漫画講評会感想 ~文学的読解力~ | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

漫画講評会感想 ~文学的読解力~

遊木です。
各地猛暑が続いておりますね。皆様熱中症には十分ご注意を。


さてさて、ゲーム制作や夏コミを挟んでしまってなかなか触れられなかったのですが、実は8/5にメンバー間で漫画制作Pの講評会をしました。凛ちゃんは日程の都合上一人だけ前倒しに行っていたので、この日は遊木、米原、魁の3人を処刑jゲフゴフ…この3人の作品の講評会を行いました。


ということで、自分の作品について少し触れようと思います。

乱歩酔歩


題名;「選択の国の独唱者(ソロイスト)」

まず、講評会でもっとも多かった意見が「難解」でした。
これは狙い通りというか、むしろ「超わかりやすかった~」とか言われたどうしようと思っていたぐらいなので、変な話ですが正直ほっとした感じです。「意味もなく分かり辛い」というよりは、「何か伝えたいことがあるんだろうけど、分かり辛い」というのが目指していた方向だったのですが、メンバーの意見を聞いた限りだと、自分が狙ったニュアンスは良い感じに作品に効いたのかなぁと思えました。

難解、アクが強い、見たことがない、など沢山意見を貰いましたが(どれも今回の作品では褒め言葉なんですよ!←)、中でも「おぉ、なるほどー」というのが「文学的読解力を必要とする」という意見でした。

現在ある漫画だと、かなりの割合で「難解な物語」=「理系的読解力によって読み解く」という流れができあがってる気がしますよね。デスノートとかはもちろん、所謂「伏線」によって物語を盛り上げているものはこれに該当するでしょう。キャラの動きや台詞、背景、コマなどがパズルのピースになっていて、それを綺麗にはめていき、そこに何が描かれているのかを徐々に明かしていくところにおもしろさがあるパターンです。
じゃあ「文学的読解力」とは何ぞ、といことですが、私は所謂純文学などを読み解くときに必要な力だと思っています。読後の娯楽性よりも、そこに存在することの芸術性を意識した作品に対しての読み解く力、と言った感じでしょうか。そもそも読み解くという言い方が正しいのかも疑問ですが。

そして今回の私の作品も、この「文学的読解力」が必要だ、という意見を貰いました。
ぶっちゃけた話、それって漫画とは相容れない部分ではないだろうかとも思いましたが、そもそも自分が制作しているときから「これ漫画か?」と疑問に思っていたところもあったので、その意見はとてもしっくりきて、そして自分が目指していたものの一部なんだと感じました。

まぁそんな大層なものでもないだろうと思っている部分もありますが、少しでも「私が出したかった自身の色」を感じ取って貰えたようで嬉しかったです。

その他の部分でも、自分が納得していないところはやっぱり指摘されたし、逆に想像していなかった箇所を褒められたりと、いくら漫画が個人制作でも、やっぱり一人じゃ気付けないことの方が多いんだなぁと改めて確認できた講評会でした。

乱歩酔歩



てなわけで、実はまだベタとトーン終わってないんですけどね!←
写植だけしてみんなに読んでもらったんですよ。

8月中に映像共々プロジェクト全体を終えられるように頑張っていきます!
ぷぎゃー

aki