これは同性同士の恋愛を妄想したものです。それでもOKな方は下へスクロール。







待つよ。
お前が気づくまで。

《今夜、部屋に来い》

あいつにメールした。

優しく誘えない自分がもどかしい。

メールに従って又吉が部屋に来る。

「なに?女の子、誘えんかったの?」
「ちげーよ、ネタ作るぞ」
「急やな」

ネタは誘い文句でしかない。
又吉は漫才のネタ作りが好きだから。
本人は仕事だからというけれど。

大まかな流れを又吉が作る。
それに二人で肉付けしていく。

唯一、すぐそばに居れる時間だ。

「ここで綾部、強めにツッコミ入れて」
「おう、これくらい?」
又吉の頭を叩く。

「いっ…た。強すぎ」
「わりー、久しぶりで加減がわかんなかった」

又吉の頭をなでる。
くすぐったそうに又吉が笑う。

胸がキューンとする。
可愛すぎないか、コイツ。
俺の目が悪いんだろうか?

ネタを作り終えたのは深夜だった。
「泊まってけよ。明日、朝から仕事だろ」
「ええの?綾部は明日は休みやろ?」
「いいから、早く寝るぞ。布団、出してやる」
「ありがとう」

また笑う。
また胸がキューンとする。
これの繰り返しだ。

「あ、布団クリーニング出してた」
「何して汚したんだか」
「変な勘ぐりすんな」
「だって綾部、変態だから」
「笑うなよ、襲うぞ」

半分、本気で言う。

「変態がそこまで…」
「真顔で言うな、どうすっかな。一緒に寝るか」
「綾部がええなら、そうさしてもらうわ」

いい訳じゃねぇけど、嬉しいかな。

「早く寝ようぜ」
「うん」

とは言ったもののドキドキしちゃって眠れない。
隣からは寝息が聞こえるのに。

起き上がって又吉の顔を見る。
コイツ髪長いけど男だぞ。
ヒゲ濃いし。
何でドキドキしなくちゃならない?

なんかムカついて、又吉のほっぺを、つねった。


う〜んと、唸る。
それにさえ愛おしく感じる。
唇を重ねる。
思ったより柔らかい。

なんだかんだ俺はコイツが好きなんだ。
人として?
違う。
普通に抱きたい。

お前が気づくまで待つよ。
俺の気持ちに。
少しづつ仕掛けながら。