復活するのかよ、と思った。ここまで入れて良いのかと。
・「坂本ですが?」
・「同細胞生物」
・「僕だけがいない街」
・「暗殺教室」
・「ワンパンマン」
・「その向こうの向こう側」
・「私の少年」
・「だがしかし」
・「1ポンドの福音」
・「逃げるは恥だが役に立つ」
・「かくかくしかじか」 ・・・自伝的作品で、タイトルはつけにくそうだが、これは非常にしっくりくる。
・「テケテケ★ランデブー」
・「それでも町は廻っている」
・「アオハライド」
・「月の葬式」
・「耳をすませば」
・「ばら色の頬のころ」
・「ONE PIECE」
・「ブラックジャックによろしく」 ・・・「ブラックジャック」という単語を入れるだけで医療モノと分かるのは、手塚治虫の凄さを表している。
・「イエスタデイをうたって」
▼アニメ
・「キルラキル」 ・・・色々な意味をかけていて印象的。この短さに全て詰め込まれている。
・「言の葉の庭」
・「Frozen(邦題: アナと雪の女王)」 ・・・一単語ですべてを表現しているのが印象的。
・「東のエデン」 ・・・「エデンの東」をひっくり返しただけなのに、非常に印象的になっている。うまいタイトル。
・「秒速5センチメートル」
・「UN-GO」
・「交響詩篇エウレカセブン」
・「輪るピングドラム」 ・・・「ピングドラム」は造語だが、様々な意味が込められているらしい。
・「千年女優」
▼実写
・「(500)日のサマー(原題: (500) Days of Summer)」
・「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(原題: Catch Me If You Can)」
・「時効警察」(har)
これらは、付箋に書いて貼っていきました。
・「地獄変」
・「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(原題: Do Androids Dream of Electric Sheep?)」
・「人間失格」
・「吾輩は猫である」 ・・・いまどきのラノベタイトルの走りではないか。当時として、タイトルがセンセーショナルだったのでは。発想が現代風だと思う。
・「そして誰もいなくなった(原題: And Then There Were None)」
・「街と、その不確かな壁」
・「すべてがFになる」
・「氷菓」 ・・・内容を見ると、このタイトルはさらにグッとくる。内容がドラマティックなわけではないのに、迫るものがある感覚は秀逸。
・「舟を編む」
・「世界の中心で愛を叫ぶ」
・「ライ麦畑でつかまえて(原題: The Catcher in the Rye)」
・「四畳半神話大系」 ・・・最初から気になるタイトルだが、内容を見るとさらに完璧に思えてくる。
・「夜は短し歩けよ乙女」
・「限りなく透明に近いブルー」 ・・・芥川賞でサクッと読める作品だが、うまいタイトル。内容は物凄くドロッとしていて、全然透明な所はないはずなのに、物凄くしっくりくる。言葉じゃ言い表せない。
・「容疑者Xの献身」
・「死神の精度」
・「ラブソファに、ひとり」
・「さみしさの周波数」
・「バカが全裸でやってくる」
・「羊たちの沈黙(原題: The Silence of the Lambs)」
・「号泣する準備はできていた」
・「虐殺器官」
・「日本以外全部沈没」
・「謎解きはディナーのあとで」
・「なめくじに聞いてみろ」
▼ラノベ
・「いつか天魔の黒ウサギ」
・「デュラララ!!」 ・・・圧倒的インパクト。
・「とある魔術の禁書目録」 ・・・これから「とある~」が増えた気がする。
・「生徒会の一存」
▼漫画
・「聲の形」
・「らんま1/2」 ・・・少年誌はシンプルなタイトルが多くて、あまり印象的なものは多くないが、これは良い。少年誌的条件を満たしつつ、しっかり印象にも残る。「銀魂」もしかり。
