繋がるもんですねぇ

　水曜日の夕方に娘と出かける事に。

実は9月末に隣町のアイスアリーナで日本代表の石田陸選手と中島照人選手が所属するHC Meranoと試合するということで木曜日の夜にもかかわらず観戦しにいってきたのだが、その２、3日後にね・・・・

「初めまして！あなたたちをアリーナで見かけたんだけれど、ひょっとして日本人選手の親戚か何かなのかしら？あなたたちは南チロルに住んでいるの？そして娘さんを見かけたんだけれど私の娘と同じ歳ぐらい見たいね。うちの娘もアイスホッケーをやっていて日本のアニメや漫画が好きで絵を描くのも得意なの。もしよければ返事くれないかしら？」

とドイツ語で送られてきた。

なるほどね。早速私たちは彼らの親戚でもなんでもなく単なる隣町に住む最近アイスホッケーたるものを見始めた日本人だということと、娘もアニメや漫画が好きで絵を描くのも大好きだから気が合うかもしれませんね。と返事をしたら、あれよあれよという間に娘たちの連絡先を交換する事になり、そうなると今度は娘たちが怒涛のメッセージのやり取りをしはじめ一気に仲良くなった。

「お母さん、水曜日にホッケーの練習が山の上のアリーナでやるから見にこない？って誘われたから行きたい。」

と言い出したので行くことに・・・

会計コースでHPがずいぶん削られていたのだが仕方あるまい。

結局山の上のアリーナまで来てもらっても少ししか時間ないから街中で会ってアイスでも食べましょう！ということになり指定されたカフェまで車で走る。

お店に入ると既に２人は来ていて初めましてのご挨拶。二人とも緊張していたようだが気がついたらあっという間に話が弾み出したようで良かった。アニメのタイトルがときどき聞こえてきて面白い。

一方の私はメッセージをくださった方とお話。とても気さくな方で非常に話しやすい。彼女は隣町のチームの試合の時にメーランのチームの監督代行をされていた方のご兄弟だった。メーランのチームの監督はアイスホッケー日本代表の監督も兼任されているジャロッド・スカルディさんというカナダ人なのだが、どうやら常時帯同されているのではないのか？はたまた隣町のチームとの試合の時だけ不在だったのかは知らないが、なんせジャロッドさんがいない時に監督を務めていらっしゃるのが彼女の兄弟ということだった。

彼女はなんとびっくり！会計士さんとして南チロルの建築会社に務めていらっしゃるのだ。こんな偶然あるかよ！と思い、現在私がはちゃめちゃな会計コースに通っている話をしたら大笑いしていた。

「今はね会計士がどこも不足しているからどんどんインターン希望してやってみるといいわよ。」

とインターンの探し方とかも丁寧に教えてくださった。

「もちろん会計のことでわからないことがあればなんでも聞いてね。私でよければ教えるわ。」

神がいたわ

ソフトウェアの男性の先生の授業が始まったおかげで多少は会計の授業の件も解消されたが、ちょっとしたことでも質問できそうな人が身近にいることは非常にありがたい。しかも会計士としての仕事の詳細や、いいところ、悪いところなども色々話してくださりぼんやりとした会計士としての仕事がくっきり見えてきたのは大きかった。

彼女は南チロルの人なのでドイツ語もイタリア語も堪能。もちろん英語も問題なし。なのでメッセージでのやり時はドイツ語だったが、子供たちがイタリア語で話し出してしまったので私がドイツ語に切り替えができずにイタリア語で話し出すことになった。しかしイタリア語だとやはり表現に限界が出てしまい、途中でドイツ語で言ってみたり・・・気がついたらドイツ語で話したり、でもまたイタリア語で・・・みたいな訳わからん感じで話し続けること

おおよそ

２時間

あっという間に時間が過ぎた。あーそうか私ってドイツ語とイタリア語を混ぜて話したらストレスが相当軽減されるんやなぁってことがわかった。なんせ頭の中で出てくる単語をいちいちドイツ語かイタリア語か確認せずに口にすることができ、相手がチャンポンでも全く問題なく聞いてくれるからこんな有難いことはない。外国語を話すときのタブーがここではOKなのは非常に助かる。

なんというか私も気がつけば南チロル仕様になっているのだなぁと気がつかされた次第だ。

子供たちはすっかり仲良くなり、私たちも非常に楽しい時間を過ごさせてもらった。

たった一枚のアイスホッケーのタダ券からどんなけ色々広がるねん！といった感じだ。ご縁に感謝したい。