さて今日はドイツ語の授業なので通学である。
みんなに
宿題の事
聞いてみるチャンス到来
自分でさっさとやれや
事務所に行くと数人が既にきていて
宿題の文句言っていた
「いくら一緒に実際にやってみるっていっても、相変わらずどんどん進んじゃうしわからんちゅーねん!」
「本当そう!内容をメモしていたらもう2項目か3項目先に進んでいるし、手順覚えるもくそもないわ。」
「私は前回はノート取るより集中して聞いたほうがマシと思ってノート取らんかってんけれど、復習内容が宿題とかどうやってやれって話。」
ほんまそれな
「私エクセルシート見たけれど、なんか自動的に表が更新されていたで。だから実際に入力したのは1項目だけ。」
と私が話すと
「私は宿題やらないよ」
・・・・・・
さすが中米の彼女は自分を曲げない。
見習いたいメンタルである。
色々話している間にトイレの列が解消された頃だと思ったのでトイレに行く。
そして戻ってくるとみんながいなかったので今日の教室に移動したんだと思い順番に教室をあたってみたが
いない・・・
消えたみんなはどこいった?
てかなんで私がトイレ行っている間に移動するん?
と思いながら思い当たる場所をあたっていたら・・・
しばらく来なかったオバはん来てる
どうしようもない質問を経営・会計の先生にするオバはんである。随分長い間来ていなかったのだが、どうやら今日は個人面談の日だったらしく事務所に来ていたようだ。チューターさんと個人面談のカウンセラーと一緒にいたので再びコースに復帰するのか否か?
知らんけど
ちょうどチューターさんがいたので教室の場所を聞いたら初めて使う場所やった。
そらわからんわ
そしてドイツ語の授業が始まる。今日も2つのグループに分かれてドイツ語の基礎的なところを学んでいく。そして例のオバはんも途中から参加することになった。
若干みんなの空気が微妙になる。
そしてドイツ語の先生とはオバハン初めてやったので自己紹介し、そしてクラスメイトの確認をする。
「ああ!ラーナ、あなたは覚えているわ。
素敵だから」
・・・・・
嘘つけよ、このオバハン絶対アジア人で大人しいからこいつ丸め込んでおけばグループ内でやっていけるっていう所存やろ?
お見通しさ!
イタリアでも結構人気ある
誰がお前なんかと仲良くやるかバーカ!
と心の中で思いっきり罵倒しながらジャパニーズスマイルで微笑み返しておいた。
完璧である
怖いね、本当人って怖いね
そして各々のグループで今日の課題を進めていると・・・・
チューターさんと知らない人が2人入ってきた。
どちらさん?
「あー授業中お邪魔してすみません。私たちは欧州社会基金のスタッフです。このコースの主催する機関のものです。今日は皆さんがコースに参加されている様子を少し調査しにきました。」
こんな抜き打ちチェックが!
しかも本家から調査隊が来ちゃったよ。
しかも調査隊の人も出欠取っていったお?
無茶苦茶抜かりないわ
私名前呼ばれて手を上げたお?
そして・・・・
ノートとペンをもらう
なんか嬉しいです。
こんなのもろた
そうこうしているうちに、あっという間に授業終了。
普段もこんな感じで終わってほしい。
帰り道では若者の女子と一緒に会計表の宿題の話をした。彼女は経営系の高専みたいなところを卒業していて少しは会計の知識はあるものの、やはり学校で習ったものより複雑なことと彼女も外国人なので項目の名前をイタリア語で覚えていくのは大変だと言っていた。そして明日までの宿題をどうしようか困っていた。
「私はとりあえずできるところだけやって未完成でも送るわ。別に私はおばちゃんやし失うもんもないから明日の公開処刑に立候補してくる。」
といったら若い彼女は笑っていた。なかなかそんなトビ芸はできないであろう。特に外国人となると風当たりも強くて「こんなこともできないのか!」と他のイタリア人ができていなくても外国人というだけで罵倒されることも少なくない。特に彼女はイタリアでは結構嫌われている国の出身なので人には言えない差別を受けたこともあるのではないかと彼女の振る舞いから伺うことができる。
幸いコースではそんな差別は一切ない。私のようなとんでもおばさんでも呑気に通えるコースなのだから。
とりあえず帰宅してから再度会計表を開いて入力項目を確認したが、やはり数字が合うことはなかったし、どの項目として入力していいのかわからないものもいくつかあった。
(いっぱいあったの間違いやろ?)
そして未完の会計表と書くと「未完の行進曲」みたいになんだかドラマチックであるが、単に自分の愚劣ぶりを晒しているだけである。それを恥ずかしげもなくチューターさんに送って担当の先生に送ってもらうようにお願いした。
終わったな
さて、明日の授業が楽しみなのだよ。
公開処刑の際には会計の仕事経験のあるリケジョを巻き込んで修羅場を突破する予定である。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀
イタリア最北部ドイツ語圏の秘境、低地ドロミテの村を歩いて好き勝手にあれこれ書いたものを電子書籍として出版しました。
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