・「銀魂」
・「昭和元禄落語心中」
・「家庭教師ヒットマンREBORN!」 ・・・最初なぜこの単語がつながっているのかと思った。ヒットマンで殺すのに、REBORNで復活するのかよ、と思った。ここまで入れて良いのかと。
・「坂本ですが?」
・「同細胞生物」
・「僕だけがいない街」
・「暗殺教室」
・「ワンパンマン」
・「その向こうの向こう側」
・「私の少年」
・「だがしかし」
・「1ポンドの福音」
・「逃げるは恥だが役に立つ」
・「かくかくしかじか」 ・・・自伝的作品で、タイトルはつけにくそうだが、これは非常にしっくりくる。
・「テケテケ★ランデブー」
・「それでも町は廻っている」
・「アオハライド」
・「月の葬式」
・「耳をすませば」
・「ばら色の頬のころ」
・「ONE PIECE」
・「ブラックジャックによろしく」 ・・・「ブラックジャック」という単語を入れるだけで医療モノと分かるのは、手塚治虫の凄さを表している。
・「イエスタデイをうたって」
▼アニメ
・「キルラキル」 ・・・色々な意味をかけていて印象的。この短さに全て詰め込まれている。
・「言の葉の庭」
・「Frozen(邦題: アナと雪の女王)」 ・・・一単語ですべてを表現しているのが印象的。
・「東のエデン」 ・・・「エデンの東」をひっくり返しただけなのに、非常に印象的になっている。うまいタイトル。
・「秒速5センチメートル」
・「UN-GO」
・「交響詩篇エウレカセブン」
・「輪るピングドラム」 ・・・「ピングドラム」は造語だが、様々な意味が込められているらしい。
・「千年女優」
▼実写
・「(500)日のサマー(原題: (500) Days of Summer)」
・「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(原題: Catch Me If You Can)」
・「時効警察」(har)
これらは、付箋に書いて貼っていきました。
何という罠。
これらを眺めて、以下のようなコメントがありました。
これらを眺めて、以下のようなコメントがありました。
なお、あくまでメンバーの主観です。
・小説、漫画が多かった。意外とラノベが少なかった。
・ラノベ系は、どれも目につくし、最低限のレベルはあるが、飛びぬけているものは意外と少ないのかもしれない。盛り過ぎな感もある。
・ラノベは少ない(アニメ化したのも含めて)が、比較的、アニメオリジナル作品は多いかな。
・ラノベが少ないことを考えると、単に長いだけで印象的なわけではないと言えそう。小説のタイトルは良いものが多い。
・タイトルでつかみ、さらに内容とマッチしてより印象的になるのが理想的。
・最近、漫画のタイトルがシンプル過ぎてあまり印象的にはならない気がする。ただ、商業的に仕方ない感はある。
≪後半≫
匿名で挙げたものを、まずは並べて(本人以外なので4つずつ)、その中から一番良さそうなものを決めていく。次に、書いた人を明かして補足説明をしてもらう(場合により、順位入れ替え)。……という流れでやりました。
以下、4つのうち、もっとも評価されたものを一番上にしてあります(他の3つは適当)。
・小説、漫画が多かった。意外とラノベが少なかった。
・ラノベ系は、どれも目につくし、最低限のレベルはあるが、飛びぬけているものは意外と少ないのかもしれない。盛り過ぎな感もある。
・ラノベは少ない(アニメ化したのも含めて)が、比較的、アニメオリジナル作品は多いかな。
・ラノベが少ないことを考えると、単に長いだけで印象的なわけではないと言えそう。小説のタイトルは良いものが多い。
・タイトルでつかみ、さらに内容とマッチしてより印象的になるのが理想的。
・最近、漫画のタイトルがシンプル過ぎてあまり印象的にはならない気がする。ただ、商業的に仕方ない感はある。
≪後半≫
