はーるがきーたー! | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

はーるがきーたー!

お久しぶりです!どうもこんばんは霧島です。



先日仕事帰りに桜が咲いてるのを見かけました。春だ…春が来たぞお………!!!





これ。すごいごってりついてて毎年この桜すごい。







さて本題に入りましょう。先日ミーティングで、各メンバーが指名された1名にお題を出して、それを各自制作してくる、という課題がありました。今日はその時作った作品の紹介でもしようかなと思います。




私は副代表のshoさんから、「女子中学生、刑法に触れる犯罪行為、シリアス」というなんともお話作りにもってこいのお題を頂きました。




なので、イラスト描きました。




こういうのを天邪鬼と人は言う………







はい。まあ冗談はさておき、しばらくオリジナルのイラストを描いてなかったので、これを機会に描こうかなと。制作期間は2週間程。結論から言うと、




間に合いませんでした。(土下座案件)

それがこちら。
『吊るされた男 ―リバース―』



私はいつもキャラクターありきというか、むしろキャラクターのことしか考えてなかったのですが、ある作品の演出方法に大変感銘を受けて、今回それを少し真似してみようと色々なモチーフに意味を持たせることにチャレンジしてみました。まぁ、それの配置に物凄く…時間がかかったわけです…




まずタイトルのことから少し書いていくと、ご存知の方にはピンとくると思いますが、これはタロットカードの「吊るされた男」のことです。リバース、つまり吊るされた男の逆位置が意味する、無駄や犠牲などと捉えてもらえればと思います。
そして、更にいうならそのタイトルが端的に表しているのは手前の男性ではなく、後方の少女です。彼女が不自然に手を上に釣り上げられているのは、「吊るされた男」
の逆位置をイメージしたものです。ついでにいうと後ろの鏡の縁でカードっぽく見えたら…いいなという…(願望)



この絵のストーリーとしては、女子中学生がある男に監禁されてるのですが、これは少女主犯による自作自演です。彼女が怯えるどころかふてぶてしい態度さえ取ってるのはその為で、かつ何か気に食わないことがあるのです。彼女にもこの計画を企てた理由があるのですが、最終的にそれは無駄に終わるであろうという予感です。




では、小物の説明もしていきたいと思います。まず、おそらく一番目に付きやすいであろう、男性の指輪。これのモチーフは「フキノトウ」です。



少女主犯で自作自演とはいえ、彼がしているのは立派な犯罪行為です。フキノトウの花言葉には、「処罰は行わねばならない」というものがあります。右手の薬指に指輪をはめると、心が安定すると言われています。このモチーフは、彼の覚悟を表すために配置しました。

続いて、彼の左胸。これは「イキシア」という花のブローチです。花言葉は「秘めた恋」。彼が覚悟を持って彼女の企てに参加したのは、彼女を愛しているからです。




それではそのまま右下のモチーフに移ります。



置いてあるのはアタッシュケースに数枚のお札。アタッシュケースの中身はもちろんお金です。その上にある花は「マガリバナ」というアブラナ科の花です。花言葉には「無関心」というものがあります。ここで表すのは「この計画が金目的ではない」ということでした。では、何が目的なのか?




続いては、テーブルの上の黄色いバラです。これは花言葉よりも、「父の日に送る花」という連想をしていただければ十分な感じ…そして一本だけ折れた白薔薇。折れた白薔薇には、「純潔を失い死を望む」という意味があります。純潔はいささか重過ぎな気もしますが、父親を表すバラを折ることで表現したかったのは、彼女の反抗心です。そして申し訳程度に添えてある二枚のカード。拡大しないとわからないと思いますが(してもわからないかもしれないけど)これはトランプで、ダイヤのクイーンです。ここでまたタロットを持ち出しますが女帝のイメージ。彼女の情緒不安定さを表しています。意味的には逆位置なのですが、トランプなのであまり意味はない…←


大まかなモチーフの説明はこんな感じです。今回モチーフ自体に意味を持たせるというのが初めてだったので、見た人がすぐわかるというところまでの配慮はできませんでしたが、意味を色々考えながらモチーフを配置していくのはとても面白かったです。小物が多いと塗りは…とても大変だけど…(白目)

私が思い描いていたストーリーとしては、自分に構ってくれない父親の心を試すために、自分の師である男と協力してこの計画を実行した…という感じです。少女の歪んだ父親への愛情、男の歪んだ少女への愛情。イメージとしてはそんな感じでした。


久しぶりにPCで色塗りをして、体力の限界を感じた私でした☆

したらば。

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