映画好きな冬夢、定期的にサブスクでお勧めに上がる作品を観ているので、今回は2本をご紹介です。
完全にネタバレしております‼️
『Le Paradis』楽園
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2021年のベルギー・フランス作品。
少年更生施設にいる17歳のジョーは、近づく退所の審判の日を心待ちにしていました。そんな時、他の施設から移ってきたウィリアムという青年を見て一目で恋に落ちそんな2人は、人目を忍んで逢瀬を重ねていくようになります。ウィリアムは身体中にタトゥーがあり、彼自身で彫ったものもありました。そんな彼が自らタトゥーを彫る道具を作り、ジョーに彫ってあげるシーンがあるのですが、それが冬夢的にはそこはかとなくセクシーに見えたんですよね。
痛みを伴う行為を、愛する人から受ける。しかも彼の刻印のようなタトゥーを彫るなんて、堪らなく魂にぶっ刺さります
止められない想いがありながら、ジョーが退所すれば離れ離れになってしまう。しかし、審判で彼は再び収容が延ばされてしまいます。
しかもウィリアムとの関係がバレてしまい、近づく事も出来なくなりました。
「外では良くても、ここ(塀の中)では許されないのよ」
彼らを指導する女性が言ったこの言葉に、冬夢は泣けましたよ
ジョーは自分の信じる自由と楽園を求めて火事を起こし、その騒動の中でウィリアムと施設脱走を図ります。
このシーンがこの作品の中で、一番の見どころ
手を繋いで走る2人が尊い。いや、絶対やっちゃあいかん事なんだけれど、このまま2人が逃げられて一瞬でも自由の中で愛し合う時間を持って欲しいと想像してしまった…
彼らはあっけなく捕まり、今度は本当の「塀の中」に閉じ込められるのでした。
最後、収容された刑務所の中でウィリアムに似た後ろ姿の男を見つけたジョーが彼を追いかけて走る姿で終わります。
何が自由で、彼らの楽園とは何処なのか、それぞれが想像するしかないのですが、彼らの背景を思うとある意味閉塞感がある院内が1番の楽園だったのではないか、と思いました。
主演のハリル・ベン・ガルシアはフランソワ・オゾンの映画『苦い涙』でも主演しています。こちらもお勧めの作品ですよ。
『ため息に乾杯』Good Grief
Netflix配信。
2023年のアメリカ作品。
こちらは先ほどの作品とは全く違って、大人のラブコメです。
作家のオリバーと画家のマークはゲイのパートナー。お互いを夫と呼び一緒に暮らしていました。
クリスマスの夜、パーティーを先に抜けなければならなかったオリバーは、マークにカードを渡してその場を離れました。
その直後、彼の乗ったタクシーが事故を起こし、オリバーは帰らぬ人となったんです。悲しみにくれるマークを支えてくれたのは親友のトマスとソフィ。
夫が亡くなり1年が経った頃、彼の遺産相続の手続きで、夫のある秘密を知る事となります。
それはマークの知らない部屋がパリにある、というもの。マークはずっと読めなかった夫からのクリスマスカードを開け読むのですが、そこには「好きな人ができた」と衝撃の告白が
マークは自分の知らない夫の事を知る為、友人2人に「1年間支えてくれたお礼」と言って彼らを連れてパリに渡ります。
自由気ままな恋多き女性ソフィ、恋に臆病で真面目なトマス、そしてマークが人生を見直し、前向きに生きていく道を模索していきます。
パリの豪華な部屋にオリバーの若い恋人が現れたり、マークに新たな恋が訪れたり、ソフィが何度も男に捨てられたり、そんな中マークが2人を騙してパリに連れてきた事がバレて、仲よし3人組に亀裂が…
しかもですよ、親友としてマークの側にいたトマスが、ずっとマークの事を好きだったと分かるの〜
それぞれが辛い現実や苦悩に向き合いながら、結局は自分自身で未来を切り開くしかないけど、そこには一緒に泣いて笑ってくれる友がいてくれたってお話。
ストーリーは王道ながらパリの街並みは美しいし、マークに好意を寄せる青年・テオを、冬夢の大好きなゲイをカムアしてる俳優のルーク・エヴァンズが演じていて、デートで閉館している美術館に入るシーンとかあって、そりゃあもう目の保養でした。
ううっ残念ながら、この2人はくっ付かないのよ…
しかし、日本語タイトルは何とかならんか?といつも思う。原題『Good Grief』は直訳すると「やれやれだぜ」って感じ。呆れた時や嫌だなって感じた時に使うので「ため息に」はまぁ良いけど、乾杯なんぞしてないわ!って思うのでした
※
今回は全く違う2作品だけど、冬夢はどちらも好き
お時間あったら是非、見てみてくださいねー
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