別マガ5月号感想 | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

別マガ5月号感想

毎月恒例のように別マガ発売日は明け方のコンビニに走っている遊木です。
先週はひたすら雨で世間の人は大変そうでしたが、燃え尽き症候群に陥っていた自分にはまぁ丁度良い天気だった気がします。

現在はサイトリニュに向けて、作品やらいろいろ裏で動いています。




さて、以下別マガ5月号の進撃感想です。
盛大な、盛大なネタバレを含みますので、未読の方、コミックス派の方は閲覧に十分ご注意ください。





























まず、順序とか無視して叫ばせてくれ。



リヴァイ・アッカーマン。

数多ある二次創作ではすでに使い古されていると言っても過言ではない、リヴァイの姓、アッカーマン。
リヴァイ・アッカーマン。
リヴァイ・アッカーマン。
原作の破壊力ハンパねぇ…明け方のコンビニで叫ばなかった自分を褒め称えたいです。

いや、でも正直兵長とミカサ、血縁関係あるんじゃね?と考えていた人ってそこそこいたと思うんですよね。あの二人の規格外の強さは同じ血筋だったからです、っていう方が、たまたまエレンの周囲には人間離れした奴が集まっていたっていうより納得できる気がします。
良かったねエレン。同じ環境で育ってもミカサの腹筋だけバッキバキになったのは血筋のおかげだよ。

っていうかアッカーマン家すげぇな。
なんなの?人類史上の最強っていう称号網羅する気なの?


というか、兵長は自分の姓がアッカーマンだっていうのは知らないんですかね。まぁ、雰囲気から察するに知らなそうですが。…本当にミカサと血縁関係はあるのか、それとも養子とかの関係か…いや、まぁあの強さを見ると二人は同じ血筋だとは思いますが。従兄妹かな?

中央憲兵の「アッカーマン隊長」なる人物(クリスタの実母を殺害した奴)は兵長の過去をがっつり知ってそう、というか、多分兵長にいろいろ仕込んだのはこの人物なのでしょうが…。
でも、レイス⇒王家、アッカーマン⇒従者(っぽい)って繋がりを考えると、じゃあエレンの立ち位置は?って考えちゃいます。謎の黒髪お姉さんの繋がりから、エレンも王家の血縁者なのか、それとも王家とかをもっと超越した存在の何かなのか…巨人組と壁の中の人間、どちらにとっても重要な存在ってことは、もはや王家よりもっと重要な何かなのかもしれませんな。



ハイ、前置き長くなりましたが本編について。

まずは寝起きのエレン。
ガバッと起きたから髪が跳ね上がっているのかと思ったら、次のページでも寝癖ついてた…。
いや、そんなことは置いといて。

壁外でのベルトルさんとユミルの会話、忘れたわけじゃなかったんですね。
意識を失う直前に聞いていた彼らの会話を思い出したエレン。忘れないうちにメモメモします。
このときのジャンの顔、めっちゃ寝ぼけ面…。

この後のハンジさんのターンは、なんか見ててうっ…となりました。
投獄したサネスとラルフに、
「そこでクソするだけの余生に生きがいでも見出してろ!」
と叫ぶハンジさん。
8巻のニックを壁から吊るしているシーンでもそうでしたが、ハンジさんは本性を出してる時はゴーグルあげてますよね。
ハンジさんの叫びに対して、そのあと泣きながら「がんばれよ…ハンジ」っていうサネスの言葉も重みがありました。

椅子や机にあたっていたハンジさんのもとに、エレンが壁外で聞いたベルトルトとユミルの会話をメモったものを持参。
描写はなかったですが、多分このメモも今後の展開にかなり大きな意味があるんだと思います。ハンジさんはエレンのメモを見ると、即行エルヴィンのもとへ行ってるので。

