あかり、トキオ、ヒナコがくる。すみに祠
トキオ「へ~ここかぁ。」
ヒナコ「本当に山のなかなのね…あら、あそこにあるの、祠じゃない?」
トキオ「本当だ~。あ、あかりあの地図だしてみろよ。」
あかり「あ、うん…。」
地図をトキオにわたす。
トキオ「こうやって五芒星を書いて…」
シンジ「トキオ…なんで、知ってるんだ?五芒星を…まさか、地図だとか言ったのは、あれは。」
トキオ「あ~あ、あと少しだったのに…。
そうだよ…これは地図なんかじゃない…祠の鍵のひとつさ…。
そして、あかり…お前が最後の鍵だ。」
ヒナコ「やだ、トキオ…あんた嘘でしょ!?…トキオらしくないわよ。」
トキオ「俺らしい?…悪いなヒナコさん、これが本当の俺。
俺はこの日のために、居たくもない施設で、やりたくもない家族ごっこをしてたんだよ!!」
ヒナコ「あんた…。」
トキオ「ここには、鬼の涙って言う魔力を持った、真っ赤な玉髄が眠ってるんだ。
俺の親父達はそれを奪いに来て、あの土砂崩れにあったんだ。
お前ら一族が起こした、土砂崩れだよ。
その土砂崩れで、俺の親父は死んだんだ!!
その親父を追いかけるように、お袋も死んじまった。
許せなかったな~お前らのこと…。」
あかり「私達一族が起こした、土砂崩れ?」
トキオ「あの日から、たった一人の生き残りのお前の母親を、執拗に追い詰めたさ、秘宝をよこせってな。
でもあの女、ほとんど残ってない一族の力を使って、姿をくらましやがった。」
シンジ「あかりが産まれたことも、知らなかったんだな。12年前のあの日までは…あの日、あかりを拐ったのは…。」
トキオ「俺の仲間さ…まあ、ちと扱いがひどくて、警察にばれちまったけどな。」
ヒナコ「あんた…何てやつなの!!
あかりには、関係のないことでしょ!!
あんたのせいで、あかりの耳は聴こえなくなったのよ!!」
トキオ「だから、やったのはやつら…俺は秘宝の封印をとく方法が知りたかっただけ、手は出してないだろ。」
ヒナコ「同罪よ!この逆恨みやろう!」
トキオ「どうでもいいけど、もう五芒星書けたから、あとはあかり…お前が真ん中に入って、この文字を書くだけだ…さっさとやれよ。」
シンジ「トキオ…たぶん、宝物は手にはいらない。」
トキオ「はあ?いまさら、惜しくなったってか?」
シンジ「違う、この模様は…」
あかりが、なかに座り、地面に書き出す。
あかり「これは、封じ込めの紋章。」
赤いライト、女性がもっている赤い玉髄
トキオ「あっあれが、あれが玉髄か?」
女性「ありがとう…これでいい、ゆっくり休めるわ。ありがとう…。」
去っていく、追いかけるトキオ
トキオ「まっ待て!待て!このやろう~。」
去るトキオ
トキオ「ウッ、うわぁぁぁぁぁあ~!」
声が消える。
あかり「トキオ…。」
ヒナコ「何が起こったの?」
シンジ「たぶん…一緒に封印されたんだろう…。」
あかり「ねえ…あそこって、真っ暗なんじゃないかな…トキオさん、大丈夫かな。」
ヒナコ「あんたバカ?…あいつのせいで、あんたのお母さんは亡くなったんじゃない!!
そんなやつの心配なんか、しなくていいのよ!!」
あかり「でも、トキオさんも独りぼっちだった…寂しかったんじゃないかな?
お父さんが亡くなって…お母さんまで…。
だって、復讐したいなら、あの誘拐事件が起こったときに、私を殺すことだってできたはずでしょ。」
シンジ「そうだね、結局殺せなかったんだ…。
たぶん警察に連絡したのは、トキオだと思う。
あまりの姿に、見かねたんだろうな。」
ヒナコ「なんでよ、なんで、」
あかり「私は、トキオさんを信じたいの。
お願い、トキオさんを呼び戻そう…。」
シンジ「ああ、できる?」
あかり「うん、今すぐなら出来る。」
シンジ「あかりのすきにするといい。」
あかり「うん…」
あかり、祠に手をあてる
青色のライト
トキオフラフラと現れる。
ヒナコ「トキオ…」
トキオ「なんでだ…俺はあのとき…。」
あかり「お帰りなさい、トキオさん。」
シンジ「お帰り…トキオ。」
トキオ「…なっ」
シンジ「居たくもない施設…やりたくもない家族ごっこ…。
本当は、ずっと続けたかったんだろ。
後悔してたんだろ…。」
あかり「私、トキオさんの話を聞きながら、もしかしたら、償いをするために、ここに来たんじゃないかって思ったの。
違うかな?」