これは同性同士の恋愛を妄想したものです。それでもOKな方は下へスクロール。












好きな人が帰る背中は、何時だって辛い。

「んじゃね。まったん」
「うん」
「大丈夫?」
「ん?」
「泣きそうだから」

自分でも自覚していなかった。
顔を触るといつもより、下がった眉毛の感触がした。

「大丈夫、になるよ。もう少ししたら」
「ってことは、今は大丈夫じゃないんだね?」
「ほんま大丈夫やから」

「まったんは嘘が下手だね。こんな顔してる」

吉村くんが思いきり眉を下げて泣きそうな顔を作る。
その顔を見て不覚にも噴き出してしまった。

「なんで笑うの?まったんの真似しただけなのに」
「ごめん、ごめん。ひょっとこみたいだったから」

気持ちが少し和らいだ。

別れの背中は次、会うときには抱きしめる胸と腕が待っている。

だから今日は行ってらっしゃい。
また2人で会う日まで。