定期的にかかってくる母からの電話。
今回は少し困惑した様子から始まった。
「あんな、娘ちゃんから突然メッセージが送られてきてんやん。ほんでファミマで
なんちゃら
っていうやつをコピーして欲しいっていうねんけどな、わからへんねん。」
・・・・・
なんだよ、「なんちゃら」って。私もわからんわ。するとやってきた娘が
「ばあば、メロンパーカーやろ?できへんかった?」
「は?ああそう、なんか『メロン』ってやつなわからへんかってん。行ったファミマもな、店長さんがばあばぐらいの歳の人で二人でコピー機を触って見てんけれど全然わからんかったわ。」
だろうな
気の毒に
母も店長も
正直私でもわからんわ。最近の「なんちゃら」は。ましてや無敵と言われている母でもこのジャンルはお手上げであろう。
「娘ちゃん、今度若い子がいるファミマに行ってみるわ。ほんなら割に親切にやってくれるから。」
すまんね。
てか全然知らんかったわ。
「それにしてもあれやな、色んなのが次から出てきてわけわからんな。」
「ほんまそれやで、お母さん。うちでもわからんからもうスルー決め込んでるで。」
「ねえバアバ、『銀魂』知ってる?この前一緒にアニメイト行った時に缶バッチかってくれたやん?」
「は?
キ○タマ?
何それ?そんな漫画あんの?そんなん買うたか?」
躊躇なく言ったよこの人
「ちーがーう!!!ぎんたま!銀魂!」
「へ?まあどっちでもええわ。」
キ◯タマでも銀魂でもどっちでもええわな、こうなってくると
こうやって娘は母にアニメの話を再三して去っていった。
スポンサー(母)あってこそ箱買いできるアニメグッズ。当時そんなに銀魂好きじゃなかったのに、なんで買っていたのか謎。因みにこの3人で誰がタイプか聞かれたが、正直誰でもええわ。
「あんたとこ、息子くんはポケモンと鉄道で、娘ちゃんはアニメでなんやようわからんなぁ。」
すんません
実は息子も勝手に母に鉄道系ユーチューバーのトーク会に行くように言われたそうで
「なんかわからへんけれど行ってきてサインもろてきたわ。また送るわ。まあなんやアレやな、ぼちぼちや。」
多分お好みのタイプちゃうかったな。
電話終了後に子どもたちに告げた。
「ええか、あんたら。ばあばに頼むときは岡田将生くんみたいな男前が出るやつやないとあかんねんで。」
実写版では桂小太郎役で出ている岡田将生くん、無駄にイケメンすぎて眼福である。
「確かにな。岡田くんはカッコええもんな。そういうイベントやったらばあばも喜ぶな。」
と娘。
「僕が今回お願いした鉄道系のユーチューバーもいけてますよ。」
・・・・・・
どこがやねん!
オメーだよ
わかってねえのは!
鉄道系の知識などは素晴らしいけれど、全く興味のない婆さんには眼福ぐらいしか得るもんないんやからな。
とりあえず勝手にあれこれ母に頼むのはやめて欲しいと思う今日この頃。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀
イタリア最北部ドイツ語圏の秘境、低地ドロミテの村を歩いて好き勝手にあれこれ書いたものを電子書籍として出版しました。
↓孫のお願いにより先週は出っ放しだった母
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