※狩猟の話です。苦手な方はご遠慮ください。
今日は、四連休最終日のことを。
月曜の朝、ソリ修行の筋肉痛を引きずって、猪の解体の手伝いに駆り出され、夫に連れられて町内の山へ行きました。
仕留めて内蔵の処理をした日は、私は同行していないので、猪と初対面です。
吊り下げられた猪の元に行くと…
猪がない!!
何か獣に持っていかれたか、誰かどっかで解体しちゃったか!?と思っていると、ロープが切れて落ちているだけでした。
手伝いに来てくれたU田さんが、「朝来たらなかったから、昨日やっちゃったかと思った」と、昨日までは下がっていたそう。
夫と一緒に拾い上げてくれました。
そして猪と私はご対面。
以前、先輩猟師の解体現場を見学した時も思ったけれど、私は、死体に対する忌避感がないのだなぁ、と。
痛さ、苦しさ、怖さ、そういうのは凄く苦手で、血を流しているのを見ると気が遠くなるし、テレビの痛い映像も駄目なんだけど、死体というのは、もう安らかなのだと思うと、ほっとするような、労るような気持ちになります。
そこから猪をU田さんの小屋に運んで、解体作業を始めました。
夫が最初から解体をするのは、去年の鹿が初めてで、今回の猪で2回目、私は全くの初心者!!
U田さんに教えてもらいながら、皮を剥いて、骨から外して、肉にしていきます。
途中から先輩猟師たちが更に来て、けちょんけちょんに言いながら、教えてくれます。
口は悪いのですが、やはり上手い人の解体は鮮やかなので、真似はできないけれど、しっかり見て記憶に焼き付けておきます。
途中、前足の肘だと思って外していた箇所で、骨が突き出てる!とびっくりしていたのですが、肘だと思っていた箇所は、かかとのような部位で、動物によって骨格は思った以上に違うのだなぁ、と思いました。
後日猪の骨格を検索しました。
解体が完了したら、肉と、それ以外をお持ち帰り。
害獣駆除の免許を持っている人は、処分場に持って行って、皮や骨を引き取って貰えるそうですが、夫は持っていないので、どうするのか役場に問い合わせると、いつ持って行くか連絡をくれたら引き取ってくれるようにして貰えました。
細かくして可燃に入れることもできそうですが、やはり収集の際にトラブルがあっては、と考慮されたようです。
もう処分場の時間は過ぎていたので、今回は特別に、役場に持って行ったら受け取ってくれることになりました。
その後、夫は庭で焚き火をして、骨を炊いて取りきれなかった肉を取り、私の切った肉を焼き、学校から帰ってきた娘達にも食べさせている間に、私は肉の掃除、筋を取って炊き、肉は冷凍…をひたすら、夜までやっていました。
途中、綺麗にした肉を、ご近所さんにお裾分け。
炊いた筋も、後日お裾分け。
なんとか、我が家の冷蔵庫や、電動クーラーボックス(冷凍できます)に収まりました。
そこから、使った道具や、台所の片付け、できる限りの消毒をして、それはもう、へとへとになったのでした。
もう、今年は、かかっても受け入れは無理〜、と猟期はまだありますが、罠を解除して、夫の猟師3年目は終わったのでした。
大変だったけれど、色々経験を積んだ四連休でした。