この世界は優しい君に優しくない | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

この世界は優しい君に優しくない

どうも猛暑の折いかがお過ごしでしょうか須々木です。

改めて告知しますが、ノベルゲームの制作体制を再構築している関係で、いままでできているシナリオを読み直したら、ちょっとした間違い(と言いつつ完全に矛盾しちゃってる感じ)を少し発見して修正していたりしています。
まあそんなに時間はかからないはずなので、とりあえず精進します。


さて、書くネタがないのでアニメのレビューでもと思いつつ幾星霜。
本当は一週間くらい前にようやく見たAnotherのレビューでも書こうと思っていたのですが、これはお蔵入りという方向。

ホラー+ミステリー+幻想文学+球体関節人形という感じの作品で、なかなかと見ごたえがある感じでした。
ただ、あまり書くとネタバレになるのでこのくらいで。
鳴がいいね。
人形もいいね。
見るといいね。


そんなわけで、かわりに一番最近見たヨルムンガンドの感想でも。





ざっくり作品紹介すると、若き武器商人の女性ココ・ヘクマティアルと少年兵ヨナを含む部下の私兵9名のパーティーが、世界をまたにかけてお仕事をしていくガンアクション作品。

まあ、とりあえず見てくださいという感じですが、個人的に面白いと思ったのが、主人公ココの描き方。
ガンアクションとしては珍しいと思いますが、主人公だけは戦闘要員ではありません。
でも、後方支援というわけでもなく、わりと先陣を切っている。
しかも、弾を一発も打たずに常に圧倒的存在感を出している。

一言でいえば「カリスマ性」というやつで、特に屈強でもない若い女性キャラなのに、猛者を引き連れて戦場を渡り歩き武器を売りさばいていくわけです。

誰よりも遠く広く見通す目、何が起ころうと揺らぐことがないと思わせるほど強固な行動原理・価値基準、確かな知識に判断力・行動力、それらをあわせ持ちつつ、ふとした場面で浮かべる冷笑には、誰もが畏怖の念を抱かざるを得ない。

戦場などで普段は完全に“場違い”な感じに浮いているように見えますが、それは存在感の裏返しだったり。
そして、そんなふうに浮いてしまっているという事実ですら最大限利用して己が進む糧とできるのが、まさしくにじみ出るカリスマ性ってやつなのかなと思いました。

そんなわけで、銃器・兵器のリアリティーは保ちつつ、同時に従来作品にあまり見られなかった新たな魅力を開拓し、ただぶっ放すだけがガンアクションではないと思わせる良作でした。
10月から始まる2期にも期待です。


ではでは~



sho