これじゃない感 ―違和感の導き手― | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

これじゃない感 ―違和感の導き手―

須々木です。

本日、実写映画「進撃の巨人」の配役がドバドバっと発表されましたね。

※画像つきの記事はこちら


オリジナルキャラがいるのは想定済みでしたが、思ったより多かった印象。



ていうか、シキシマって誰だよ。。
一瞬、マキシマかと・・・



――人類「最強」の男――

とか書いてあるので、立ち位置的にはリヴァイ兵長なんでしょうけど、中身は違うんでしょうね(?)

というか、最強にカギカッコをつけると厨二色が無駄に強化されますね・・・

そもそも、なんでみんな二つ名みたいなのがあるのか??

しかも、やたらプッシュしている・・・

そして、そのすべてが見事なまでの突っ込みどころを備えている点は、もはや驚嘆。。

正直、配役の発表よりはるかにインパクトありますよね・・・

せっかくだから、監督とかプロデューサーにも全部二つ名をつけてほしいところ。



さて、件のシキシマが、公式でもエレンの次、ミカサの前に書いてあるところを見ると、かなり重要というか、今作の肝になるんでしょうが、まあそれは良いとして




個人的に、今回の情報が公開する前は、「結構ありなんじゃないか」(もちろん不安はあるけど)というイメージだったのが、一気に「かなりヤバいんじゃ・・・」に傾きつつあるのですが、はてこれいかに?と思いを巡らせてみました。


手っ取り早く言ってしまえば、

これじゃない感がハンパない

これに尽きる気がします。


それじゃあ、この場合、「これじゃない感」とは何なのか?

※もちろん、前提としてメディアの違いはありますが、今回はそのあたりはスルーという方向で。


すごく感覚的な話ですが、逆に、「結構ありなんじゃないか」となぜ思ったのか?




なんでだっけなあ・・・と考えてみたら、コレ↓↓が結構大きいような気がしてきました。







※特設サイト http://shingeki-forester.net/



つまり、「巨人」




進撃を進撃たらしめる要素はやはり、「巨人」「絶望感」「絶望感に立ち向かう勇気」あたりで、キャラやシナリオはその次に来るもの(もちろん全部重要ですが)。

その意味で、オリジナルキャラ満載は全然OKだと思います。

むしろ、全員オリジナルで良かったくらい。



今回の、「これじゃない感」は、むしろキャラを全面に出した今回の宣伝に対するものなのかなあ、と思いました。

言い方を変えれば、「“巨人”不在の宣伝」


進撃の巨人において、狭義の主人公はエレンだけど、広い意味では「巨人」と「巨人に立ち向かう人間たち(特定のキャラではなく)」が主人公。

その意味で、巨人がいないと「これじゃない感」が出てくるのかなあと。



だからと言って、巨人を変な方向にプッシュしすぎて怪獣映画になってしまってはまずいわけですが。。

このあたりのバランス感覚を、是非頑張って欲しいと、個人的には思っていたりします。

ネタにしかならない作品にならないことを切に願いつつ。。







sho