匿名で挙げたものを、まずは並べて(本人以外なので4つずつ)、その中から一番良さそうなものを決めていく。次に、書いた人を明かして補足説明をしてもらう(場合により、順位入れ替え)。……という流れでやりました。
以下、4つのうち、もっとも評価されたものを一番上にしてあります(他の3つは適当)。
これも適当にその場で出たコメントを添えています。
▼ 寝坊助女神の目覚まし時計 (漫画 by 遊木)
・「おはよう!女神様」 ・・・原作者的には4つの中ではこれが良い。/ひねらないで直球が良いと思ったので。
・「眠り女神はキスでは起きない」
・「ガイアの目覚め」 ・・・インパクト最強。MVP(笑)/まあ「ガイアの夜明け」だよね。
・「眠る女神に祝福を」 ・・・ちょっと綺麗すぎる。
▼ RED DESERTER (漫画 by 遊木)
・「BLOODLY DESERT」
・「鳥籠のニケ」 ・・・使える単語が「ニケ」くらいしかないかなと。彫刻のイメージは強いし、翼のニュアンスも入れてみた。/少し綺麗すぎる印象。
・「R-AWOLs(アールエーオールズ)」 ・・・見ただけだと分からない。「D.Gray-man」的なタイプ。/「AWOL」は「Absent Without Leave」の略として使用される言葉で「脱走兵」の意味。「R」は「Red」。
・「勝利のジーン(gene)」 ・・・今回は、内容的に違うかな。勝利を目指している話ではない。
▼ 常しえの眠り (イラスト by 遊木)
・「果てなき瞑想」 ・・・絵的にも、これはもはや解釈の問題だよね。/作者的には「瞑想」のイメージではない。
・「永久の安寧」
・「眠りの季節」
・「殻の卵」 ・・・ポーズが、卵の殻に入っているイメージだった。壊れた卵の殻が浮かんできた。フィーリング。
▼ ディスタンス (小説 by 須々木)
・「ここにある向こう側」 ・・・作者的には、ホームが印象的な場面で、最終的にその「向こう側」に行くストーリーなので、結構ありかと思った。
・「斑」 ・・・最後のシーンから。爽やかにしたくなかった。けれど、すっきりしたものが良かった。
・「こころの巻き尺」
・「blind fold」 ・・・「目隠し布」の意味。
▼ TENKI NI NARE !! (小説 by 須々木)
・「NO TENKI, NO LIFE !」 ・・・「ノーゲーム・ノーライフ」的な。怒られないならこれが良いだろう。/「!」で勢い重視は良い。「TENKI」は、天気、転機をかけていることを考えると良い。
・「自棄的天気症候群(ネガティブ ウェザー シンドローム)」 ・・・ネガティブな女の子が癖になるので。
・「ウェザー・メーカー」
・「ハレのちテンキ」 ・・・「ジャングルはいつもハレのちグゥ」的な。
▼ 調停師 桃摩 (漫画 by 霧島)
・「調停師 ~陰陽異聞録~」 ・・・「調停師」だけだと少し弱い印象。「陰陽」という単語は一定の興味を引くので入れてみた。
・「暁月夜(あかつきづくよ)の調停師」 ・・・設定を提供しているので、そのイメージが影響している。
・「あやかし調停師」
・「平安京調停師 桃摩 / Arbitration」 ・・・純和風の作品に、敢えて横文字をつけてみるのもアリかなと思った。
▼ 野巫-YABU- (漫画 by 霧島)
・「YABU医者!」
・「―YABU―」
・「野巫医者の魔法」
・「野巫 -Magical Doctor-」 ・・・「Magical Doctor」がダサい。/それは分かっている。しかし、内容的に「魔法」「医療」は本来入れざるをえないが……。/正直これはどうしようもない。原題が一番。
▼ 君の朝 (イラスト by 霧島)
・「いつもと少し違う朝」 ・・・「君」から妄想して、なんで朝を迎えているんだろうと妄想した。いろいろ妄想したのに、案外普通のタイトルになってへこんだ。/それを聞いてこれが一番だと思った(笑)。自分のは妄想していなくて申し訳ない。
