この世の中、知らないことが沢山あるはずなのに、なぜか自分の知識がすべてと勘違いする人が多くいます。とくに専門分野に関しては、研究を続ければよいのに、そこの専門職だから自分の知識がすべてだと思い込む人たちがいます。
 まずこういう専門家たちを信用するのはよくありません。なぜなら、ほかの意見も聞かずに、可能性を一切考えないからです。人の話を切り捨てる傾向にもあります。その人たちの話を聞いても、自分にとって何の得にもならないでしょう。

 

 また自分が正しいと思う人は、他の人の助言や忠告を聞き入れられない人が多くいます。その人たちの末路は、人の話を聞かなかったための自業自得のような出来事も起こる場合もあります。また、それだけではなく、人の話を聞かない点で、人を見下していく傾向にもあり、いつの間にか威圧的になっている人もいるのです。自分は無自覚ですが、人から見れば正常ではありません。人は面倒くさいため、内心では言うことを聞くふりをしていますが、心の底ではこの人とは距離を置いておこうと感じています。

 

 冷静に話し合いができる人というのは、芯の意味で賢いのです。自分は賢いと威張る人たちに限って、自分の職業が特別だと思い込んでいる人であったり、収入や財産であったり、生い立ちや学歴であったり、もろもろと思い込んでいるのです。しかし、それだけで中身は空のため、すぐにわめいてみたり、なにか予想外のことが起こると癇癪を起したり、すぐに人のせいにする傾向にあります。
 中身がある人はたとえどんな職業などがあろうと、自慢せずに中身で人と対等に接していくものなのです。人間はおごれば、そこで成長がとどまります。