ずっとずっとずっと、待ち焦がれていた作品が、配信開始されましたキラキラ

Amazonプライムで、何と見放題ですよ皆さん!!


でもすごーくしんどいので、視聴するのは元気な時にしてください。冬夢は後半、オイオイ声出して泣き通しでした。

時代設定も似ているからか、冬夢は終始『ブロークバッグマウンテン』が頭の片隅にありました。

まだ、同性愛が法律で禁止されていた時代、警察官のトムと美術商のパトリックの秘めた愛に、マリオンという女性が巻き込まれていく物語です。



教師であるマリオンはある日、脳出血で半身不随になったパトリックという男性を家に引き取ります。

この家には夫のトムとペットの犬ボビーが暮らしていました。夫は彼を引き取ることには賛成ではありませんでしたが妻の強い希望に、承諾せざるを得なかったのです。


マリオンと夫のトム、そしてパトリック。この3人の関係は、パトリックの日記をマリオンが読む形で、明かされていきます。




冬夢は最初、引き取られたパトリックはマリオンの夫だと思ってました。

でも、「彼の家から引き取ってきた私物」の箱を渡されたマリオンを見て、それは違うと直ぐに分かりました。家に戻った夫のトムは、パトリックを見舞うどころか部屋にも近付きません。

一体、この3人はどういう関係なの⁉️と、頭が混乱します。

その真実は、パトリックの私物の中の日記に克明に書かれていました。


警察官のトムと教師のマリオンは、友人を介して付き合い始めました。

ある日トムは、美術館勤務の男性と知り合い、一度見学に来て欲しいと誘われているとマリオンに伝えます。彼が美術館を解説しながら回ってくれると言うので出かける事にしました。



彼はパトリック。

芸術に詳しくインテリな雰囲気を漂わせた男性でした。


物語は、この昔語りと現代の3人の様子が交互に描かれています。

事故の通報でトムと知り合ったと言うパトリックは、事あるごとに2人を芸術の催しに誘います。トムより興味を示すマリオンは次第に3人でいる事を受け入れていきました。



ある日、トムと2人で会う約束をしたマリオン。

お店で食事をしながら飲んでいたけど、良い雰囲気のカップルのようなダンスには誘わないトムにマリオンは苛立ちをぶつけました。

すると「連れて行きたい場所がある」とトムは彼女をあるアパートの部屋に連れて行きます。

そこはパトリックの部屋で、彼が出張の時は自由に使って良いと鍵を渡されていると、マリオンは聞きました。


不思議だけとその言葉をマリオンが信じて、パトリックの部屋が素敵、ってトムに言ってるんですよね。普通、自分の部屋じゃない部屋に連れていかれるの怖くないですか?しかも、パトリックが描いたトムの素描きが壁に貼ってあるの。もう、《怪しい》しかないんやけど?


トムはここで、マリオンにプロポーズ。

いきなりやな❗️やし、トムがマリオンはパトリックに気があると思ってたって言う事が、信じられへんかった。


パトリックの日記を読むマリオン。

ある日トムは事故の通報の時貰った名刺の美術館にパトリックを訪ねて来ます。警察官を信用していないパトリックだけど彼は違う、と出会いから感じていたパトリックは名刺を渡してたんです。絵を描くパトリックはトムをモデルにしたいと頼みます。

彼の部屋を初めて訪ね、モデルになるトム。そこでお酒を飲み打ち解けたトムは、パトリックにそっと触れます。

もうドキドキしか聞こえない程、2人がその指を意識するシーン💓

この時、パトリックはトムにご奉仕。

冬夢は、マリオンに気持ちがあるのに肉体的接触をしないトムは真性のゲイだと思ってたんやけど、彼はパトリックのようには生きられないって言うんです。「何でそんな事ができる?」ってパトリックに聞くの。でも先に手を出したのはトムやん!ってパトリックも言うてました。逃げるように部屋を出るトム。


まだ同性愛が犯罪の時代、ゲイ狩りが行われる街で、トムに振られたと思ったパトリックはある男性と行為寸前に警察官に追われ逃げて帰ります。

でも部屋の前の階段に、トムが待ってたんです❗️

その後、関係を持つ2人。パトリックのせいでこうなったと彼を責めながらも、彼を求めずにはいられないトム。

秘密の関係を続けながらもトムはマリオンとの結婚を決めます。それは上司から「結婚しないと昇進はない」と言われたから。

友人に「彼がキス以外求めてこないのは紳士だから」と言うマリオンですが、3人で過ごす日々に違和感も感じてました。

結婚式を終えた初夜、初めてトムはマリオンとベッドを共にするんですが、キスだけでいきなりの…なんですよね。それで直ぐにハテちゃったトムにマリオンは「素敵だった」って言ってくれるの。もうここで冬夢は、心痛かった…