・「まだ眠い、だが食う。」 ・・・やだ。/何も思いつかなかっただけです。
・「隠れ家の朝」 ・・・隠れ家っぽいオシャレな場所で食っているイメージだった。
・「パンにはメダマヤキ」
▼ 食欲の妖精 (イラスト by 米原)
・「ちょいといただき」 ・・・出しておいてなんだが「食欲の妖精」でいいだろ。苦し紛れに、台詞っぽくした。/「ちょい」という響きが好き。
・「ピクシー・スナックタイム」 ・・・フェアリーではなく、ピクシーだなと。そして、おやつ。
・「実りの祝い」
・「こっそりいただきます☆」
▼ リトルガン (漫画 by 米原)
・「硝煙のクックロビン」 ・・・クックロビンは「駒鳥」。「誰が駒鳥殺したの(Who Killed Cock Robin’)」(マザー・グースの1篇)。
・「リトルガール&リトルガン」 ・・・「リトルガン」が完璧すぎてはずせなかった。というか、普通に原題が良いので、変えようがない。
・「鳥籠の引金~リトル・トリガー~」 ・・・無理に「鳥」をかけた結果がこれ。トリガー……鳥ガー。
・「渇いた獰猛」 ・・・「檸檬」じゃないよ。/ちょっと重いかな。
▼ タロウに花マル (漫画 by 米原)
・「タロウとマルコの最強な日々」 ・・・原題が完成されている。それ以上をひねり出すのは厳しい。/三話分を読むと、タロウとマルコのダブル主人公になっているので、それをほぼ並列に表現した。そして、結局は、二人が采橋家に翻弄されるのが基本ストーリーなので(本当は「サイキョウ」にしたかったが、カタカナが連続したので漢字に)。
・「花マルパンチ!」 ・・・カワイイ。/改めて見ると、マルコちゃん押し過ぎた。
・「平凡くんと最強ちゃん」 ・・・親しみがあり過ぎて、埋もれてしまうかなと思った。内容的にマッチしているが、単語的なインパクトは弱いと思った。
・「さいきょう!普通×少年少女物語」 ・・・苦戦の跡が見える。
▼ 寒さと夕焼けと、あったかさと。 (イラスト by 北村)
・「君への温度」
・「「あったか~い」を君に」 ・・・「あったか~い」は、ギャグではなく、自販機の「あったか~い」ね。
・「暖かさを君に」 ・・・本来は「温かい」だが、温水を思い出してやめた。
・「あの日のぬくもり」
▼ Winter Vacation at Tropic Ocean! (イラスト by 北村)
・「冬なんて知らない」 ・・・作者の意図をくむかどうか。くまないと、どうとも広がらないし、ここはくみたいと思った。/悪いけれど、イラストがタイトル負けしていると思って、自分はくまなかった。
・「あの日の碧(あお)」
・「The world was blue!」 ・・・「地球は青かった」から発想。
・「Blue Summer」 ・・・第一印象が「夏」のイメージだった。
これらは、最初匿名の状態で書いて並べていきました。
▼ 寝坊助女神の目覚まし時計 (漫画 by 遊木)
・「おはよう!女神様」 ・・・原作者的には4つの中ではこれが良い。/ひねらないで直球が良いと思ったので。
・「眠り女神はキスでは起きない」
・「ガイアの目覚め」 ・・・インパクト最強。MVP(笑)/まあ「ガイアの夜明け」だよね。
・「眠る女神に祝福を」 ・・・ちょっと綺麗すぎる。
▼ RED DESERTER (漫画 by 遊木)
・「BLOODLY DESERT」
・「鳥籠のニケ」 ・・・使える単語が「ニケ」くらいしかないかなと。彫刻のイメージは強いし、翼のニュアンスも入れてみた。/少し綺麗すぎる印象。
・「R-AWOLs(アールエーオールズ)」 ・・・見ただけだと分からない。「D.Gray-man」的なタイプ。/「AWOL」は「Absent Without Leave」の略として使用される言葉で「脱走兵」の意味。「R」は「Red」。
・「勝利のジーン(gene)」 ・・・今回は、内容的に違うかな。勝利を目指している話ではない。
