先日息子の高校のクラス懇談会があった。長いコロナ禍の為にクラスの父兄と先生が一同に顔を合わせる機会はほとんどなかったが、何事もなかったかのように以前と同じようにクラス懇談会が行われる事になった。


2、3人の父兄が待っているので、そこで私も待っていると…


何故か


息子のクラスメイト数人が来た


ん?クラス懇談会に参加するのはクラスの学級委員の2人だけだよね?(一応ルールで決まっているらしい)


いざ懇談会が始まると、その子達も当たり前の如く参加しているのだ。うーむ、状況がよくわからない。親子同伴とは聞いていないが。



その謎は出席確認の紙が回ってきた時に解けた。


どうやら息子のクラスは最終学年のためにクラスの一部が18歳以上、つまり成人とみなされるのでクラス懇談会に参加する資格があるらしく、出席簿のサインの欄に子どもがサインする枠が設けてあった。日本では考えられないイタリアの常識の模様。



さてクラス懇談会は実に円滑に進んだ。クラス懇談会はクラスの担任だけで行われるのではなくてクラスを担当する全教科の先生が参加するのだ。



先生が前にズラッと並ぶ圧!

結構迫力ある…


そして最後の一言で会を締めようと担当の先生がした時に事件が起こった。



数学の先生Mが手を上げて話し始めた。


「先日の秋休み期間に出した課題をしてこなかった生徒がいました。クラスの半分弱が出来ていませんでした。あなた方は最終学年であり、卒業試験というものがあります。こんなふざけたザマでは試験に合格するのは無理です。気を引き締めて勉強してください!」


と非常に攻撃的な発言を投下したのだ。


この発言を聞いて担任と息子のサポートの先生は目を丸くした。数学の先生Mのドヤ顔がすごい…



「あのお言葉ですが、先生はその課題いつ出されました?確か休みに入った月曜日でしたよね?子どもたちは試験に向けて毎日沢山の宿題と課題をこなしています。量が多いので計画を立ててやらないととてもこなせる量ではありません。そして元来休みとは


休み明けに新たな気持ちで臨めるようにリフレッシュする期間です。


つまり


休む期間です。


それなのに先生は休みに入った月曜日に課題をお出しになりましたよね?どうして休みに入る前の週末ではなかったのでしょうか?計画性がない先生の行動に翻弄させられる子どもたちがかわいそうです。課題をお出しになるならもう少しきちんと計画的にだしてください!」


と勇気ある一人の父兄が物申した。



ど正論


このMは授業内容は本当に完璧なのだが、M自身の人間性に非常に問題がある。とにかく無計画、成り行きで授業を進めるので子どもたちのストレスも半端ない。


Mは黙った。すると別の先生が



「このコロナ禍で本来の授業数が大幅に減っています。その中で我々も苦心して子どもたちを卒業させなければいけません。それが我々の仕事ですので。卒業するためにはお互いの歩み寄りが大事であり、子どもたちへも先生への理解を少し深めてもらわないととてもじゃないけど現状では皆が望んでいる状況を叶えることは出来ないんです。」



「それはこちらも十分把握しています。しかしあまりにも強引かつ短絡的な課題の出し方に子どもたちは非常にストレスを感じています。これを試験が終わるまで続けろと言うのでしょうか?中学の頃は時系を追って多くなる課題を少しずつ計画的に習慣づけてこなすように先生方は指導していましたが?」



ヒートアップしてきた


笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き


「仰る通り。ただ現状を考えると、それは理想論になるんです。今は1、2年ではなく最終学年です。子どもたちの成績の現状を考えても無理を強いなければ卒業できない現状なんです!この現状を招いているのは我々教員のせいではなく生徒の勉強不足です。」



責任転嫁

笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き


参加していた子どもたちがザワザワし出す。



「あの私、次の約束がありますから…」



と言って



さっさと帰る先生現る

笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き



もうあと一言で終わる会がMのせいで大激論だよ。怒涛のイタリア人の舌戦…



もうなに言っているかわからない

笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き



そして会は延々



30分延長


ようやく収まったところに



「私は数学と物理2教科!更に3クラス指導しているんです!いちいち一個人に目を向けてじっくり指導している暇は残念ですがありません!試験に合格したければついてきてください。」



Mのドヤ顔発言再び…



どうしてこの人は火に油を注ぎたがるのか?


てか…



お前


キャパオーバー


自ら宣言やんw


自分の首絞め発言に気づかずドヤ顔キメるM先生よ…



翌日の息子のクラスでは一部始終を子どもたちでシェアしあったそうだ。


「あの人はねー本当にいつもこうなんですよ…」



と夕飯の時に息子が呆れて話してくれた。そのあとすぐに息子がバタバタし出した。



「どうしたん?」


「M先生がまた急な課題を今出しました。」



笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き



まったく意固地になっているのかなんなのか。


息子はイタリアの現地校でとてもよく鍛えられている。


↓困った先生だ

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↓それにしても熱気が凄かった