愛すべき甘ったれ | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

愛すべき甘ったれ

夏の夜———草木も眠る丑三つ時でしょうか。
正直に言うと深夜二時は「まだまだ夜はこれから!」という時間ですね。
現代っ子な夏野です。こんばんは。


七月も残すところあと三日のようです。
たった今この文章を書きながら指を折って驚愕しました。
はちがつ……だと……

先月の終わりは「もう七月だなんて信じない!」と騒いだのですが、
今月はなんだか吹っ切れてしまいました。
いいね、はちがつ。まってたよ、はちがつ。

この分だと、またすぐに来年の夏が来ますね。
小さい頃はあんなに一年が長かったのに……歳をとるってすげーですほんと。
すげーですよ。


さてさて。
今日持って来たのはTwitter猫小説(仮)の最新版です。
タイトル未定!行き当たりばったり!
そう、まるで猫の様に気まぐれな小説です!

うまいこと言えているかはおいておいて……
とりあえず前の二作も一緒に。



『朝は元気に出て行ったのに、しょんぼりして帰ってきた。どうやら仕事で失敗をしたらしい。スーツを脱ぐなり俺に抱きついて、頬を擦り寄せながら昼間の出来事を話す。「俺だって一生懸命やってるのにー…」ぐすぐずと涙に濡らす鼻先を、俺はそっと舐めてやった。「ありがと…ツナ缶食べる?」「ニャー」』

『「ねーぇ、お休みの日くらい遊んでよーぉ。俺にも構ってよー」と甘ったるい声で言われて、俺は仕方なしに隣に座ってやる。そのまま、ソファにだらしなく預けられた堅そうな太ももに頭を乗せた。「ふふ…俺のことだいすきだな!」奴が言うので、ごろ、と喉を鳴らしてやる。そろそろお腹が空く時間だ。』

『とんとんとん、と、足音。かちゃんと鍵が回され、玄関の扉が開く。「ただいまー!」聞こえて来た奴の声は、今日はなんだか楽しそうだ。「ねぇー、ただいまってば!」リビングの窓辺に居た俺を見つけてそう言うと、拗ねた様にそう繰り返す。はいはい聞こえてますよ。俺はぷらりと尻尾を振ってやった。』



三つとも猫視点ですが、私は人間のキャラの方が好きです。
あまえんぼで、泣き虫で、さみしがりな、末っ子気質のサラリーマン。
普段こういうキャラはほとんど書かないので、なんだか新鮮です。
短いからこそ、いつもとは違うものに挑戦したいね!

最初は「読み進めたら実は猫視点のお話でした~」という、
いわゆる「オチ」のある話のひとつだったのですが、
今はもう、私が、猫と彼のやりとりを書くのが楽しいだけの小説です。

甘ったれな彼と、気まぐれな猫の毎日を、
もう少し書いていきたいなーと思いますので、
TLでちらっと見かけた時は、よろしければお付き合いください。


夏野でした!


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