RWTwitter小説企画そのさん! | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

RWTwitter小説企画そのさん!

遅くなりましたこんばんはー!
生活するって大変なんだなぁと実感しています。
二人暮らしを始めました。
夏野です。


先日から続けています、RWTwitter小説企画のまとめです。
ちなみにシリーズの記事はこちらから→そのいちそのに

作品はこちらからも見れます→togetterまとめ

一人三つずつ、全員で18の作品が出揃いました。
前回のミーテイングで講評会を行い、
それぞれから感想&意見を聞いた後、作者ごとにベストツイートを決定しました!

いろいろな感想が出ましたが、まとめると……

・Twitterを活用する機会として今回の企画は面白かった。
  今後もTwitterを活用したい。

・短い隙間時間を使って、ちょこっと物を書けるのがいい。

・やっぱり140文字で小説は厳しい!!笑

・(ベストツイートを決定するにあたり)
  小説として良いと思えるものと、Twitterにふさわしいと思えるものと、
  そのバランスが難しい。


という声が多かったように思います。

ではでは、そんなこんなで決まったベストツイートをご紹介!

☆aki
【猫と僕と隙間の季節】
なかなかに美形の猫だった。最初に見かけたのは春、柳の下。それから残暑の日陰、彼岸花の隙間、雪に残った足跡。季節がひと巡りした頃、猫は姿を消した。消えた猫を探すなど野暮なことはしないが、こんな気持ちになるのなら一回ぐらい撫でておけば良かったと、僕は柳の下に立って「にゃー」と泣いた。

○理由
『Twitterにマッチしている軽さ』『猫がなんかいい!』


☆rin
【連絡網】
彼女からの電話を待っている。
今日は2月14日。明け方から降り始めた雪は音もなく世界を銀色に染めていた。
トントントン。階下から響く、母さんが味噌汁を作る音を聞くのは何年ぶりだろう。高を括って昨夜から一睡もしていない。握ったコントローラーが冷たい。
彼女からの電話を、待っている。

○理由
『満場一致!あるあるネタがいい!』『場面がイメージできる』


☆noz
【冬の使い】
あいつは雪と共にやってくる。気だるい体がいつにも増して億劫な朝だ。子供たちとは対照的に、大人の声と足取りは重い道だ。そして灰色の世界の中、あいつは立っている。静けさの中に訪れて、気がつくと外にいる。蝉よりも短い生で静寂に冬を告げて去って行くのだ。ほら、今日もあいつと目が合った。

○理由
『いちばん小説っぽい』『最後の一文が物語を感じさせる』


☆shi
【白鳥】
「なぁ白鳥」
彼はいつも無口だった。
そんな彼が鼻を鳴らす時、それはサイン。
彼も立派な男だ。
理不尽に対して苛立ち、イイ女を見つけると興奮する。
少し理性に欠け、獣臭い。
色白で毛深い彼は、俺のかけがえのない友。

「紅イモ食うか?」

彼の尖った兎耳が、ピンと立ち上がった。

○理由
『しらとりくんっぽくて、ふふんってなる』
『白鳥が初見で(しらとり)と読めるかが微妙だがプロフィールとの関連等、深みがある笑』


☆sho
【冬の化石】
星屑がごまんと掘り出せるくず町の採掘場からは、時々面白いものが見つかる。硝子のように透き通る正六角柱から派生した幾何学図形。持ち帰ると婆ちゃんが言った。「随分懐かしいね。それは“冬の化石”さね」地球からの贈り物なんだって。宇宙より近いのに、星屑なんかよりよっぽど綺麗だと思った。

○理由
『単語の選び方が好き!』『140文字のファンタジーは攻めて来てる』
『おばあちゃんがなんかいい!』


☆aka
【mother】
僕の母は、黒髪の艶やかな美人だった。聡明で、何事にも真面目な人だった。二人目の母は、料理や掃除が得意で、家庭的な人だった。三人目、四人目の母は、あまり身体が丈夫ではなかった。
五人目の母を連れて来た時、父は言った。「最新型なんだ。充電がひと月持つ」父は僕の母を、とても愛していた。

○理由
『独特。物語の裏設定など、詳しく話を聞きたくなる』
『いつもの作品とちょっと雰囲気が違って面白い』


以上、六作品がベストツイートに輝きましたー!


そしてメンバーから票を集め、全体のベストスリーも決定することに。

全体のベストスリーはこちらです!

1・aki【猫と僕と隙間の季節】
2・aka【mother】
3・sho【冬の化石】

全体のベストに関してはかなり票が散ったので、
とても興味深い結果でした。

また非常に個人的な感想として、
【mother】を面白いと言ってくれるメンバーが多かったのが意外です。
普段とは違う一面がのぞけるのも、Twitterの面白い部分なのかも知れませんね!

今回の企画は個人的にとても楽しめたので、
今後もまた企画してみたいなーと思います。


というわけで、RWTwitter小説企画第一弾は、これにて終了です。
お付き合いくださった皆様、ありがとうございました。


……次はリレー小説だ!!


有言実行できるようにがんばります笑
夏野でした。

aka