こんにちは
関内での試着会のため
お昼に家を出て
駅に向かう
キャリーバックを
転がしながら、
歩き慣れた
駅まで6分の道。
もう何十年もこのルート
お店が一軒もない、
全くの住宅地。
あ、ここ壊しちゃったんだ。
※イメージです
私がお嫁に来たての頃
(30年前)
落ち着いた縁側のある平屋で
広いお庭には季節になると
ジャーマンアイリスが咲き乱れ
それ眺めながら駅に向かった
しばらくすると(年単位ね)
そのお庭が取り壊されて
同じ名字のとても素敵なお宅
が平屋に並んで建った。
息子さん夫婦の新居かな
と勝手に思って眺めてたっけ。
そして、今、その平屋の
お宅が壊されていた。
ご両親が亡くなったのかな?
と横目で見ながら思う。
壊されて剥き出しになった
柱や土台の残骸は
なんとなく心が痛む。
前に停まったトラックの中
で、スマホを覗き込んでお昼を
食べている日焼けした顔の男性
は全く心が痛んでる様子はない。
(当たり前よね)
そこから20メートルぐらい
行ったところでは
ただいま建築中のお宅が。
ここはその昔世間を騒がせた
未解決の「殺害事件」
の被害にあった一家が
住んでいたところで
事件後、お引越しをされ
程なくしてお宅も解体。
そこに新しく建った家は
どこかの社長さんのお家だったのか
会社の作業着らしきジャケットを着た
社員さんがいつも家の前に立っていた。
大雨でも傘をさして立っているのが
夫を駅まで送る車から見えて
あまり印象が良くなかったお宅。
それが、ある時から
社員とおぼしき人が立たなくなり
人の住んでるらしき気配はあっても
なんとなく寂れた感じがあったので
離婚してお家を奥さんに
あげたのかしら?
と勝手に想像していたら
(めちゃくちゃ下世話な妄想)
ある日、そこがまた無惨に取り壊され
て、更地になり、今また新しく
お家が建とうとしているのである。
好きだなぁと思っていたお家と
感じ悪いと思っていたお家が
取り壊されてたという
ただ、それだけの話。
住んでる方のお顔も知らなければ
話も聞いた事がない。
駅まで6分の道には
そんな妄想を掻き立てる
ゆっくりとした
でも目に見える変化がある
取り壊されるのを
待つ古い建物を
写真に収める事に
執念を燃やしている友人が
「歩かないとだめなの、
自転車でも見逃しちゃう」
と、「歩く」事で分かる事
がいかに多いかと言っていた
のを思い出す。
「歩く」事の別の意味での
楽しさもあるんだよね。
脳にいいのは
そういう事もあるかもしれないね
(と勝手に妄想を肯定)
勿論、歩きながらいつも
観察妄想ばかり
しているわけではなく
向かっている用事の事で
頭がいっぱいの時もある
でもこんな風に頭の中で
妄想している事も自覚
していたので文章にできて
嬉しい気持ち。
ワンコ散歩
ジョギング等
されている方は
きっと似た感覚が
ある気がします。
おかげ様で試着会は
大盛況でした
と付け加えさせてね。
お付き合い頂きまして
ありがとうございます😊