この秋、私の心が奪われて、虜になったタイBLドラマがありました。
沢山の素敵なブロガー様達が、あらすじや感想をブログに書いてらっしゃるのをひたすらに読ませてもらいながらも、どうしても自分の考えは纏められませんでした

好き、嫌い、相手の好きな物がいつの間にか好きになってる。
↑私が3月に「大阪アジアン映画祭」で観た台湾映画『君の心に刻んだ名前』
↑詳しくは、こちら。
沢山の素敵なブロガー様達が、あらすじや感想をブログに書いてらっしゃるのをひたすらに読ませてもらいながらも、どうしても自分の考えは纏められませんでした


それは、3話と4話で決定的になり、私がこの作品についての気持ちを表現出来る心理状態では無いって事に気付いてしまいました。
そのくらい、TehとOh(この物語の主人公)に感情移入してしまったんです。
この作品は、単なる「ボーイズラブ」作品ではありせん。
自分が「同性を好きなってしまった」事に戸惑い、諦めようと努力し、でもそんなのムリだって事が分かって…
泣いて傷付いて、また泣いて…
高校生の彼らが、純粋に人を愛している事を認められない葛藤が、ダイレクトに私の心に刺さってきました。
前置きが長くなりましたが、あらすじでは無く私が最終話を見終わって今、感じてる事をブログにしました。
もう、あらすじと結末は皆さんご存知だと思うので、普通の専業主婦が感じた「ドラマの感想」だけでなく、現在の彼らが置かれている時代や立場について語っているのだ、と思ってこのブログを読んでくださいませ。
【簡単なあらすじ】
中学時代に知り合った、同じ将来の夢を持つTehとOh-Aewは、あっという間に親友と呼べる存在に。
しかし、お互い将来の夢を語り、それに向かって歩もうとしている2人は、些細なすれ違いとTehの転校により関係を絶ってしまいます。
月日は過ぎ、大学入試の予備校で2人は再会しました。過去を詫びるTehを許したOh。同じ大学、夢を目指して再びライバルとなった2人は、一緒に勉強していくうち、親友となりそして…
思春期の不安定な年頃の揺れる心情。夢と現実を見つめ、友情と愛情の狭間で戸惑い苦悩し、変化する身体の性に抗い、そして全てを受け入れて…
この、少し長めのトレーラー動画を見るだけで、もう物語りに引き込まれますね。
【圧巻の映像美】
どなたも感じてらっしゃる通り、撮影された場所、人物、背景に至るまで緻密に計算され、撮影されている場面に釘付けになります。
色彩や影、自然の閃光や天気など、長い時間かけて、最高の瞬間を切り取ったのではないかと思わせてくれるんです。
実際は、こだわって制作されてはいるものの、私たちが想像するよりもっと自然が味方しての、映像美だったようです。
【感情表現の手法】
実はこのドラマは全5話なんですが、1話が〜90分と長いんです。
私が上手く話をまとめられなかった理由の1つでもあります。
ただ、見ている時はあっという間でした。
セリフで説明すると言うよりも、人物の表情や息遣い、音楽などで訴えてきます。
そして、彼らの現在のコミュニケーション手段の最たる物であるSNS。これ無くしてこの作品は、あり得なかっただろうと私は思います。
更に、同性を好きになってしまう、と言う現実に向き合えない2人は、2人きりになる時必ず、誰にも見られないだろう場所にいます。
例えば、子供の頃は何も意識せずにしていた「背中を掻いてあげる」という行為が、恋をしてしまった後は「愛撫」になる描写には、息をするのを忘れそうになった。
4話、Ohのリゾートを訪ねたTehが、Ohにキスしようとした場面も、ドアの影でした。
その後の、海の中のキスシーンに繋がる重要なシーンですが、ここではOhはキスを拒否しています。誰かに見られる危険があるからですよね⁉️
しかし、TehはビーチでOhを拒否。
拒否しながらも、Ohが去った後に泣き崩れるんですけど

