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アニメの話とか

遊木です。
また滑り込み月末ブログです。つーかあとちょっとで9月…だと?



最近ようやくサイコパスとヨルムンガンド2期を見たので簡単にその感想です。
あとちょっとジャンプの話も。


以下ネタバレ注意。











まずヨルムンガンド。

これは原作が完結してるということで、未来日記と同様割と安心して見てました。
内容的には尺の関係でだいぶ早足だと感じるところもありましたが、個人的に一番見どころである「ココの人間性」についてはわかりやすかったと思います。
何故ヨナに執着してたのかーみたいなところも、あぁ確かになぁと思いました。

誰よりも武器を嫌いながら、自分にとってのそれの重要性を理解してて手放せないヨナ。
多くの武器を売りさばいたその口で、私は世界平和を望むというココ。

どちらも人間らしい濁った矛盾を抱えながら、自分たちは似たもの同士なんだと直感していた二人。
でも、どちらも「世界の平和」を望んでいた筈なのに、見ていた形は全然違ったんだろうなぁと思いました。

個人的におもしろいな、と思ったというか他の作品とちょっと違うなと感じたのが、エンディングです。
決別した二人がそれぞれ違う道を歩いていく、みたいな流れは昨今の作品では結構あると思いますが、ヨルムンは決別したあと、結局ヨナ(子供)がココたち(大人たち)のもとに帰ってくる。
ヨルムンガンド計画に賛成できなかったヨナが、ココと決別したあと、一度キャスパーのもとに行くという流れもそうですが、ヨナが常に大人と共に行動しているというのが、なんだかリアルでした。

個人的な戦闘力の高い少年兵でも、結局は武力とは違う力も持っている大人と共にいることしか、生き残るすべがない。
漫画やアニメは、結構子供が自分の力と意思で道を切り開いていくパターンが多いですが、ヨルムンはそこがシビアに表現されているなぁと。



で、次はサイコパスですが、アニメオリジナルということでヨルムンよりは、物語の進行スピードが全体的にバランスが取れていて見やすかったです。
あとは単純に、多方面でバランスのとれた一定の面白さが保障されている作品だと思いました。

自分は「ブレードランナー」「攻殻機動隊」「マトリックス」「マイノリティリポート」など、割とサイバーパンク系の作品を見てきたタイプなので、何のひっかかりもなく見れましたが、もともとサイバーパンクに免疫がない人もサイコパスなら、結構簡単にこのジャンルに入れるかもしれません。

サイバーパンク独特の哲学や、アンドロイドと人間の違いは云々みたいなところを、上手くはしょりコンパクトにまとめている作品だと思います。
物語はあくまでキャラクターたちの理念を重視して進むので、難しい言い回しや思想はほとんどなく、それらは敵役?である槙島やシビュラシステムに背負わせ、あくまでもエンターテイメントを重視した作品です。

個人的には常守の「システムを憎みながらも、システムの重要性を理解しているためにそれを否定できない」という立ち位置を、システム自身が、今後の市民のお手本になる思想と言っているのが印象的でした。
この辺はちょっとヨルムンと似ている所、っていうより昨今の作品にはそこそこみられる思想だと思いますが、結構この考えはリアルの人間にも必要なところなんじゃないかなぁと思います。

何故か人間社会は、「否定しない」=「受け入れる」みたいに勘違いしてる流れがある気がします。
私的には、社会だろうと感情だろうと、受け入れることは到底できないが、否定するわけにはいかないものって、本当に多いと思っています。その矛盾こそが人間の本質だとも思えるほどです。

ただ「矛盾」は、抱えているのが大変なモノだというのも確かでしょう。
自分自身が矛盾していると自覚したまま、その矛盾ごと飲みこむというのは、容易なことではないし、果たしてそれが正しいことなのかという保証もない。でも、矛盾を抱えている人間を否定することは、私は間違っていると思ってます。




やっぱりアニメも漫画もゲームも、娯楽を孕んだまま、娯楽より一歩進んだ作品になっているものは、とても興味深いです。






さて、話は変わっておジャンプ様の話ですが。

黒バス読んでで思ったんですけど。
いや、すっごくどうでも良いことと言えばそうなんですけど、言わずにはいられなかったというか!

誠凛で黒子の背番号が「11」なのは、やっぱりあの11対111ゾロ目試合と関係あるんですかね…!?そうだったらおれすげぇ萌えるだ…。




aki