さくらのころ | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

さくらのころ

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毎日寒いですね。

炬燵を出した途端、寝落ち率が跳ね上がりました。
パソコンに触る時間も減っています。
というわけで、
着々と炬燵に蝕まれている夏野です。


お久しぶりです!
先月の反動か、今月はあまり更新出来てないですね……
気を抜くとあっという間に間が空いてしまうので、
せめて週一くらいを目指して頑張ろうと思います。


さて。
先日久しぶりに、短編の小説を更新してもらいました。
もしかしなくても七月以来だわ……
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タイトルは「さくらのころ」です。
季節外れな話ですみません……

深夜、急に「書こう!!」と思い立って、
パソコンに向かい、そのまま朝方まで書きました。

きっかけは、衣替えでした。
夏物の洋服を片付けながら、あぁ季節は巡るんだなぁ、と。
あんなに暑かったのに、今はこんなに寒いもんなぁ、と。
そんな当然のことを思って、それが無性に切なかったんです。


中学を卒業した時、私は式典の間は涙も出なくて、
今日が「別れ」なのだという実感がありませんでした。
仲の良い友人達との関係は続いていくだろうし、
先生にも会いに来ることが出来る、今生の別れではないのだと。

けれど、教室で最後の帰りの会をやっている時に、
唐突に「あぁ終わりなんだ」って思ったんです。

もう二度と、この教室で授業を受けることは無い。
先生の話をこうして聞くことも無いし、
友達と机を突き合わせてお弁当を食べることも、もう無い。

当然そこに存在した「毎日」は、今日で終わり、
明日から新しい「毎日」が始まるのだと。

そう思ったら、過ぎた日々で胸がいっぱいになり、
ぼろぼろと泣いてしまったことを、
この小説を書きながら思い出しました。


抗えない時の流れの中で、
たくさんの出会いと別れを繰り返しながら、
私たちは生きています。

かつての「あの日々」は二度と訪れることは無く、
どんなに愛しくても、どんなに大切でも、
思い出は風化していきます。

そして季節は移ろい、
「今」も、いつかは終わってしまいます。

大切なものや、なくしたくないものを、
いつでも抱えていけるとは限りません。
新しく得る物と同時に、失っていく何かもあり、
それはきっと、仕方のないことです。


未来がどんなものなのか、誰も知らないからこそ、
私たちは前へ進めるのではないでしょうか。
期待と不安を、抱えながら。

そこにある新しい「今」を、信じて。




ちなみに私は、油絵は苦手です。
夏野でした!

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