にゃにゃにゃー! | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

にゃにゃにゃー!

こんばんは!
影の薄さをなんとかしたい夏野です。
幻の6人目になれそうな勢いです。


気がついたらサークルに入って三ヶ月が経っていました。
ぼんやりしていたらあっという間だった……!
最近すっかりあったかいものね。

一応、サイトの方で小説を少しずつ……本当に少しずつ書いています。
ものっそいスローペースです。

そんなこんなで影が薄いので、もうちょっと何かしようと思って、
今日はブログ書いてみることにしました。笑


ツイッターで140文字以内の短い小説を流していたので、それをご紹介。



ため息をついて、女はベットに腰掛けた。項に絡む髪から、雫が伝う。煙草に火をつけ、どこか遠くを見たまま煙を吐く。「別れましょう」男はその言葉を待っていたにも関わらず、たっぷりと間を開けて答えた。「……しょうだな」「今噛みましたね」「カットで!」監督が手を叩き、二人は笑いに包まれる。


あいつが女の子と歩いていた。近所の小さな夏祭り。毎年一緒だったのに、今年はやんわり断られた。幼い頃、陽が暮れるまで泥んこになって遊び、雨の日はひとつの本を二人で読んだ、あいつが。私に気がつかずに、隣の女子にこっそりキスをする。花火が上がる。私は母の隣で、ひとり林檎飴を握りしめた。


朝は元気に出て行ったのに、しょんぼりして帰ってきた。どうやら仕事で失敗をしたらしい。スーツを脱ぐなり俺に抱きついて、頬を擦り寄せながら昼間の出来事を話す。「俺だって一生懸命やってるのにー…」ぐすぐずと涙に濡らす鼻先を、俺はそっと舐めてやった。「ありがと…ツナ缶食べる?」「ニャー」


「ねーぇ、お休みの日くらい遊んでよーぉ。俺にも構ってよー」と甘ったるい声で言われて、俺は仕方なしに隣に座ってやる。そのまま、ソファにだらしなく預けられた堅そうな太ももに頭を乗せた。「ふふ…俺のことだいすきだな!」奴が言うので、ごろ、と喉を鳴らしてやる。そろそろお腹が空く時間だ。



とりあえず四つですね!

140字というのはかなり短く思えるけれど、
書いてみると意外と長いな~という感想でした。

もちろん字数制限によって色々なものが削られて行ってしまうのですが、
だからこそ、端的かつ雰囲気を損なわない表現を選ぶ練習になるように思います。
制限無しに書くと、ついつい日本語に甘えてしまうから。


余談ですが、
三つ目の「にゃー!」をある人が妙に気に入ってくれて、
それがとても嬉しかったので、四つ目の続編が生まれました。

やっぱり誰かに「読みたい」と言って貰えるようなものが書きたいなぁと、
今更ながらに思いました。
言ってもらえなくても書くんですけど、言ってもらえたら嬉しいよねっていう。
「うまいね」よりも「好きだよ」の方が嬉しいというのはよく言われる話だしね!


気が向いたら、また140文字で何か書きたいなーと思います。



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