おげれつたなか先生の同名漫画が原作。
フジテレビで月曜深夜に2話ずつの放送でしたが、冬夢の住む関西圏では地上波放送が無いので、TVerで見ました。
珍しく、完全ネタバレは避けてます
この雰囲気と俳優さんの頑張りを堪能して欲しい。
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相関図、公式サイトよりお借りしました。
主役のひとり・千紘を演じる別府由来くんは、戦隊ヒーロー出身。
もう1人のケイト(浩然ハオレン)を演じるのは、ONE N' ONLYのメンバー沢村玲くん。
異なる辛い過去を背負った孤独な2人の青年が出会い、狂おしい程の愛でむすばれていくってストーリー。
1話は、2人の出会いから始まります。
クズでどん底の生活の中、ある日千紘はあるバーで、好みのタイプのケイトを見て声を掛けました。良い感じになった2人はホテルへ。
でもそこでケイトに半殺しの目に遭う千紘…
半日後目覚めたら彼は、ゴミ置き場にいました。
目の前にはケイトが居て、千紘のやらかしたある事で彼を探っていた事が分かる。
成り行きでケイトの引越し先まで付いて行った千紘。
この後何となく千紘は自分の過去をケイトに話すんですけど、反対に聞き返されたケイトは「秘密」って言うだけ。
2人の会話は自然なんだけど、話してる内容はとてもハード。
小汚いアパートの一室の薄い布団の上で、ケイトの言いなりのままやっちゃう千紘を見てたらちょっと涙出ました。
世界の底辺で生きる若者が背負う十字架が彼らをこんな風にしたんだよな、と悲しくなると同時に、彼らが惹かれ合う何か、を探してしまいました。
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ひと昔前、冬夢がまだ少女だった頃に夢中だった、【June】にありそうなテーマだ。
映るごちゃごちゃしたゴミごみしい歌舞伎町の下町で息を殺して寄り添う2人に、完全にヤラれました。
2話になると、今度はケイトの壮絶な過去が少しずつ明かされます。
居候してる千紘はケイトの飲み友達・加治とも仲良くなって、ケイトの母(?)の事を聞いたりして、ますますケイトを知りたいと思うように。
2人の関係性が「一緒にご飯を食べる」って風に変わる辺りから、それまでミステリアスだったケイトの雰囲気が柔らかく変わるんですよね。
自炊の得意な千紘も、ケイトの好きな物作ってあげたりするの。
ケチャップ無くて、白いオムライス
生きる為に食べるのと、誰かと一緒に好きな物を食べるとでは、どちらも生きる術なのに全然意味が違うよね。
お菓子のおまけのネックレスのエピソードも、心揺さぶられました。
ここでケイトの母が中国人で彼の本名がハオレンだと分かります。
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うん、もう好き
世界の片隅で肩を寄せ合い生きる、心に傷を負った青年2人。澱んだ空気感の中で、ゆっくりと心を通わしていく姿が印象的です。モノローグ駆使は仕方ないなーって思う。だって日本のBLドラマは1話30分全8話とかなんやもん。繊細に詳細に感情の揺らぎとか相手への変化していく気持ちとか描きたい製作側がいたとしても、現実問題無理やん。
でも演技は荒削りだけど演じる俳優さんの真剣さも伝わってくるし、3話目以降はもっと苦しく辛いシーンがあるだろうけど、そこに一筋の光が見えるような演出をお願いします
ちなみに今作もFODでの配信なんですが、完全ノーカット版らしい。
違いが分かる方、地上波放送との相違点を教えて下さーい
さて、原作漫画はいつ届くんや
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