ここからは兵長のターン。
兵長はことあるごとに人間同士の筋を通すことに拘りがあるようですが、あれですか、やっぱり地下街ではそういうルールが大切とか、そういう感じですか。
さて、次の作戦の説明をしようとしてさらっと伝達係りが「ヒストリアを女王に即位させる件に関してですが…」と言い出しましたが、やっぱり新リヴァイ班には、レイス家が本当の王家だってまだ伝えてなかったようですね。
というか兵長の様子から察するに「俺の班には…言い忘れていたが」って言ってますが、単にエレンたちに言い出し辛かっただけなんじゃ?と思いました。

一度は即位を拒否するヒストリア。
ここから兵長の演説タイム。

自分の異常性を認め、でもだからこそ異常事態には迅速な対応をして戦えると。
巨人の脅威に晒される毎日を早いとこなんとかしたいのに、それを邪魔してくる奴がいる。
だったら、自分はそんな奴らを皆殺しにする異常者になっても良い。
自分は巨人に食われる地獄より、人間同士が殺し合う地獄を選ぶ。

少なくとも、そっちなら人類全員が参加する必要はないから。

なんだか、最後の言葉から兵長の人間性を感じますよね。
綺麗ごとは言わないし、ロマンチックな妄想もしない。でも、最悪の中での最善にはしがみ付く。

しかし、可愛い女の子だろうと容赦なく胸倉を掴みあげる兵長…コニーとサシャがめっちゃ責めてる感じでした…うぅ、これが兵長なりの優しさなんだよ。

ところで今回リーブスのおっさんがめっちゃ良い人になってます。
商人のせいなのか、もともと人を見る目があるのか、まだ付き合いの浅い兵長の性をしっかり見抜いて、「不器用でお人よし…あれは地べたから這い上がってきた人間」と称しています。
そしてヒストリアに、
「あんたの上司は恐ろしい男だが、悪い奴じゃない」
「女王になったらぶん殴って、殴り返してみろよって言ってやれ」
と冗談を交えながら語るリーブス。
エレンも、
「そりゃいい!やってみろよヒストリア、兵長どんな顔するだろうな」と乗ります。

…最近思うんですけど、エレンってミカサへの態度とかアニへの「え?痛いからやだよ」事件のせいで空気読めないレッテルを貼られてる気がしてたんですが、自分への好意に対する鈍感を抜かしたら、そこそこ空気読める男の気がしてきました。よくよく考えると、ジャンに対人格闘の訓練まともに受けるきっかけも与えてるし、アルミンに自信を与えたのもエレンだし、13巻で加筆されたヒストリアとのやり取り見ても…何この子、もしかして隠れ気遣い出来るキャラだったの?(驚愕)

そしてラスト、くだんのアッカーマン隊長なる人物が登場。
実は数回前にヒストリアの母親を殺害した人物でした。
あぁ…リーブスさん…なんとなくわかってたけど、ニックしかり「コイツ、結構良い奴じゃん」と思われるキャラっていうのは、こう、なんで退場が早いんでしょう。

まぁ、なんにせよ、この謎の人物が驚愕の一言。

「ところでリーブス、リヴァイ・アッカーマンって男を知っているか?」
「リヴァイには色々教えてやったもんだ」
「あのチビは俺の誇りだよ」
「だがこうなったのは…俺の責任だよなぁ…」


リーブス、ここで喉を掻っ切られます。
中央憲兵の裏をかこうとして調査兵団がしかけた罠は完全に見破られていたようです。エレンとヒストリアは仕込んでいた刃物も全部取られ、攫われます。
ところで「対人立体機動装置」って普通の立体機動装置とはやっぱり違うんでしょうか。

唯一残された希望は、リーブスが連れてきた態度の悪い息子が、中央憲兵が来たときにたまたま用を足しにその場にいなかったせいで、彼らに見落とされたことです。
最初はこの息子が密告したのかと思いましたが、逆だったようですね。


そして…また攫われるエレン。
もうピーチ姫ポジが定着してしまったよ主人公。




最近はずっと勢いのある展開が続いてますが、これラストまで勢い殺さずにやるんですかね?
それとももう何山かあるんでしょうか。


…まぁ実は今月号、まず一番に驚いたのは雑誌表紙のミカサなんですけどね…。


aki