便利さが理由じゃない | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

便利さが理由じゃない

どうも遊木です。
あっという間に11月も過ぎてしまいそうで焦っていますハイ。
なんで小さい頃はあんなに1日が長かったんでしょうね…。



間があいてしまいましたが、10月の終りに行ったBankART、黄金町エリアの話と、3日にあったトリエンナーレのラストショー、スマートイルミネーションの話を軽くしようと思います。


まずBankARTですが、開催していた内容は「Life Ⅳ-東アジアの夢」というもので、継続的に行っているプログラムの一環のようでした。
私は日ごろからここの展覧会を覗いていたわけではないので詳細はわかりませんが、雰囲気的に過去の展覧会で使用したアーカイブをいくつかピックアップして使っている感じ?でした。
ただ作品数は結構あったので、じっくり見たい人にはそこそこボリューミーな内容だったし、逆に散歩がてらにふらっと入った人もまったりできる空間があったので、雰囲気を楽しみたい人にも向いていた展示だったと思います。












アジアといえば毎回それ系の展覧会で思うことなのですが、個人的に日本の作品からはいまいち「アジア」という雰囲気を読み取れません。なんででしょうね…?

それは母国だからそう感じるのではないか、と言われればそうなのかもしれませんが、文化圏の話題でも日本だけは「日本文化圏」という独立した捉え方をされることがあります。そもそも独立した国々を「アジア」とまとめるのもおかしな話ではありますが、でも、文化圏の話のように日本はどこか、アジア諸外国と比べて感覚や感性、思想が他からはかなり独立したものを持っているように思います。具体的にどういう点が、というのは説明できませんが…。

実際どうなんでしょうね?
外国人から見たら日本と他のアジアの国々とに、何か文化や考え方に違いを感じたりするんでしょうか。





その後はふらふらと歩きながら、黄金町エリアへ。
ちなみに↓↓は途中に展示されていたものです。
街中にこういう展示がされてるのも面白いですよね。





さて黄金町エリアですが、個人的にはBankARTよりこちらのエリアの方が自分の刺激になったように感じます。展示作品に特別印象深かったものがあったわけではないのですが、なんとうかエリア全体、街のあり方が非常に興味深いものでした。

黄金町のアートエリアは存在は知っていても実際に行ったことはなく、今まではツイッターなどで情報を見るだけでしたが、今回初めてその街の雰囲気を見て、直感的に「いいな」と思いました。
もちろん、まだ夕方以降に一人で歩くのは危険そうだなと感じたり、路地裏などはかつての街の雰囲気のままだったりしますが、その隙間隙間にアートが展示されて、少しずつ街の色が鮮やかになっているように思います。しかもそれらがすごい「自由」なんですよね。それぞれの空間を、本当に作者が想いのままにいじって、自分の好みに仕上げている。
もともと空間演出に興味があるというのもありますが、狭くても、ああやって自分の作品を自由に飾って、自由に空間演出できる場所と言うのは、本当に憧れます。美術館や専用の展示場なんてなくても、アートや、創作は存在していられる。場所や環境でそのあり方が揺らぐことはないと、そう感じられる場所でした。
創作関係に興味がある人には、是非一度訪れてほしい場所です。














10月から11月にかけていろんな作品を見ましたが、3日に無事トリエンナーレも終了。
最後にやったショーも、三連休の最終日と言うことを抜かしてもすごい人が溢れていました。
(むしろ溢れすぎて見るのが大変だった…)






個人個人で評価は違うだろうし、興味の大きさも違うとは思いますが、こういうアートイベントに沢山の人が触れているのを見ると、改めて「何かを生み出すっていいな」と感じます。

これだから作ることをやめられない。諦められない。
そう感じた人が、私の他にもいたんじゃないかなと思いました。








(↑はスマートイルミネーションです)



サークル活動をしていると、たまに「何で横浜なの?」という質問を受けたりします。
理由を述べようと思えばいくらでも言えるのかもしれませんが、まぁ正直な話「じゃあ一回住んでみろ」というのが本音ですね。こればっかりは、口で説明するだけでは何も本質を伝えられない。

もちろん便利なのもありますが、便利さだけなら東京寄りでも良いと思います。

けど、創作者にとっての横浜の魅力は別に便利さじゃありませんよね。


aki