旅から帰り大切な人たちを抱きしめる
キラキラした目で私を見上げ
「お母さんお母さんお母さん」と
嬉しそうに何度も呼ぶ姿が愛おしくて
産まれてきてくれた奇跡に感謝した



私は知らなかった
こんなにも求められることを
こんなにも安心させられることを
こんなにも安心できることを



私は知らなかった
こんなにも
安心させたかったことを



そうこのキラキラした目は
いつの日か母を見上げた私の目
私もまた同じように母を求めた
その時の私がその時の私の想いが
母に抱きしめてもらえたのかは分からない
それでも今はその私を私が抱きしめている
その私に私が安心させてもらっている



私の愛は永遠で
曇ることなく真っ直ぐに
ただあなたに注ぎ続ける
その真実がどんなに私を
私として存在させてくれることか
私が愛するあなたはまだ知らない



そうやってくるくると光は影に影は光に
巡り巡りて私と私は勾玉のように重なり
やがてひとつとなる



やがてひとつとなる



愛することと
愛されることに
何の違いもないことを
凹凸をもつものたちが思い出す時
世界はまた大きく変わるのであろう
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子どもたちが私たちを愛する
遠き星より叡智を携えて
私たちを目覚めへと誘う



私たちが母に父に届けたかった想いを
私たちの母や父がその母や父に
届けたかった愛をいま私たちが受け取る
愛することで愛するのではなく
愛されることで愛する
巡り巡りてやがてひとつになるために
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あなたはもう十分に愛しました。
だって母を選び産まれてきたのだもの。
母の胎内に温かく守られ育ち産声をあげた
それがあなたの真実。あなたの過去の全て。



豊かさとは、
何かカタチを目指すことではなく
目に見えるものを手に入れることでもなく
夢として遠くに掲げるものでもないのです



あなたがあなたという命を知ること
あなたがあなたという光を知ること
あなたがあなたという愛を知ること



豊かさとは、
あなたがあなたを
抱きしめることにあるのです。



夏の日でしたか
秋の日でしたか
あなたが選んだ良き日に
あなたは光として影として
この世に初めて触れて息をしました
あの世とこの世
見えない世界と見える世界
カタチなきものとあるもの
陰陽を行き来する創造者として
あなたはこの世に繋がりました



愛するために降りてきました
そのあなたにあなたが触れるだけで
あなたの内側に永遠の光が届きます



豊かさとは、
あなたがあなたを
抱きしめることにあるのです。
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(天音らん)