HCP『 夢見るバクと悪夢のディナーを 』カブラ編完結 | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

HCP『 夢見るバクと悪夢のディナーを 』カブラ編完結

『 夢見るバクと悪夢のディナーを 』 米原のぞみ

先月ようやく「カブラ編」が終了しました!
ので、ちょっとブロクにまとめておこうかと。



【ヒビカ・シティー・プロジェクト】 特設ページ

★ 0皿目 「序章」
☆ 1皿目 「カブに黒のインクを添えて①」
★ 2皿目 「カブに黒のインクを添えて②」
☆ 3皿目 「カブに黒のインクを添えて③」

 創作をしていると、物語を動かす為とはいえ登場人物に酷い目にあってもらわなきゃいけない時というのは必ずくると思うのですが、自分は登場人物に対して結構罪悪感を持つタイプなんだろうなぁと思ってます。プロット考えてる段階ですら「すまぬ;;」と泣けて来たり、落ち着かず室内をうろうろすることがあるのでシリアスな話は中々作業が進みません…。

 創作をしている人というのは「自分が表現したいこと」や「見る人に伝えたいメッセージ」を登場人物を様々に動かして「物語」で読者に語りかけます。しかし、「物語」は決して「登場人物の為にあるわけではない」と思うとちょっと切なくなってしまいます。登場人物に自己投影しているつもりはあまり無いのですが、まぁ単なる偽善かもしれません。登場人物に罪悪感を感じてたら正直キリが無いのですが、登場人物達や彼らに少しでも共感する人たちの癒しや慰めになるような話を描いて行けたらなぁと思います。

 カブラと稀子の同居がはじまりましたが、少しずつ周りの世界も広げて行きたいと思います。次の話も制作中ですので見守って頂けると嬉しいです。はい。

~制作中の小話

 本編では大きく分けて「現実パート」と「夢パート」があるのですが、そのギャップを考えるのが楽しみであり苦労する所でありといった感じです。ハッキリ分かれているようでいて何処か世界が混ざっている雰囲気はかなり気に入っています。プロジェクトの中でもかなりファンタジー色が強い夢バクですが、この設定でメンバーにOK貰えて良かったです。本当に;

 背景は全般苦手なんですが、表現したいモノがあるなら逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だと思いつつ苦手なりにやっております…。それでも足りない時はメンバーに意見や尻叩きやリテイク貰いつつ描いております。これからも憎き畳との戦いは続いて行くのであります。

 でも全体を見渡すと問題は背景よりもトーン使いな気がしています。…アシさん欲しい…。

 蛇足ですが、自分が描く漫画や作品は、なんかこう絵本というか舞台っぽい雰囲気があるなぁと思ってたのですが、おそらく登場人物達に私が用意したシナリオを「演じて貰ってる」ていう感覚が強いからかなぁと思った今日この頃。夢パートでも演出というよりは「画面を装飾してる」という感覚に近いかも。描きたいことや表現したいことは現時点でそれなりにできているので不満があるわけではないのですが、ちゃんと「演出」としての技術も身に付けたい所です…むむむ…。
 でも創作された人物は話が進むにつれて話やその世界に馴染んでいくものかなぁとも思うので、徐々にうちの話や世界で生きて行ってくれると良いなぁと思います。…J・R・R・トールキンみたいに世界観をめちゃくちゃ作りこめればそんなことないのかな?…まぁ、いいか。

noz