【象徴的に使われる物たち】
このドラマを見ながら、伏線と共に象徴的に存在する「物」が沢山ある事に気付きます。
舞台の街は、プーケット市街地。
マレー半島の西側に位置する、タイの有名なリゾート地です。
しかし、リゾート地の華やかな雰囲気とは違い、現地の人たちの暮らしは、質素でシンプルなものです。
私の義妹家族は、プーケットに移住して約30年になります。
その間、タイのバブル時代や、スマトラ地震などを経験して、今に至ります。
数年に1度、現地に行く機会のある私が知るプーケットの現状は、リゾート地なので、その関連で生計を立てている現地の人たちが大勢います。
Ohの両親もそうでした。そして、今でも貧富の差は少なくありません。
母子家庭のTehが、成人している兄と同室で寝起きしている事などを見ると、OhとTehの生活基準には少し差があるようです。
ドラマの街は、華僑の影響が色濃くある場所ですが、実際にもそのような場所は沢山あります。
ハイビスカス。
雌花と雄花を持つこの植物は、雌雄が出会い受粉してやっと子孫を残せる。OhとTehが雌雄どちらでもない、どちらでもある、を象徴してますね。
サイドカー。
タイではたまに、見かけます。
日本でも「仮面ライダー」で見るあれ。でもTehが乗るバイクは、荷台をくっ付けただけの物です。
↑『FRIEND ZONE』のSamを演じるNatさんが主演したタイ映画『FATHERS』にも、可愛い息子を乗せて走るサイドカー付きバイクが出てきます。
ココナッツに心がこんなに「ぎゅう」っとさせられるのかと、伏線的使用に驚くばかりでした。
太陽と月。
同じ時間に存在出来ない、どちらも海に沈んでいくもの、タイトルの「sunset」にも繋がっている。
その他にも、切り刻まれた教科書や、びっちりと書かれたノートとか。
【肉体的距離と精神的距離】
彼らは普段、自分の気持ちを押し殺している。
だから、2人きりになった時の肉体的接触と1人でいる時の相手(物)への接触、そして仲間でいる時の彼らの「視野外」での2人の秘密の肉体的接触が、とても印象的尚且つ、切なく描かれています。
どのシーンを見ても泣いてしまうくらい、BK=Tehも PP=Ohも引き込まれる演技‼️
ひとつひとつの細かい描写に、息を殺してドキドキしました。
特に、海でのキスのあとの2人。
Tehに、海の中で胸を揉まれたOhは、自分が女性ではないから拒否されたと感じたのか、1人赤いブラジャーを付けて、写メをとるシーンがあります。
彼の痛さが見てる者にも伝わってくるシーンに、私も号泣しました。
そして、その画像を見てしまったTehが夜、兄が隣で眠る部屋のベッドで、自慰行為をしながら号泣する場面も同じ。
人を好きになる、ただそれだけの事なのに、どうしてこんなにも心が苦しいんだろう。
辛い、涙が止まらない。
【ドラマの印象的なクレジット】
毎回、とても次を妄想させ、象徴するクレジットがありました。
どれも美しくて、想像を掻き立てる言葉ですね。
【Ohの選んだ人、Tehの選んだ人】
2話で2人は、それぞれ「好きな人」を告白し合いました。Ohの好きな人は同級生の男子「Bas」、Tehは「Tarn」と言う女の子。
この時、Ohが好きな子が「男の子」と言う事には驚かないTehに、私が驚いた。
そして、そのBasもOhが好きだって分かる。私的に、Ohはゲイなのかなと思った瞬間です。解釈は人それぞれだから、許してね。
5話でBasは、皆の前でOhへの愛を告白。
彼はとても真っ直ぐな子だ。Ohとのデートで、躊躇なく手を繋いで「恥ずかしくないの?」とOhに聞かれても、きっぱり「恥ずかしくないよ」と言った。素晴らしい❗️
この脇の2人が、ホントに良い子達。OhもTehも、2人に助けられた事がいっぱい。
結論、彼らは人を見る目があるのだ。
【これからの彼ら】
最終回を見るまでは、頭がぐるぐる、心はざわざわしていた私。
夕日の2人を見ながら、もう涙が止められなくて、ティシュ一箱無くなりました←ホントの話し

同時にシーズン2もアナウンスされて、嬉しいの嵐で、また泣く私。
大学生になった2人が、プーケットからバンコクに舞台を移し、夢に向かって大人の階段を上る。
大きな壁も立ちはだかるでしょうが、2人で乗り越え、幸せになって欲しい。
こんなにも、精神的にズボズボにハマった作品は、今までありません。
これまで沢山のタイBLドラマを見てきましたが、これは最高傑作と言える作品です‼️
視聴が難しくて、インターファンには敷居が高い作品ですが、1話でも見てくださると、後は課金など容易いもんって思わせる程、素晴らしいです‼️
そして…
この作品を見ながら、思い出した作品があります。
まだ、母国台湾でも上映されていなかった作品を、世界一早く鑑賞できたのがこの映画祭でした。
同性愛が法律で禁止されていた時代、カトリック系の学校で知り合った男の子2人の、30年に渡る愛の物語。
2人が一緒に出掛ける街や海は、色とりどりで美しいけど、ある時は厳しい一面も持っている。
既視感を持って『ITSAY』を見ました。心震える、素晴らしい作品です。
日本では劇場公開されませんでしたがなんと、12月23日からNetflixで配信が決定しました‼️
Netflixに加入している方は是非、ご覧になってください。
超・超お勧めです



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