ある日、新居にやって来たパトリック。

ここで彼とマリオンは、仕事を続ける女性はもう普通だと言うけど、トムは妻は家に居て子を育て家を守るものだってどなるんです。

彼がどれだけ古い時代の価値観に囚われているか、分かるシーンです。

翌朝、姿の無い2人が離れで抱き合っているのを見てしまったマリオン。

パトリックが帰った後、トムをベッドに誘いますが、相変わらず前戯もないセックスでした。


結婚したトムは、以前よりずっとパトリックとの逢瀬が難しくなり、パトリックは寂しく感じていました。ある日、ベニスの旅行ガイドを渡し「出張に一緒に着いて来て欲しい」と言います。何も心配しないで一緒にいられるから来て欲しいって。

妻との旅行を最優先にすべきだと断るトム、しかしパトリックは助手として手当も出すから、マリオンにも気付かれないとトムを説得。



教師のマリオンが、子供たちを美術館に見学に来た時、彼を借りるよとさりげなく言うパトリック。

2人の関係を怪しんでたマリオンは、部屋中を探して証拠のガイドブックを見つけました。それをビリビリに破いたマリオン。

家に戻ったトムが何事かとマリオンに聞きますが、彼女が言う事には耳を傾けず、その話はもうしない、と言いました。


トムとパトリックはベニスで楽しい時を過ごします。時に、通りの角でキスを交わす2人。修道女に見られても笑い飛ばして解放感を味わいます。

トムはマリオンにイタリアから絵葉書を送るのですが、それがマリオンの自尊心を傷つける行為だとは、思っていませんでした。

マリオンは友人にその事を話し、パトリックと同じ傾向がある夫を救えるのは妻である自分だ、と言います。しかしその友人は「変えられない事だ」と言います。実は彼女はレズビアンだったのです。「自然に背く行為だ」と言うマリオン。

一瞬にして、友情は壊れました。


ある日、パトリックの所に警官がやって来ます。

彼は同性愛の罪で、逮捕されました。連行されるパトリックを見たトムは、パニックになり家に居るマリオンに、パトリックと同性愛関係にあったとカミングアウトします。

「俺も破滅だ」

でも、マリオンはトムに言います。

「パトリックは決して言わないわ。優秀な弁護士を付けましょう。私も証言するから」

夫とパトリックの関係を「気持ち悪い」と言ったマリオンが今、夫を守る為にパトリックを援護すると言いました。



注意ここから、完全ネタバレしてます。これから視聴する方は、一気に下までスクロールお願いします‼️



裁判で、パトリックが書いていた赤裸々な日記が公開され、彼は有罪。マリオンの願いは届きませんでした。

服役中のパトリックに会いに行ったマリオンは、顔に傷のある彼を見てどうした?と聞きました。

「しばらくは僕の家、ここは刑務所だ」



ゲイであると知られているパトリックは、刑務所でも酷いイジメや扱いを受けていたのでした。


彼の望みはひとつだけ、トムが面会に来てくれる事。しかし、それさえも叶わないのです。

えーんえーんえーんえーんえーんえーんえーん


トムは警官を辞めましたが、マリオンは教師を続けていました。制服を燃やすトムにマリオンは聞きます。

「Do you love him?」


トムの答えは…


「I love you」


スーパーで、仲の良い同性カップルを見たトムは、マリオンに車で待ってると言って、涙します。


それを見たマリオンは、やっと決断するんです。


マリオンは荷物を纏め、家を出るとトムに言いました。

「ここを去るわ。自分の事にケリを付けて」

ずっと夫婦を続けてきたけど、トムが愛してたのはパトリックだと分かっていたマリオン。2人の仲を裂いた罪をずっと背負っていたのでした。


そう、あの時パトリックを告発したのは、マリオンだったんです‼️


「君がパトリックを破滅させたのか」

パトリックを愛していたけど、マリオンも失いたく無かったと言うトム。

「ひとりじゃ生きられない」

「ひとりじゃ無いわ」


マリオンは家を出て行きました。



そしてトムは…



パトリックが家にきて初めて、彼を抱き締めたんです✨


あぁ、年老いたパトリックと若いトムが…(´༎ຶོρ༎ຶོ`)



冬夢、最後はもうずっと号泣してました。

誰も悪くないと思うけど、トムがもう少し勇気を持ってくれたら…マリオンを選んだって結局、彼女はずっと不幸だった。

同性愛がタブーだった時代、彼らがどんな仕打ちを受けていたか、現代の私たちは映像の中や史実を書き記した物でしか分からない。1950年代と1990年代を行き来する物語構成もまた、それを感じさせてくれました。


 

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原作は、イギリス人作家ベサン・ロバーツの小説【My Policeman】。

若き日のトムをハリー・スタイルズ、老年のトムをライナス・ローチ、若き日のパトリックをデヴィッド・ドーソン、老年のパトリックをルパート・エヴェレットが演じてます。

マリオン役はエマ・コリンとジーナ・マッキー。

いずれも芸達者なベテランの面々です。







40年の時を経て、トムがパトリックに対して素直に愛を告げられる時をもっと見たかった。


もう、死ぬまで離れないで。ずっとパトリックを見守り世話をし続けてね、ってトムに言いたい❗️




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