関西地区は一週遅れて放送なので、今さら感なブログですが、よろしければお読み下さいませおねがい

【7話】

退院して最初の日曜日、僕はマコトさんに会った。

「ねぇ、ミスター・ファーレンハイト、僕の居場所は何処にある?」

公園で、純はマコトに聞きます。
僕の事、愛してる?


奥さんの事は?同時に2人が川で溺れたら、どっちを先に助ける?

答えなんか無い、って純は分かってました。

ケイトさんのお店。
自分を認めなくちゃ、You can run, but not from yonrself.


逃げてもいい、でも自分からは絶対に逃げ切れないよ。

終業式の朝、三浦さんは中学の同級生と再会。昔、腐女子だと嫌われた過去が…

純は、三浦さんとの約束を果たす為、学校へ行きます。

美術室で、2人で話す純と紗枝。
彼が入院中、クラスでは同性愛について話し合いがありました。

どんな形でも、人を愛する事は素晴らしい事だ。


純に近づきたい三浦さん。
言葉を返せない純、そして何かしら言いたかったから、そこにいた小野っち。



終業式に表彰されるその場で、三浦さんは行動に出ます…

「私は、BLが大好きでーす❗」
壇上で、BLとは何か何故それを好きになったか、イキイキと説明する三浦さん。

言いたい事を言いたい、先生達は三浦さんを止めようとします。

そこに、ヒーローの様に亮平が三浦さんを庇いに来る。
友達のピンチだと、他の友人達も先生を制御しに一斉に動く。

そこに、Queenの「We Will Rock You」のジャンジャンジャンルンルン

この三浦さんの行動と言動には、賛否両論あると思います。
純の事は、学校で噂話になっていました。
学校全体に、カミングアウトする必要があったのか…
純は、ただ黙って彼女の言葉を聞いていました。


すると小野っちが三浦さんからマイクを取り、純を罵倒し壇上に呼びます。


純は叫びながら、三浦さんの元へ。


ごめん、ホントありがと。
「ねぇ、キスして」


壇上で、三浦さんにキスする純。


終業式の後、純は三浦さんを海に誘います。
「ミスター・ファーレンハイト、君に会いに行く」



『We Will Rock You』1977年

バディ、君はまだ少年だ
泥んこになった顔、大恥もかいた

バディ、君はまだ若い
血のついた顔、大恥もかいた

バディ、君は年老いた哀れな男
君の瞳が訴えかけてくる、いつの日か平穏を手に入れたいと

いつか、お前達を驚かせてやる、さあ歌うんだ
いつかお前達を、激しく揺さぶってみせる


【最終話】

「ミスター・ファーレンハイト、君に会いに行く」

純と紗枝は、港町に来ています。
ファーレンハイトに、会いにきたのです。

彼は亡くなった恋人の後を追い、今は天国に居るのですが…
アルバム『QUEEN Ⅱ』をお墓に備える為に、家を訪ねて、彼の母に会いました。
純の事は、知っていた様子。

そして純は、ファーレンハイトが本当はまだ、中学生で15歳になったばかりだった事を知るのです。


「中2病かよ…」
これまで、どれだけ彼の言葉に救われていたか、思い出し号泣する純。

ファーレンハイトとの約束を果たした純は、紗枝と海へ行きました。

「ねえ安藤くん、クイーンの曲が聞きたい。安藤くんの一番好きな曲聞かせてよ」
「いいよ」
「なんて曲?」
「Love Of My Life」


(YouTubeより、お借りしました)

そして純は、大阪へ行く事を決めた、と紗枝に伝えます。
「逃げるんじゃなくて、自分を試したいんだ」
紗枝もまた、純に別れよう、と言いました。
「遠距離恋愛とか、ムリだし。これで私が安藤くんをフッたって事ね」


「フラれちゃったね」
「ファーレンハイト!?」
「見ていたよ、当然の報いだ。素敵な女性なのにね」

バイバイ…

戻った純は、亮平といつもの公園にきていました。
「そうそう、小野っちから伝言があるんだ。俺は〈Sheer Heart Attack〉が一番好きって。どういう意味?」
「僕からも伝言いい?僕は〈オペラ座の夜〉が一番好き」


「純くんさぁ、俺の事好きな時あったの?」
大好きだけど、恋愛対象じゃないよって純は言いました。
「大好きってトコ。俺も純くんが大好きだよ!」

引っ越し間近の日曜日。
純はマコトさんと会い、動物園で最後のデートをします。


マコトさんは、自分の若い頃の苦しみを純に打ち明けました。
そして、結婚した経緯も。
純と同じように思い、普通に結婚して子供を作った。でも自分の為に、彼女を犠牲にしたのではないか。
「コウモリは、卑怯なのかなぁ…」

ここで、純と奥さん2人が同時に川で溺れていたら、奥さんを助ける、と答えたマコトさん。

「それじゃあ」
「うん、さようなら」
帰り道、涙が溢れしゃがみこむ純。

引っ越し前日、純は紗枝が描いた絵を見に行きました。
そして、それを見た彼は驚きます。


水族館で、光に手を伸ばす純の絵。
タイトルには「恋に落ちて」と、ありました。

「僕をちゃんと見てくれて、本当にありがとう」

4月、大阪。
大学の教室で、自己紹介している純。
「東京から来ました、安藤純です。僕は…」




『Don´t Stop Me Now』1979年

今夜、俺は思いっきり楽しむつもりだ
生きてて良かった、天と地がひっくり返ったような気分を味わう

だからもう、俺を止めないでくれ
だってこんなに楽しんでいるんだから、楽しんでるんだ

空を赤く染め上げるように燃えている
200度の熱さ
それが、Mr.ファーレンハイトと呼ばれる理由さ

今は俺を止めないでくれ、こんなに楽しんでいるのだから


原作の真ん中を通りながら、映像化するというのは難しいけど、ちょっと「コミカル」なタイトル以外は、原作の主張はちゃんと入っていて、良いドラマでしたね。
「ファーレンハイトとその彼氏」とのエピソードが思いっきり切り取られてたのが、残念と言えば残念だけど…

金子くん、良かったよな~!

映像に、Queenの曲がバッチリ合ってたのも、ドラマならではの醍醐味でした。

小野っちが一番好き、と言っていた『Sheer Heart Attack』は1974年のアルバム。
それに対して純が『オペラ座の夜』が好き、と返した『A Night At The Opera』は1975年のアルバムです。

高校生の彼らが、そんな古い曲を好き、ってやっぱり「QUEEN」は永遠で、素晴らしい❗


1つ希望が…
それは是非に「ファーレンハイトとその彼氏のスピンオフ」
彼らの事を、深く知りたいなぁって思います
原作以上の、背後にある彼らの気持ちや関係が、私を刺激するの…

浅原先生、よろしくお願いします❗