▼ 常しえの眠り (イラスト by 遊木)
・「果てなき瞑想」 ・・・絵的にも、これはもはや解釈の問題だよね。/作者的には「瞑想」のイメージではない。
・「永久の安寧」
・「眠りの季節」
・「殻の卵」 ・・・ポーズが、卵の殻に入っているイメージだった。壊れた卵の殻が浮かんできた。フィーリング。
▼ ディスタンス (小説 by 須々木)
・「ここにある向こう側」 ・・・作者的には、ホームが印象的な場面で、最終的にその「向こう側」に行くストーリーなので、結構ありかと思った。
・「斑」 ・・・最後のシーンから。爽やかにしたくなかった。けれど、すっきりしたものが良かった。
・「こころの巻き尺」
・「blind fold」 ・・・「目隠し布」の意味。
▼ TENKI NI NARE !! (小説 by 須々木)
・「NO TENKI, NO LIFE !」 ・・・「ノーゲーム・ノーライフ」的な。怒られないならこれが良いだろう。/「!」で勢い重視は良い。「TENKI」は、天気、転機をかけていることを考えると良い。
・「自棄的天気症候群(ネガティブ ウェザー シンドローム)」 ・・・ネガティブな女の子が癖になるので。
・「ウェザー・メーカー」
・「ハレのちテンキ」 ・・・「ジャングルはいつもハレのちグゥ」的な。
▼ 調停師 桃摩 (漫画 by 霧島)
・「調停師 ~陰陽異聞録~」 ・・・「調停師」だけだと少し弱い印象。「陰陽」という単語は一定の興味を引くので入れてみた。
・「暁月夜(あかつきづくよ)の調停師」 ・・・設定を提供しているので、そのイメージが影響している。
・「あやかし調停師」
・「平安京調停師 桃摩 / Arbitration」 ・・・純和風の作品に、敢えて横文字をつけてみるのもアリかなと思った。
▼ 野巫-YABU- (漫画 by 霧島)
・「YABU医者!」
・「―YABU―」
・「野巫医者の魔法」
・「野巫 -Magical Doctor-」 ・・・「Magical Doctor」がダサい。/それは分かっている。しかし、内容的に「魔法」「医療」は本来入れざるをえないが……。/正直これはどうしようもない。原題が一番。
▼ 君の朝 (イラスト by 霧島)
・「いつもと少し違う朝」 ・・・「君」から妄想して、なんで朝を迎えているんだろうと妄想した。いろいろ妄想したのに、案外普通のタイトルになってへこんだ。/それを聞いてこれが一番だと思った(笑)。自分のは妄想していなくて申し訳ない。
・「まだ眠い、だが食う。」 ・・・やだ。/何も思いつかなかっただけです。
・「隠れ家の朝」 ・・・隠れ家っぽいオシャレな場所で食っているイメージだった。
・「パンにはメダマヤキ」
▼ 食欲の妖精 (イラスト by 米原)
・「ちょいといただき」 ・・・出しておいてなんだが「食欲の妖精」でいいだろ。苦し紛れに、台詞っぽくした。/「ちょい」という響きが好き。
・「ピクシー・スナックタイム」 ・・・フェアリーではなく、ピクシーだなと。そして、おやつ。
・「実りの祝い」
・「こっそりいただきます☆」
▼ リトルガン (漫画 by 米原)
・「硝煙のクックロビン」 ・・・クックロビンは「駒鳥」。「誰が駒鳥殺したの(Who Killed Cock Robin’)」(マザー・グースの1篇)。
・「リトルガール&リトルガン」 ・・・「リトルガン」が完璧すぎてはずせなかった。というか、普通に原題が良いので、変えようがない。
・「鳥籠の引金~リトル・トリガー~」 ・・・無理に「鳥」をかけた結果がこれ。トリガー……鳥ガー。
・「渇いた獰猛」 ・・・「檸檬」じゃないよ。/ちょっと重いかな。
▼ タロウに花マル (漫画 by 米原)
・「タロウとマルコの最強な日々」 ・・・原題が完成されている。それ以上をひねり出すのは厳しい。/三話分を読むと、タロウとマルコのダブル主人公になっているので、それをほぼ並列に表現した。そして、結局は、二人が采橋家に翻弄されるのが基本ストーリーなので(本当は「サイキョウ」にしたかったが、カタカナが連続したので漢字に)。
