神様は独占を嫌います。何事においても、すべて自分のものにするのは嫌います。

  今回、イスラエルとパレスチナ問題の発端は、宗教だという声も聞こえますが、実は違います。昔ですが、異なる宗教でも共存していた時期もありました。宗教が違うもので共存などできるはずがないと思う方もいるでしょう。しかし、それは違います。ヨーロッパの国は移民が多く、キリスト教もイスラム教もいますが共存しています。日常的な差別は別ですが、なんとか共存しているのです。

 

 独占しようとする者がいれば、争いが生まれるのは当然です。侵される側は守ろう、取り戻そうと必死になってしまいます。よって、独占者は人の所有物を奪い、奪ったものを自分のものだと宣言しているに等しい行為をしているのです。泥棒はいけないというにもかかわらず、その倫理を無視している国があります。

 暴力行為を神様は嫌います。独占者が暴力をふるって、された側は暴力で返す、負の連鎖なのです。イスラエルとパレスチナ問題はどちらかが悪いというよりも、やられた側は気が済むまで終わらないのです。ガザ区は農地を奪われて壁に囲まれ、天井のない監獄といわれています。

  一方的にハマスが悪いと言われるのですが、日本人全員が一つの県にまとめられると、どうなるかを想像してみてほしいのです。間違いなく、同民族で食糧争いになり、水の取り合いになり、殺人を犯す人も出てくるでしょう。要するに、今回ガザ地区はあそこまですることはありませんでしたが、生存権をかけて闘ったのです。

   またハマスもハマスを選んだ国民も悪いと言いますが、国民が全員ハマスを選んだわけではありません。どこの国も選挙があれば同じです。ハマスがガザを動かしている以上、その国民たちはどうしようもありません。軍人同士のみで争うならばともかく、民間人の被害が出たからと倍返しにして返しています。あまりにも執拗です。

 

 この問題に善悪はつけられません。感情に振り回されてみるよりも、どちらが先に倫理を破っているかを見れば一目瞭然です。我慢し続け、生存が危うくなったとこで、今回この争いが起きたとみてよいでしょう。壁を作る必要はなかったのです。壁を作る時点で、人々の生活を奪ってでも独占するつもりだったのです。停戦して話し合えばよいですが、市民たちを追い詰めているなかで侵攻すれば、大虐殺と同じです。ナチスのした行為とまったく同じです。

 

 昔、ユダヤ人がパレスチナに住んでいたから戻ってきたと言いますが、住んでいたのは大昔です。今はパレスチナ人が住んでいたのを追い払って、イスラエルが自分の土地だったと主張している経緯もあります。理由はこれだけではないのですが、書き切れません。
 土地に関して、イスラエルがこれを主張するならば、ロシアが昔はここが自分の土地だったと主張しウクライナに攻めている行為と同じです。実はロシアが本当に主張したいことは違うのですが、ややこしいので一部だけ取り上げました。このブログに書き切れないことが沢山あるのです。
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