大会3日目を終えて、気がついたらなんか大接戦になっているDiv.I-A。
どのチームにもTop Divisionへの昇格のチャンスが出てきた大事な4日目。
さて韓国との激戦を制した
日本の相手は・・・
スロベニア
どこやねん!と思われる方もいるかと思いますが、イタリアの右隣の国です。
こちらのスロベニアもイタリアに完封勝ちして勢いに乗っている。
さて会場に着いたけれど早く着きすぎた・・・まだチーム練習始まっていなかったわ
早速例の横断幕を、ここぞとばかりにど真ん中に貼ってやった!
忘れていたけれど韓国戦から新たに雷神様も
そして両チームの試合前のウォーミングアップが始まる。
スロベニアは冷静に確実にゲームを進めてくるイメージ。早速スロベニアの雰囲気を見るために練習をガン見していた。確かに静かに着々とこなす感じ。これはイタリアみたいにやらかすことは決してないな。どちらかと言えば私の住む此処南チロルやオーストリアのような質実剛健なイメージがある。あまりミスとかもしなさそう。これはなかなか手強そうだ。
おばさん
スロベニアを
ガンガン見
怖いからやめて
一方の日本代表は非常に良い雰囲気で練習していた。日本はスピードがあるぞ!なんと思いながら、
やっぱり
スロベニア
ガン見
気になるのよ非常に
スロベニアのサポーターは結構数は多いけれど、そこまでうるさくなさそうだ。
スロベニアサポーター名物
「ポリスおじさん」
日本は円陣組んで
さあいざ試合開始!
スロベニアの守りが鬼のように固い。無茶苦茶固い。絶壁かよ!というぐらい固い。何これ?どうやってこじ開けんの?なんか静かに力強く確実に攻めてくる感じ。ハンガリーともイタリアとも韓国とも全然違う。無茶苦茶堅実なアイスホッケー。これは今まで見た中で一番手強いぞ・・・
と思っていたら
スロベニア
先制
ううううう・・・・・
つ、強い・・・・
何これ?どうしたらええんや?って今大会で初めて思ってしまった。じっと考えてしまった。我慢我慢のアイスホッケーか?
そう思っていたら2点目
いやいやいやまだまだまだ、これからや。
第一ピリオドがほんま長かった。この時間の流れ具合は多分自分が体験したことがないものやったからやと思う。つまり今までない試合展開やった(多分ね)
トーマス・マンとかも言っているしな
そりゃ監督も思わずベンチに足かけてまうわな
(また日本ベンチの真後ろの席っていつも同じ席やけれどね)
休憩時間に選手のドリンクの補充などを手際よくされる関係者の方。こういう見えない方々の支えがあってチームが一丸になれるという。
第二ピリオド。なかなかリズムに乗れない日本やったけれど徐々に巻き返してきた。しかしなかなか点数につながらない。もどかしい時間が続く中、
中島選手が
決めた!
よし!1点決めた。こっからである。日本はそんなチームである。
(と学習した)
日本のリズムにもなってきたし、良い感じである。しかしなかなかスロベニアも強い。疲れてきた感じもあるが大崩れとかしなさそうなので正直嫌な相手である。結構みんなタッパあるしな。
結局第二ピリオドは中嶋選手の1点だけに終わる。最終ピリオドに全集中である。
休憩時間に
ここのサンドイッチ美味しいねん
と言って、また売店に買いに行った娘が何も買わずに戻ってきた。
「お母さん。サンドイッチとコーラのセットがこの前まで6.5ユーロやったのに
7ユーロに
値上げや
笑うしかない。もう少し頑張って集客しようよ。駐車場も余裕で停められんで。イタリア戦以外やったら。
すげー体に悪そう
(私はグルテンアレルギーと牛乳アレルギーで食べられません)
そして最終ピリオド・・・
もう後が無い。何がなんでも1点、1点取りたい。
しかしスロベニアは着実確実にゲームを進めている。時々激しくぶつかるシーンもあるが日本の得点にどうしてもつながらない。非常にもどかしい。隣の娘はスロベニアのおっさんに負けじと必死で叫び倒しているし・・・
ほんまよくあんな声が出るもんである。あの声量で食事時に話すのでたまったもんやない。常に校庭で遊ぶ時の声のボリュームである。
そしてスロベニアの猛攻、日本の防戦。もう見ているだけでハラハラする。どんどん残り時間がなくなっていくがチャンスはまだある・・・
途中で謎のビデオ判定。
見たら普通に日本の選手の腕がスロベニアの選手に絡まっていただけ。何がファールなん?教えてほしい。
クソみたいに長く時間とって結局お仕置き部屋に2分間の隔離。何それ?
そして怒涛の攻撃を繰り広げていたスロベニアが追加点・・・・
これは流石にキツい
けれど時間がある限りはチャンスは必ずある。最後の最後まで粘れ!と応援する。娘は鬼のように叫ぶ。ほんまあんだけの声量でよく続けて声でるわ。
「お母さん、全然声出ないやん。」
「年取っているから」
納得されていたわ
そして無情の試合終了。
あああああ・・・・残念である。
これで昇格がなくなってしまった。
ベンチが目の前なので、何人かの選手はがっくり肩を落としており、中には涙ぐむ選手もいた。物理的に距離が近いだけに選手の感情もひしひしと感じてしまい何とも言えない気分になった。でもこれが勝負である。泣いても笑ってもガチンコ一回勝負である。
けれどまだ明日ルーマニアとの試合がある。しっかり美味しいご飯を食べて体と心を修復して、さっさと寝て気持ち切り替えて最後は有終の美を飾ってほしい。
娘も気落ちしてしまい、私も娘に気を取られながら車に乗ろうとしたら・・・
「お母さん
霹靂一閃
忘れた」
・・・・・・
あっ・・・・
せっかくセンターポジションで飾っていた霹靂一閃を持って帰ってくるのをすっかり忘れていた。
慌てて取りに帰って係の人に娘が横断幕の件を言って再び娘だけ中に入れてもらい私は外で待つことに。
「お母さん、
もう誰か
持っていって
なかった」
・・・・
あれ無茶苦茶スロベニアのサポーターの人見ていたからなぁ。きっと気に入って持って帰ったんやろなぁ。まあ家宝にでもしてくれ。大事にしてくれるやろ。後ろに一応イタリア語とドイツ語で意味書いてあるし。雷神様もついているし。
ということでまさかの最終日は・・・・
安心してください。
帰りにスーパーで画用紙を買って、娘は新しいスローガンを作って完成させました。
「これ選手のみんなに届くと良いなぁ」
また
漫画から
拝借したけど
というわけであっという間に最終日。
気持ち切り替えてビシッと勝とう!
お疲れ様でした。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀
イタリア最北部ドイツ語圏の秘境、低地ドロミテの村を歩いて好き勝手にあれこれ書いたものを電子書籍として出版しました。
↓それにしても監督が動物園のクマみたいに右左と動いていた
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