・「花マルパンチ!」 ・・・カワイイ。/改めて見ると、マルコちゃん押し過ぎた。
・「平凡くんと最強ちゃん」 ・・・親しみがあり過ぎて、埋もれてしまうかなと思った。内容的にマッチしているが、単語的なインパクトは弱いと思った。
・「さいきょう!普通×少年少女物語」 ・・・苦戦の跡が見える。
▼ 寒さと夕焼けと、あったかさと。 (イラスト by 北村)
・「君への温度」
・「「あったか~い」を君に」 ・・・「あったか~い」は、ギャグではなく、自販機の「あったか~い」ね。
・「暖かさを君に」 ・・・本来は「温かい」だが、温水を思い出してやめた。
・「あの日のぬくもり」
▼ Winter Vacation at Tropic Ocean! (イラスト by 北村)
・「冬なんて知らない」 ・・・作者の意図をくむかどうか。くまないと、どうとも広がらないし、ここはくみたいと思った。/悪いけれど、イラストがタイトル負けしていると思って、自分はくまなかった。
・「あの日の碧(あお)」
・「The world was blue!」 ・・・「地球は青かった」から発想。
・「Blue Summer」 ・・・第一印象が「夏」のイメージだった。
これらは、最初匿名の状態で書いて並べていきました。
いろいろ話をした上で、総括的なもの。
・意外といろいろな種類がでてきて面白かった。原作者の意図を最大限くむか、完全スルーするかでも差が出た。
・やはり、つくり手のつけたタイトルは強い。
・今回、作品ごとにつけやすさの違いはあったか?
・漫画の方が大変。シナリオがあるやつのほうが大変だった。
・イラストが大変。自分で妄想しなきゃいけなかった。
・イラストは、パッと見て、パッと決める感じ。
・イラストはフィーリング。遊木のイラストは、どうとでもつけられるけれど決め手がない。北村君のは、そもそもどうつけるか悩ましかった。
・凛ちゃんの漫画は、選択の余地がないという意味で難しかった。のぞみんの漫画は、すでについているタイトルが完成されていて手を入れられなかった。
・小説の方が、考える上では楽しかった。要素が多くて、選択の余地が広かった。
・普段の創作で、タイトルをつけるタイミングは?
・完成してからつけることが多い ⇒ 遊木、霧島、北村
・完成するまでについていることが多い ⇒ 須々木、米原
・タイトルがつかないと、はまらない。軸が通らない。プロットが固まった頃に、タイトルも確定させることが多い。タイトルは中身に影響する。
・タイトルは悩むから、つくっているときにその時間をあてられない。
・最初に仮題をつけておいて、それからちょこちょこ考えていく。最後に、複数の案から選ぶ。
・自分は、のぞみんとタイトルを決める過程がすごく似ていると思う。仮題をつけないと、しっくりくるかはかることもできない。
・確定すると、それしかないと思えるようになる。はまった感触がある。決まる感覚は良い。
・イラストは、pixivにあげる瞬間に。
・小説のタイトルを考えるのは新鮮だった。他のとは違う感覚だった。
結論: タイトルに対する意識も高く持つと良いのではないでしょうか。(無難)
議長だったこともあり、好き勝手やっていきましたが、タイトルについてこれだけガッツリ扱ったのは初めてだったので、なかなか面白かったです。
タイトルの付け方に関して、なにか明白な結論みたいなものを得たわけではありませんが、意識付けという意味では有意義だったかと思います。
タイトルのネーミングについては、実際のところ、王道があるわけではなく、それぞれの流派があるのかなという感覚です。
なお、今回もっとも笑いをとったのは、「ガイアの目覚め」(by 霧島)でした。
改めて、作品はこちら。遊木の短編漫画です。
sho