汗にも負けず | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

汗にも負けず

バイトから帰ってきて汗だくのままブログ書いてる遊木です。
月末になるとブログ更新頻度が上がるRWェ…。


一応ノンリレ(RWで制作中のノベルゲーム)の背景担当ということで、今日は漫画の背景についてつらつら書こうかと←


自分は漫画を描き始めるときに、物語を大きく2つに分類しています。
・ストーリーで進める漫画
・空気で進める漫画
この二つです。

だいたい連載系は上で、短編系が下の場合が多いですが、まぁ今サイトで連載している「君に贈るアリア」は連載系でありながら半分は空気で物語を進めてる気があるので、あんまりそのへんは厳密じゃないです(ぇ

それで背景の話ですが、私は自分の中で「ストーリーで進める漫画」は、割と背景を描き込むようにしています。というのも、ストーリー性を重視しているものは設定なども細かくしている場合が多いのと、物語に説得力を持たせる必要があると思ってるからです。
サイトに掲載しているものだと、「Doors」「Will」あたりが該当しますかね。

乱歩酔歩
Doors 第2話(後編)より



逆に「空気で進める漫画」は、背景はあまり描き込まないようにしています。結構背景っていうのはその場の雰囲気を固定していしまう力があるので、心情描写をアピールしたいときに背景をガッツリ描くとなんだか興ざめしちゃうときがあるからです。
サイトに掲載しているものだと「スモール・ワールド」「君に贈るアリア」がそれです。

乱歩酔歩
君に贈るアリア 出会い編より



制作に時間がかかるのはもちろんストーリーおしの方ですが、ぶっちゃけネームやプロット、仕上げに時間がかかるのは空気おしの方です。作画だけでなく台詞選びでもそうですが、ストーリー重視の方は、最終的に物語のゴールまでたどり着けば自分の描きたいものが割とうまく収まりますが、空気おしの方はゴールまで描いたからといって自分のアピールしたい部分を描ききれるわけではないからです。
オチや設定という小技が使えない分、空気おしのものの方が作品全体に漂う空気がその作品の形になります。ようするに、「どっかで大逆転」が使えないんですね。
おまけに、作品が割と淡々としているものが多くなるので、描き手も読み手も飽きさせないという難易度高めな課題が常について回るわけです。



背景がそのコマにあるかないかで、印象というのは全然変わってきます。
背景を描くうえで、一番自分が心がけているのは「そのコマの役割は?」というところです。そのコマには背景がある方が適切なのか、それともトーン効果で表現したほうが良いのか、白紙のままが良いのか、選択肢が結構あるので、まぁ…悩みますよね。


漫画というのは、キャスト、音響、演出、ストーリー、カメラ、あらゆる要素を自分で決めるくせに、それを白黒で紙に表現するという、かなり無茶な感じの作品分野だと思います。だからすごく悩みます。でもその分すごく楽しいです。


今日はこのぐらいで。
まぁ上に書いたのはあくまでも私の場合なので、これから漫画制作プロジェクトなどを進めていく過程で、他の人の意見もいろいろ聞きたいなぁと思ってます。

ちなみに上記で例に出した漫画はサイトの方から閲覧できます。
先日「君に贈るアリア」を更新したので、よろしかったら過去作品共々ぜひご覧ください。
⇒乱歩酔歩


さて、さっさとシャワー浴びてきて作業に戻ろう…。
40時間ぶっ通し作業してても余裕な身体になりたいなぁ…。




汗にも負けず 梅雨にも負けず
台風にも 仕事の疲れにも負けぬ 強靭な体を持ち
金があり
決して怒られず
いつも高々に笑っている

そういうものに わたしはなりたい




っていう心境なう。

aki