ペン入れオワタヨ | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

ペン入れオワタヨ

やや久しぶりな遊木です。

先日やっと漫画制作Pのペン入れ57p分が終わりました。
間に表紙を描いてたり、違う作業をやってたりで急加速したのはここ3日ぐらいですが、とりあえず一息ついています。まぁ、まだベタもトーンもあるけどな!


$乱歩酔歩


Twitterでも呟いていましたが、今回の主人公は、

「無表情で言葉が足りなくて、相手を思いやる心は持っているのにどうしようもなく歪で、一本通った筋は限りなく純粋なのに理解されず、いつも前を見ているのに自身の行く先を把握できない。」

というニュアンスの人物です。
物語自体もキャラも、あまり漫画で映える印象ではないなぁとは思うのですが(ぇ)、漫画っぽくない漫画、というジャンルで見て頂ければと。



正直なところ今回は、「なるべく多くの人の心に届く物語」を目指していません。
多数の人に「で?」「何言いたいの?」「意味わからん」「漫画にする意味ないだろ」と言われても、何も言い返せない内容です。っていうか割とその覚悟で描いてます。
けれど、誰にも理解されなくても良いかというとそういうわけではなく、むしろいつも以上に、ある一定の人たちには確実に届いて欲しいという思いがあります。

そのせいか、今までで一番台詞決めに頭を使っています。何をしゃべらせても、もうちょい良い言葉があるんじゃないか…と考えてばかりで。うおおお語彙力が欲しぃいい。

乱歩酔歩


特設サイトにも書いている通り、この物語は私なりの「ラブストーリー」を表現しています。
一般的な解釈とはかなりずれていると思いますが、「愛すること」というテーマに対して自分なりの切り口で挑めたとは思うので、タイトルである「選択の国の独唱者(ソロイスト)」の意味も考えながら、完成後は是非読んで頂ければと思います。




冒頭16pは出張編集部で見て頂いたのですが、多分そのとき見て下さった編集さん達は、この物語の展開というか方向が、まさかこういう感じだったとは誰一人思っていなかった筈。
…いや、編集さんが期待していたであろう展開は予想がつくのだが、つくのだがね、それは私が表現したいこととは違うのだよ…うむ。


商業向け作品と、そうでない作品との壁がヒマラヤ山脈より高いなぁと感じる今日この頃。
いつかその壁がなくなればと思う。


aki