イタリア全土は夏休みに突入したと言っても過言ではないだろう。
南チロルを除いて
理由は南チロルにはゲルマン系の文化というか宗教系祭日に合わせて一週間の「秋休み」たるものが存在するので、その分夏休みに入るのが一週間遅いのだ。
それでも夏休みはたっぷり大増量の
3ヶ月
さてもうすぐ夏休みなので出来るだけ子供たちがいない間にやることを済ましたい訳だが・・・
突然息子くんから電話がかかってくる。
「もしもしお母さんですか?早退届を提出してほしいので今やってくれます?」
ん?休み前やから先生が休講にしたんやろか?
「実はですね、クラスの子が僕を入れて4人しかいなくて、これじゃあ授業はできないからということで授業がなくなったんです。それで今日は学校終わりになったので早退届がないと学校から出られないのでよろしくお願いします。」
どういうこと?
息子くんのクラスメイトは授業ボイコット?卒業試験前に?一体どうなってんや?
とりあえず私は息子の早退届を学校に提出して息子の帰りを待った。
帰ってきた息子は
「いやもう困ったもんです。試験前なのでクラスの子は5月末ぐらいから半分以上の子が学校に来ていないんです。」
要は学校に来ない子たちは家で卒業試験の勉強をしているわけだ。
「そのせいで今は学校に行ってもほとんどクラスの子に会うことがありません。みんな自分で卒業試験の勉強をしているのです。けれど授業ではちゃんと先生は卒業試験で出る内容のヒントとかちゃんと話してくれているので、僕は学校に来て授業を受ける方がいいと思うのですが、皆さん前もって卒業試験の準備をしていないからですね今学校を休んでまで勉強をしないといけない訳なんです。計画性がなくて困ったもんですよ。」
あー
・・・・・・
休んでいる子の気持ちむっちゃわかる
怒涛の追い上げをしているって訳やな。私ももれなくそっちグループ。
息子くんは高校5年間一度も宿題や課題を忘れたことがないのだ。どんな小さな試験でも3日前から必ず少しずつ勉強するという計画を綿密に立てる。そしてそれを実行するのだ。
私からすると、息子くんの勉強法は「理想論」であって現実は前日に力技で鬼の如く詰め込んで試験に臨んていたんだが・・・・息子くんしたら私のような勉強法は考えられないし、そんなことをしたら不安で押しつぶされそうになるそうな。
すごいね
という訳で現在息子くんのクラスメイトはクラスの半分以上、いやほとんどが学校に来ておらず家で試験勉強をやっているそうだ。
イタリア人と聞くとそんな必死に勉強や仕事するイメージはないだろうが第四コーナ回ってお尻に火がついてボーボーに燃え始めたら、とんでもない馬力と集中力で任務遂行するのである。
まあそれがイタリア人の真髄と言っても過言ではないだろう。
そしてそんなイタリアンマインドを
計画性が全くない!
と言って非常にお怒りモードな息子くんである。
私はアンタがよくわからないワ(息子と相性悪い)
🍀🍀🍀🍀🍀🍀
イタリア最北部ドイツ語圏の秘境、低地ドロミテの村を歩いて好き勝手にあれこれ書いたものを電子書籍として出版しました。
↓卒業試験は大変なんです
にほんブログ村