本日もオンラインでの授業。
移動時間がないので、授業に持ち込むお茶やら
ムヒやら
用意する。
どうも旦那の部屋は蚊が侵入しがち・・・
今日はトラブルもなく順調に授業が進む。
授業が開始して15分ほど過ぎたところで、とある受講生が
「今、授業に入るために努力しているからちょっと待ってください!」
とグループチャットにメッセージを送ってきた。
昨日はオンライン授業を行うためのプラットホームに問題があって何人かの受講生が入室するのに手こずったのだ。
「昨日私がアドレスを修正して入室はスムーズに入れるようにしたから
」
と返信したチューターさん。
遅刻を一発でかわすところは流石である。
因みにこの受講生は中南米出身である。もう一人中南米出身の人がいるが、この人もなかなか時間には緩い感じである。
多分お国柄とかあるんやろうけれど、これも「郷に入れば郷に従え」で徐々に慣れていかなあかんところやと思う。特にイタリア北部、取り立てて我が南チロルは仕事に関してはゲルマンスタイルのところが多く朝7時半ぐらいから働き始める人が結構多い。イタリア南部だと時間に融通が効くのだろうが、こちらは残念ながらそうはいかない。だが日本では時間になかなかルーズで「ギリギリの女」の異名を持っている私が問題なくやっていることを考えてもらうと、彼女たちの遅刻は就業するには問題があると考えられる。
授業は昨日に引き続き会計表を作成するときのルールなどの説明。レジュメを使って先生はどんどん説明するが
覚えきれねぇ
・・・・・・
問題は毎日言っているがイタリア語である。とにかく専門用語の多いことよ。これを「粛々と漏れなく」覚えてから内容把握に取り掛かるわけで、必然と勉強量は膨大にならざるを得ない。
まあ一度覚えたら法令以外は変わることがないのでな何度も聞いていたら耳馴染みの単語も最近では現れて少し理解できた
気分にはなれる。
受講生全員が先生の説明を一度聞いたからすぐに理解して覚えているわけでは決してない。今やっているのは財務会計の仕組みなので日本の経済系の学部の1、2年過程でやるものなので受講生の中には質問をして先生に確認しながらノートを取る人も少なくない。
質問をするのはほとんどがイタリア人の受講生である。この人たちのおかげで内容把握を助けてもらったことは数えきれない。
しかし・・・・質問をよくするイタリア人の
おばちゃん
おそらくクラス最年長と思われる典型的なおばちゃんがいるのだが、この人の質問が
的外れ
「あのーこれね、今の説明ってわからないんだけれど、利益がなんで負債なの?」
・・・・・・
何を言っているんだろうね?この人は?
「えっ、今説明しているのは純資産のことですよ。」
と先生。
「いや私はどうしてそれが負債になるのかわからないの」
「それは会計表の仕分けで源泉となるからと以前説明しましたよね?」
「どういうこと?」
「じゃあ前回説明した用途と源泉についてもう一度説明しますが・・・・」
と先生がもう一度説明する。
「でもこれ純資産で利益でしょ?なんで負債?」
「いやだからそれは会計表での仕分けで・・・」
「あらいやだ!負債のところに
(純資産)って書いてある!見えなかったわ!」
「そうです!それです。いいですか会計表では純資産は負債に・・・」
「で、所得税ってかかるの?私以前それで税務署と揉めたの」
・・・・・・
知らんがな!
「所得税は今説明していることでは関係ありません。」
「そうなの?資産だと所得税かからない?」
・・・・・・
とまあこんな感じでやりとりが授業中に何度もあるんですよね。
先生がこの受講生のおばちゃんがおそらく最年長で、でも頑張って勉強しようとする姿勢を考慮して
「わからなければ、どんどん質問してくださいね。」
と以前に言ってしまったんよねぇ。
多分先生がこの言葉を言わなくても、おばちゃんはたじろぐ事なくおばちゃん色全開の質問をしまくるんやと思うけれど・・・・・
流石に時々先生も、あまりの頓珍漢な質問内容に声を荒げる場面も多くなり・・・
けれどおばちゃんは全く気にする雰囲気ではない。至ってマイペースである。
成る程、自己紹介の時に以前働いていた会計系の事務所を辞めさせられたからもう少し知識を身につけたいから参加しましたと言っていたが・・・
これは・・・・
おばちゃんのキャラの問題や
しかし、おばちゃんのすごいところは全く気にすることがないところだ。全受講者の中で一番イタリア語がわかっていないだろう私でさえも、おばちゃんの質問内容に
それは違うやろ!
と突っ込めるとんでもない質問をするので他の受講者にしたら面倒極まりないだろう。
特に
先生
もう絶対に
このクソBBA!
って心で吠えているに違いない。
そんな微妙な空気になっても、全く動じることなく今日も元気に時々謎の冗談を組み込んで質問していたおばちゃん。
ハートは
金剛石
(ダイヤモンド)
ここまで強いと無双ぶりがすごいわ。
授業の後半はエクセルを使って実際に会計表を先生が作成していったのだが、手書きだと追いつけず、何枚かスクショして保存をしようと試みた私。
「ラーナ!スクショしなくても後でちゃんとレジュメと一緒に会計表は送るからコンピューターの画面をスクショしないでもいいよ」
名指しで注意される。
在
此
処
老
害
婆
ここに老害ババア有り
アナログだよ!アナログおばちゃんだよ!
だってオンライン授業のプラットホームの部分スクショがパソコンからできなかったんだよ。
まあ後で会計表は送られてくると言うので説明をじっくり聞く。内容は年度をまたいだというだけの会計処理だったので絶対に会計表が欲しい!というわけではなかったのが幸いだ。
しかし授業終わりかけにやり始めたリース会計の表はどうしても欲しい!途中で終わっちゃったけれど・・・
部分スクショはできないし・・・スマホでスクショはダメって言われたし(いやダメとは言っていない)
全画面スクショ!
パシャリ
簡単なことやった・・・・
こうやって10日目は老害祭りで終わった。
何故か会計コースが始まってから読むスピードがあがっている銀魂は59巻を読了(いや勉強して!)
🍀🍀🍀🍀🍀🍀
イタリア最北部ドイツ語圏の秘境、低地ドロミテの村を歩いて好き勝手にあれこれ書いたものを電子書籍として出版しました。
↓おばちゃんはどうしようもない生き物です
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